男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

醤油の種類と使い分け

2010年08月17日 | だし・調味料・スープ類

猛暑のなか車を走らせていると、メットに法衣姿でスクーターに乗った
お坊さんが目につきます。檀家先で着替える時間も惜しいのでしょう。
「お盆」は年で一番のかきいれどき・・・数多くこなさないといけません。

先週、親族に不幸があって葬儀に参列しました。宗派は浄土真宗です。
読経のとき、お寺さんが「仏説無量寿経」と唱え始めました。このお経は
長いので有名、覚悟しましたが読経は「コウゲンギギ」ではじまる讃仏偈
(さんぶつげ)でした。これは全文320文字の短いお経です。
俗に長いお経は縫い上げをする・・・と言いますが、私たち信徒は経文の
中身はわからないので、こういう短いのがありがたいですね。

レシピは「醤油の種類と使い分け」です。醤油のことを英語で「ソイソース」、
原料の「大豆」を「ソイビーンズ」と言うのは、「ソイソース」が元と言います。
製品の「醤油」のネーミングが先、原料の大豆は後追いで「醤油豆」と言う
意味なんですね。醤油のことを鹿児島弁では「そい」と言うそうで、その昔
薩摩藩から外国に渡ったのが語源とする説があります。

醤油が日本から輸出されたのは1647年のこと、ルイ14世の宮廷料理にも
使われたといいます。1765年発刊の「百科全書」に「醤油」の項目があり、
「すべての肉料理の風味を引き立たせる・・」と書かれ、海外でも古くから
使われたようです。そういえばビーフステーキにはキリッとした濃口醤油に
おろし山葵を添えるとほんとうにおいしい・・洋風のソースを使うより格段に
おいしいとおもいます。

どんな料理にも醤油をかける人を見かけます。たしかに醤油はおいしいの
ですが、塩分が18%あることを忘れないように・・・塩分過多は高血圧症
の最大の要因・・・必要最小限に使って欲しいとおもいます。
 
 醤油は大別して五つの種類があります。一番色が薄いのが白醤油、
次にうすいのが淡口醤油です。反対に一番濃いのがたまり醤油で、
最仕込み醤油もおなじくらい、濃口醤油も色は同じですが,さらっと
しています。たまりと再仕込みはとろりとしていて、色ほどからくなく
まったりとしたあじ、再仕込み醤油は旨味と甘味に優れた醤油です。


濃い口醤油
生産高は全醤油の85%。主な原料は大豆と小麦(ほぼ半々)。
醸造方法は、大豆と小麦からつくった麹で「もろみ」をつくり、1年以上熟成させてしぼり
火入れをする。塩分は18~19%。特徴は旨味成分が1.5%あり旨味とコクが濃いこと。
用途は、醤油そのものの味を生かす濃い味の調理や、掛け醤油としてつかう。

淡口醤油
生産高は約12%。主な原料は大豆と小麦と米。
醸造方法は、濃口醤油とほぼ同じだが「もろみ」に甘酒を加える。塩分が多く熟成を抑えて
色をうすく仕上げる。塩分は約20%。特徴は濃口に比べ旨味とコクが少なく色が薄い。
用途は材料の色や持ち味を生かす煮炊きもの、または汁ものに使う。
色が重要なので酸化して黒ずんだものは価値が低く、濃口より賞味期限が短い。

たまり醤油
生産高は約2%。主な原料は大豆。
醸造方法は、大豆でつくった「もろみ」を熟成させ、その液だけを絞る。
塩分は約18%。特徴は、濃口よりも色が濃く、濃厚な味
用途は、さしみのつけ醤油,てりやき、せんべいのつやだしなど

再仕込み醤油
生産高は約0.3%。主な原料は濃口とおなじ。
醸造方法は、濃口醤油の醸造を二度くりかえす・・・ふつうの濃口は麹に塩水を入れて
「もろみ」をつくるが、塩水の代わりに火入れ前の濃口醤油を用いる。
塩分は約18%。特徴は、色と味が濃厚で、とくに旨味がつよい
用途は、主にさしみ、すしなどに用いる。

白醤油
生産高は約0.3%。主な原料は小麦。
醸造方法は、小麦に少量の大豆をまぜて麹をつくり、いろがつかないうちに塩水を加え
低温で「もろみ」を熟成させる。2~3か月でこれをしぼり塩水とまぜて調整する。
塩分は約18%。特徴は、色がとくにうすく香りが高いこと
用途は、材料を白っぽく調理するとき・・・たとえば茶碗蒸しなど。
色の淡さが特に大切。淡口よりも更に賞味期限が短い。

その他の醤油
うま口醤油、たまごかけ醤油、刺身醤油など色々あるが、多くは濃口醤油を加工したもの。

薄塩と減塩醤油
塩分を抑えた「うす塩醤油」は塩分約14%、減塩醤油は濃口醤油の半分9%以下です。

保存は冷蔵庫
醤油は口をあけると酸化が始まり劣化します。面倒でも冷蔵庫で保存すると長もちします。







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