prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒」

2009年10月23日 | 映画
よくある回顧的な映画本ではなく、今の目で見た映画全盛期の時代的な背景とそれぞれの映画の受容のあり方の関係を分析してみせているところが、この著者らしい。小津作品の家族の崩壊の仕方や、「シェーン」の原作とその元になった事件(「天国の門」の題材になったジョンソン郡戦争)との関わりなど、読み応えあり。