『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

台風一過

2019-10-15 06:21:00 | 風景
これまで、
「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」
といった用語も耳にはしていたが、
ここにきて北米のお株を奪うような
「スーパー・タイフーン」やら
「トルネード」が
とうとう日常的にやってくるようになった。

日本全土を覆うほどの、
また、あれだけの
河川を溢れさせるだけの
水分量を海水の蒸散で溜め込み、
それを陸地で吐き出すという
メカニズムが凄まじくもある。

フィリピン沖の海水温が30℃もあって
日本近海も27℃もあったから、
これほどに発達したと解析させている。

27℃~30℃の海水温って
尋常じゃない温暖化である。

この夏の猛暑続きで
よっくと温まったのだろうか。

猛暑と猛烈台風は、
どうやら双子の兄弟なのかもしれない。

海水温が低下しなければ、
まだまだ、台風20何号まで
来襲する懸念もあるかもである。



行方不明者や
安否未確認者を含めると、
100単位の犠牲者が出ているようだ。

地元のAV関連会社が
すぐさまドローンを上げて
阿武隈川の流域を空撮して
動画にアップしたのは、
もっとも素早く信頼のおける
ヴィジュアル情報であった。

その点、
テレビ局のヘリは
機動力がなく
被害が出た後に
報道映像をアップしていた。

役所の災害対策課でこそ、
民間の手法を取り入れて、
逸早く各現場でのドローン画像を
ヴィジュアル情報として
提供すべきであろう。

氾濫被害の大きかった
伊達地区の徳江橋は
茶色で渋い枯淡の味わいがあったので、
かつてブログ・アップしたことがあり、
その橋が映し出されていて
近隣の様子がよく認識できた。



長野新幹線が水没した辺りでは
4.3mもの水位があったという。

スマートな新幹線が
水没している光景は、
PC基盤で制御されている
現代文明の利器とても
自然には勝てやせぬ
という象徴的な様であった。

台風のような
これから来るぞという
ディゼイスターには、
地デジの〈データ放送〉が
予期不安の解消に役立ってくれた。

レーダー画像は
雨雲の様子をリアルタイムで示し、
暴風に対する懸念は
1時間ごとの予測風速を知ることで、
50~60mの暴風に対する恐怖を
なくしてくれた。

気象庁やNHKの予報では
危険喚起のためもあって
大雑把な最大風速を流すが、
それをまともに受け取ったら、
クルマが引っくり返るかも・・・という
恐怖心を抱いてしまう。

地元気象台の1時間ごとの
風速予報では10m前後であり、
雨量も「東北は300mm」ではなく
1時間ごとの降雨量が示されて
レーダー図と合わせて
ピーク時と収束時が見通せて
徒に不安を抱かずに済んだ。

注目すべきは、
上陸時の気圧945hPaが、
陸地との干渉で
徐々に960、970と
勢力が低下しつつ北上してきたのも
数値で視認できたのは
気象変動を理解できて
これも安心材料となった。

息子たちも
幼い頃は、
「タイフーがやってくるぞ」
というと、
何やら得体の知れないモンスターが
やってくるような妄想を抱いて
怯えたことがあった。

「不安」とは、
「対象がハッキリしない事象への恐怖心」
と定義される。

それを解消するには、
対象と対峙して
よくそのディテールを
認識することなのである。

それが出来るのを
「科学的態度」という。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
というのは、
月明かりで障子に映った
ススキの垂れ下がる陰影が
お化けの姿と誤認して、
それを怖がる様を
揶揄したものである。

実体をよく観(見でなく)、
状況をよく考察すれば、
それが月夜の庭のススキと
認識できるのである。

そういう
「科学する心・態度」
というのを
生物学や心理学の授業を通して、
長年、生徒や学生たちに
教えてきた。

カウンセリングの場でも、
不安障害の生徒たちには、
薬物療法と共に心理療法として、
「何に対して恐怖を覚えるのか」
「その実体は何なのか」
「どうして、それを恐怖と感じるのか」
という、コンフロンテーション(対峙法)を
しばしば行う。

それを敷衍すれば、
「生病老死への恐れ」
を免れるには、
それと対峙して
それをよく識ろうと
努めることなのである。



その日暮らしの
パスタイム(娯楽/気晴らし)に、
録りためたTV番組や映画を
読書と同じくらいの時間費やしている。

でも、
ヒット率が低いのが
難である(笑)。

世に、名作は少なし・・・
なのである。

ツマランTVや映画が
氾濫しすぎである。

しょーもないと
毎回、思いながらも
怪談数寄から
『ほんこわ』シリーズを
毎回見ているが、
まともな怪談が一つでも
あったためしがない。

それ自体が「怪談」である(笑)。

まさに、子ども騙し、ネコ騙し(笑)。

白装束の貞子髪を
アレンジした(笑)
赤装束の幽霊は、
“オバケ”のQちゃんほどに笑えた。

「怪談」で笑らかして、
どないすんねんッ!!

o(`o´)○☆ パーンチッ!  

トムクル&キッドマン夫婦による
『遥かなる大地』も
“不毛の大地”で、
中身がスカスカだったなぁ・・・。

『大草原の小さな家』シリーズの方が
何十倍も中身があり、
感動もさせてくれる。

「ハリウッドは病んでる」
と喧伝されて久しいが、
ほんに・・・
ヒドイもんである。

「金儲け」ばっかり考えてる
「金持ち」たちが、
より「金儲け」しようと作るから
自分たちを投影したように
カスカスになるんだろう。



BSで
『至福の京都 ふらり旅』
というのを見つけて、
録画予約した。

8年間の在京中に
出かけたあちこちが
デジャヴュのように映され、
「三十路の頃」に
タイムスリップしたような
感覚を味わえている。

数年前にも、
教え子たちと訪れた
「六盛」の「手桶弁当」や
「瓢亭」の「煮抜き(茹で玉子)」
などが懐かしくもあった。

やはり京料理は、
フクシマの“なんちゃって”でない
本寸法の懐石であるなぁ・・・
と、再認識させられた。













コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 嵐のあとの祭り | トップ | 黄金世代 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

風景」カテゴリの最新記事