prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「座頭市 THE LAST」

2010年06月09日 | 映画
これから酷評を書く。読みたくない人は、読まないように。

勝新の頃からすでにそうだったが、「座頭市」っていうのが作り手のエゴと思いつきの入れ物になってないか。

よく言えば即興的な型にはまらない良さということになるのか知らないが、ワンカットワンカットがその場限りのぶつ切れ状態で、流れもリズムもあったものではない。見る側が基本的に予備知識がないか、あっても白紙になって見るというのを忘れて作り手と同じスタンスになるのを強要しているようで、見ていてイライラする。

差別問題に及び腰かシカトしてしか描けないのに「ド盲」を主人公にしたドラマ作ろうっていう方がムリなのです。

アクションシーン決まるべきところを外しっぱなしでまともにカタルシスを感じさせるところがゼロ。思うのだが、阪本順治監督って、アクションシーンの演出がうまいようなイメージあるけど、下手ですね。少なくとも、ここ数作では。
(☆☆★★★)


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