名人戦「第四局」が
始まった。
ここまで、
「3-0」なので、
後手番ながら、
今日の二日目に勝てば、
ストレートで防衛になる。
ここの処、
かつてのラスボスのトヨピーが
なんだか自信なさげに見え、
その表情から
(勝てる気がしない)
という、『将棋の渡辺君』の
ナベみたいな感じになっている。
ソーちゃんが
ここから4連敗するのは
確率的には有り得ないので、
名人防衛は確実だが、
問題は、今月末の
『叡王戦』五番勝負が
「1-2」でカド番に立たされている。
次戦を落とすと
タイトル戦では
初の「三連敗」と
「八冠」陥落という
棋界では大変なことになる。
なので、31日の大一番は
見逃せないが、
生憎と(笑)学校勤務なので、
こそこそと仕事の合間に
スマホの中継に目をやるような
不謹慎な事になりそうである(笑)。
***
きのうは
30℃の真夏日の予報だったが、
いざ、クルマで外出すると
直射日光下では
車載温度計がデジタル・アナログ共に
36℃にもなっていた。
急速冷房にするも、
すぐには冷えず、
熱中症になりはしないかと
ハラハラしたが、
真夏と違って
湿度が低かったのが
幸いであった。
***
棋戦の昼休中に
行きつけのお鮨屋さんで
軽く握りを摘まんできた。
80歳を機に大親方が
引退されたので、
漬け場の中は
代替わりした若旦那ひとりが
文字通り大将/親方となって
孤軍奮闘しておられた。
ご両親である
大親方と大女将共々、
コンサートにも来て頂いているので、
カウンターの定席を挟んで
寿司談義・世相談義に
花を咲かせて、
気兼ねなく、心地よく、
一時を過ごせた。
小ぶり故に
二枚付けの小鰭は
三日寝かされ
酢が切れていて
佳い味わいであった。
惜しむらくは
芝海老の朧(おぼろ)がないので、
間に噛んで・・・
という江戸前の
更にひと味が楽しめない事である。
なので、
サービスで供される
アラ汁の骨身をこそいで
ちょっとでいいから
朧を作ってほしいなぁ・・・と、
要望を口にしてみた。
これまでは、
大親方がおられたから、
そういう分の過ぎた事は
言えなかったが、
素直な人柄の若旦那に
代替わりしたので、
職人を客が育てるつもりで
いろいろと我儘も言ってみる
つもりである。
「手綱巻は出来るの?」
と、尋ねたら
「前に、やったことあります」
との事だったので、
「じゃ、来月、作ってもらおう・・・」
と予告しておいた。
長らく不漁で入荷のなかった
蝦蛄(シャコ)が数匹ネタケースに
あったので、
「やっと、入ったねい・・・」
と言うと、
「北海道産で、
おそろしく高値なんです・・・」
との事。
訊く方も怖かったが、
「どのくらい?」
「仕入れ値で一匹2千円です」
と言うから魂消た。
まさに、
タマガッタ!!(笑)
飲食店は通常
仕入れ値は販売価格の
1/3なので、
X/3=2000の解は
一貫6000円にもなってしまう。
銀座のど真ん中の
高級店でもなければ
そんな破格値はとれない。
なので、
お好きな方への
サービス品だという。
鮨屋には、
小鰭の新子をはじめ、
大トロなども
採算度外視で
原価割れしてでも
提供するという
「江戸っ子」の矜持のような
心意気がある。
儲け第一主義の飲食店では
あり得ない事なのだが、
それ故に、
「江戸っ子の痩せ我慢」の美学が
温存しているような「鮨」の
面白さがある。
その曰く付きの蝦蛄を頂く。
殻を剥いてみたら、
カツブシ(子持ち)のはずが、
ミッチリではなく
チョボショボで、
身も薄く、小ぶりだったので、
「これでは、お代は頂けないですねぇ・・・」
と、泣きの涙で
二枚付け(二匹分)で供された。
一年ぶりかの
好物の蝦蛄だったが、
たしかに身肉が薄く、
歯応えも風味も
ガツンとくる重厚感が
乏しかった。
それでも、とりあえずは、
珍味になりつつある
好物が頂けて、
その微かな風味を愉しんだ。
宮城産の穴子は
店の名代の逸品で、
炙った焦げ目の苦みが
味に深みを与えている。
シビ(本鮪)は
血合いに近い赤味を
握ってもらった。
鮪の香りと
微かな酸味が感じられ、
なかなかスーパーで買う
刺身パックでは得られない
味わいが得られた。
***
間に、
九州産の岩牡蠣を
ツマミに剥いてもらったが、
真夏に食べた
男鹿のものよりは
サッパリしていて
あの独特のミルキー感はなかった。
*
貝つづきで、
「紐Q」(赤貝のヒモ+胡瓜)を
巻いてもらった。
独特の磯の風味に
さっぱり味の胡瓜。
どちらも、
クキクキ、パリパリとした
食感があって、
海苔を噛み千切る快感と共に
「食の愉悦」に与った。
仕上げには、
ギョク(卵焼き)の
「鞍掛(くらかけ)」をお願いしたが、
カステラ風玉子焼きでない
出汁巻玉子では難しくて
「上手く、できないので、
研究しておきます・・・」
との事だった。
これは、ちと、
無理な注文だったようだ。
それでも、
客としても、
(そっか・・・。出汁巻では
鞍掛はし難いのか・・・)
ということを識れた。
*
朝刊のチラシに
酒店の「特価セール」を見つけ、
さっそく、帰路、寄ってみた。
以前は、
タッチの差で、
なくなってしまっていたので、
今回もゲットできるか、
スリリングな気持ちで
ワイン・カーヴに入った。
そしたら、
どちらも、まだあって、
セール品の「赤札」が
貼られていた。
永年のワインラバーなら
シャトー物のソーテルヌが
千円台で買えるなんてことは、
この40年にはなかった。
まして、円安の今である。
また、
ドイッチャー・ヴァイン
(ドイツ・ワイン)の
「ベーレンアウスレーゼ」
(遅摘みの貴腐を含む葡萄)も、
千円台では
決して買えるものではない。
どちらも
決して、バッド・ビンテージの
投げ出しものではなく、
正規品である。
一晩、冷蔵庫で
寝かせたので、
きょうの夕方頃に
開封してテイスティングするのが
愉しみである。
どちらも、
高級デザートワインである。
***
弦長519㎜の
ルネッサンスギターが
修復完了したので、
「ヒストリカル仕上げ」として
ヤフオクに出品した。
初日で
アクセス57
ウォッチリスト7
がついたので、
まずまずの出だしである。
これで、今月は
三本目の出品だが、
まだ、どれも落札はない。
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