男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

ホットケーキを焼く

2008年10月25日 | スイーツ
若いころから、ホットケーキが好きでした。
喫茶店で食べる、ふんわかに焼けた、甘い匂いのホットケーキを、思い切り食べたい・・
1954年のころ、それは、けっこう高い値段で、大変ぜいたくな食べものでした。

そこで自作を思いつきます。
思い切り食べたい・・・と自分で作って見たものの、出来上がったしろものは、
喫茶店で食べるような、厚いふんわかのケーキとはほど遠い、ペシャンコのものでした。

芥川龍之介の作品の一つに「芋粥」があり、わたしの好きな小説のひとつです。
平安時代の貧しい、下級の侍・五位の「某」が、芋粥にあこがれ、いつになったら
この芋粥を飽くほどに食べられるか・・・と思います。あるとき、それがかなうのですが、こんどは、飽くほど食べたいと望んだ頃がいとおしくなる・・・そんな内容と記憶しています。
「ホットケーキ」と「五位の芋粥」・・・わたしにとっては、evenなものでした。

ホットケーキを作るには、上質の薄力粉と卵・牛乳、それにベーキングパウダーが
要りますが、当時は卵と牛乳は何とかなるが、薄力粉なんて気の利いたものはない、ましてや、ベーキングパウダーなんてものはありませんでした。
「ふくらし粉」といって蒸しパンを作るとき、粉に混ぜ込む「重曹」に毛が生えたようなものしかない時代でした。

あるとき、雑誌か何かの記事で、ケーキを膨らますのに、「重曹と焼明礬」を混ぜた粉をメリケン粉に混ぜると、きれいに膨らむ・・・と言う記事を見つけました。
両方を薬局で買い求め、試作したところ、信じがたいほどきれいに、膨らんで焼けました。
それからは、クッキーやスポンジケーキ、ドーナツ作りに、手製のベーキングパウダーが活躍します。わたしが高校2年生のころでした。

そのころから、あまり勉強せずに、ケーキ作りやカレー作りなどに精を出し、おかげで成績の方は、昨今の株式市場のように、大きく右肩に下がって行きました。
初めて「チリカンカーネ」を作ったのもこのころでした。
玉ねぎとひき肉とカレー粉が主な食材、ときは、1954年、まだまだ貧しい時代でしたね。

所帯をもって子供が生まれ、朝食にホットケーキをたべさせてあげようと、毎日曜日の朝は、3人の子供たちに、ホットケーキを作って食べさせました。

毎日曜日のことなので、そのうち、子供の一人が、ホットケーキ拒否症候群になり、日曜朝の
ホットケーキつくりは、おしまいになりました。彼は40才になった今もホットケーキを好みません。
なにごとも程々がよろしいようです。

2~3人で焼きながら食べる・・・小鍋立ての「ホットケーキ」です。直径30センチくらいのホットプレートが
あったので、これを使って卓上でホットケーキを1枚づつ焼きながら食べる・・・少人数ならではの良さです。
これから寒い季節には、ときどきこれをやります。休日の朝など、ゆったりした気分で、紅茶を飲みながら、
ホットケーキが焼けるのを待つのは、雰囲気としてまことによろしいものです。  
フライパンで焼くとこうはいきませんが、ホットプレートの温度が、ホットケーキ作りにはピッタリなんですね。


材料
(粉)ホットケーキ用ミックス 200g
牛乳 150cc
たまご 1こ
バター 適量
メープルシロップ 適量
(シロップの代わりに蜂蜜・ジャムなどもよい)

作り方(種を作る)
粉(ホットケーキ用ミックス)をザルでふるっておく。
玉子はよくときほぐして、牛乳と混ぜ合わせる。
ふるった粉に、牛乳を少しづつ注ぎながら、かき混ぜる。
ダマガできないように、全体をよくまぜて、しばらく置く。
この「しばらく置く」のが大切・・時間にしたら5分くらい。
5分もすると、写真(A)のように、とろり・・とする状態になる。
こうするときタネの流れがよく、しっとりふんわかに焼けます。

作り方(焼く
熱くしたプレートに、お玉1杯(110ccくらい)のタネをすくい入れる。
ホットケーキ用の、丸い型枠(写真B)を使うと、きれいに焼けます。
(キッチン用品のお店においていて、1個700円くらいと思います。)
型枠ごとフライ返しで、持ち上げてきつね色になったら枠をはずし、
裏返して、2~3分したら、焼き上がりです(写真C)

焼きあがったら、温めたお皿にとって、いただきます
熱くしたプレートに、お玉1杯(110ccくらい)のタネをすくい入れる。
ホットケーキ用の、丸い型枠(写真B)を使うと、きれいに焼けます。
(キッチン用品のお店においていて、1個700円くらいと思います。)
型枠ごとフライ返しで、持ち上げてきつね色になったら枠をはずし、
裏返して、2~3分したら、焼き上がりです(写真C)

付属のシロップ
カナダ産のシロップにこだわっているうちに、パックの合成シロップがたまりました。捨てるには忍びない。
さりとて使い道にも困り、考えたあげくに、さつまいもの砂糖煮に使ったら、味も香りもけっこういけました。


コメント (2)
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