prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「戦場でワルツを」

2011年06月19日 | 映画
主人公が失われた記憶を求めて戦友たちを巡る一種のミステリ仕立てともいえ、「軍旗はためく下で」をちょっと思い出したりした。ただ、その各エピソードが強烈な割りに並列的で謎解き的な趣向は薄い。
どんな技術が使われているのかよくはわからないが、キャラクターが実写から起こされた画のアニメになっていると、個々の独立した人物というより集団としての軍、全員の体験は一人の体験にもなるといったニュアンスが出ている。

主人公の頭にかかっていたモヤが晴れて記憶に蓋をしていた原因が明らかになる、目からウロコが落ちるラストが衝撃的で、このためにアニメにしていたのか、と納得。

若者たちが遊んでいる風景は、昔の「グローイング・アップ」シリーズみたいなムード。あれはイスラエルが舞台で、よく覚えていないが一見ノンキなセックスコメディみたいなようで裏に男の子たちは軍に行かなくてはいけない緊張があったような気がする。
(☆☆☆★★★)


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