神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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都会に住む茶仙

2010-06-11 | 烏龍茶(台湾茶)
このところ、家では同じお茶ばかりを入れて飲んでいます。
新竹産の文山有機包種茶。



このお茶は普通のお茶屋さんで買うことはできません。
入手先は、今回の台北滞在中にC小姐が連れて行ってくれたとある茶人宅。
ここでは仮に小Y老師と呼ばせていただきましょう。

C小姐とは昔からのお茶を通じた友人だそうで、
台湾茶の世界では、あまり表舞台に出ることはないけれど、知る人ぞ知る存在らしい・・・。

台北の住宅街のマンションに奥様と二匹の猫と暮らし、
ご自慢は屋上に置いてある大きな鉢植えの数々。
そこで文旦やオレンジや竜眼などの果実やいろいろな花を育てています。
室内にはテレビもパソコンもありません。
倉庫用の部屋には茶葉の入った大きな錫や陶器の茶缶が並べられており、販売もしています。
畳のある部屋には大きな木のテーブルが置かれ、
そこで小Y老師が、訪れた客人たちに静かにお茶を入れてくれます。
(こう書くと誰のことかわかる方も多いかもしれません。
日本人とフランス人の客人が多いそうなので。)

その風貌はまさに現代の茶仙と言う感じです。
どこかの山に人知れず住んでいて、
噂を聞いたお茶好き人が教えを乞いに訪れるような…
そう、七碗茶詩の盧仝のようなイメージでしょうか。

気がついたら、台北滞在三泊四日のうち、三日間毎日続けて通っていました。

その間、小Y老師は私にいろいろな岩茶を飲ませてくれました。
今まで飲んだことがないようなスペシャルなお茶でした。
そんな小Y老師でも、昨今の武夷山の状況の変化と価格高騰にはついていけず、
ここ2年ほどは新茶を仕入れていないそうです。

今年の新茶で飲ませてもらったのが、
最初に書いた文山有機包種茶でした。
私がこれまで飲んできた清らか系の包種茶とは違って、
少し深みのある、包種茶です。

それは竹葉紅心種と言う、今ではほとんど見られない台湾の在来種を
無農薬有機栽培で育て、伝統的な製法で作ったものでした。

「こういう台湾茶を日本で紹介するといいよ」と言う小Y老師に
あまりこのタイプの包種茶を飲み慣れていない私が
「上手く入れられるか心配」とポロッとつぶやくと
「これから入れ方を教えよう。」と、
いきなりお茶を入れる席に座らされ、その場で茶入れ特訓が始まりました。
お湯の当て方、置く時間など、ちょっとしたコツを実に合理的な説明の元に指導してくださいました。

印象的だったのは、
「上手く入れられるかどうかを心配してはいけない。
どうやったら美味しく入るかをまず考えるんだ。
お茶を入れることはとても易しいはずだよ。」と言う言葉。
ちょっと見は気難しそうな(失礼!)小Y老師ですが、
優しくて、経験豊かで思慮深い方です。
私よりずっと年下ですけどね(笑)。

このお茶は6月30日の茶会でお出ししますので、ご参加の方はお楽しみに!


◆お知らせ◆

※中国茶好きの有志が企画運営する「地球にやさしい中国茶交流会」第4回が
 6月26日(土)に開催されます。詳しくは公式HPをどうぞ。
 私は残念ながら所用で今回も参加できません。
 お客として行きたかったですよ~お茶も入れ手もものすごく豪華なラインナップです!
コメント
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