結婚50周年を祝った直後に妻が死に、残された日記から息子からさえ平穏無事に見えた結婚生活の実態が見えてくるプロセスと、ふだん結婚式のビデオを撮影するのを仕事にしていて両親の金婚式も撮った息子が、脱線して結果としてドキュメンタリー作品として仕立てていくプロセスが平行する。
ちょっと不思議な気がしたのは、アップになる日記の文字がすべてタイプ打ちであったこと。タイプで日記書いてたのかいな(特に女性が?)。それをさらに製本したのか?家の中でやったら、かなり目立つ気がするのだけれど。
手書きの日記をあとから読みやすいようにタイプに打ったのを写したのだとしたら、その旨断るべきだろう。
60年代のカウンター・カルチャーや、カウンセラーの大流行などのアメリカ現代史が見えてくる。「相談できる人」が家の中にも地域(特に教会)にもいなくなっていったのが、老夫婦の生きてきた時代なのだろう。
松嶋尚美が大威張りでダンナが話を聞いてくれるとのたまう。
ふだん「松嶋 町山 未公開映画を見るTV」は東京MXテレビで日曜午後11時から前項編でアナログ放映しているのを留守録して後でまとめて見るのだが、この録画に一部失敗した。なぜかというと、テレビは近隣の住宅と一緒に共同アンテナからケーブルを引いて見ているのだが、これが最近デジタル化され、それに伴ってMXテレビはそれまでアナログ放送の2chだったのがなぜか9chになったから。
キー局のチャンネルは変わらないのだけれど、ローカル局の割付が変わるとは知らされていなかったし、まったくの想定外。どういう理由なのか、不思議。
デジタル化はテレビだけでなくアナログチューナーしか内蔵していないビデオにも関係してくるわけで、こちらの対応はただデジタルチューナーとつなげればいいとはいかない。かなり操作が面倒になる。