prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「星になった少年」

2005年08月26日 | 映画


母象と強引に引き離した子象でないと飼いならすことはできず、飼いならされていないと森に帰っても逆に生きて行けない、というあたりが、主人公の少年と母親との関係と対応しているわけね。
柳楽優弥は「誰も知らない」の幼児に続いて動物と共演して食われない資質の持ち主。タイ人に混じっても容貌があまり見分けつかない。
ゾウ学校の校長をはじめ、タイの役者が良い味。

どの程度特殊効果使っているのか、と考えてしまうのが最近の特殊効果全盛の不幸なのだが(エンドタイトルにVFXスタッフの名前が並んでいるので、使ってないわけではないはず)象の演技はさすがに見もの。これがダメだったら映画そのものの意味がないわけでもあるが、あまり可愛いって動物でない分、余計な抵抗を感じないで見ていられる。
常盤貴子のガラッ八な母親は、祖母役の倍賞美津子の若い頃だったらもっと似合ったろう、と余計なことを考えた。
(☆☆☆★)



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