男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

根菜と油揚げの煮物

2010年01月08日 | 野菜類
今日1月7日は、一年の息災を願って「ななくさがゆ」を食べる日です。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの7種の
若菜を、今年も家の前の田んぼで採集しました。
すずな、すずしろの「かぶ」と「だいこん」は畑でつくりますが、あとの5種は
自然に育ったのを採ります。

まいとしの行事ですが、5種の野草をそろえるのはむつかしいものです。
その年の気候によるのかも知れませんが、大抵何か一つが足りません。
「なずな」は1年おきに不作の年があって、さがすのに苦労します。
今年はどういうわけか、5種の野草がすんなりとそろいました。
それも姿・形がよく色目の良いものがとれました。


私ども人間にとっては、けっこう寒い日の多い年ですが、野草にとっては
育ちやすいのかもしれません。

レシピは、「ななくさがゆ」と同じように、お腹にやさしい煮物です。
紹介文にある「おおかましい」と言う言葉は、ふるさと山口の方言です。
荒っぽい、雑っぽいと言う意味にちかいことばです。

○○かましい・・・と言うことばは厚かましい、なまめかしい・・などありますが、
山口にはもう一つ「かかりがましい」と言うことばがあります。
すぐに因縁をつける・喧嘩っ早いの意ですが、言いえて妙・・・とおもいます。

おおかましいの語原はわかりませんが、たぶん「大きかましい」が変化した
のだろうと、勝手に解釈しています。
私自身は本来は「おおかましい」性格と思いますが、料理をつくるときだけは
ていねいに、綿密になります。人は好きなことをやるときはていねい、綿密に
なり、好きでもないときは大雑把になるのでしょうか。
誰でも、ていねいさと大雑把な二面を持ち合わせているのだろうと思いました。

今年も色んな料理のレシピをお送りします。どうぞ読んでやってください。
そして気に入ったのがあったら、作ってみてください。
  
レシピは家人の得意料理で、わたしが大好きな野菜料理です。作り方は家人からの聞き書きですが、
写真の野菜はわたしが切りました。彼女は、味つけは良いのですが、切り方が荒っぽく形状不ぞろいで
写真うつりが冴えません。ふるさと山口の言葉では、こういう(荒っぽい)のを「おおかましい」と言います。


材料
だいこん 1/3本 400g 皮むきして1.5~2㎝の短冊に切る
にんじん 1本 250g だいこんとおなじ
こんにゃく 1/3枚 100g 1.5cmの短冊(5㎜厚さ)に切る
あぶらあげ 1枚  20g 1.5㎝×3cmの短冊に切る
いりこ 15尾  10g 頭と腸を取って茶袋に入れる
調味料
オイル 小さじ 2 12g
日本酒 1/3カップ 60cc
みりん 大さじ 3 30cc
淡口醤油 大さじ 2 20cc
さとう 大さじ 2 16g
水 1/3カップ 60cc
作り方
鍋を中火にかけてオイルをいれて、こんにゃくを
から炒りする。
つぎにだいこんとにんじんを入れ、底からかきまぜて
よく炒める。

だいこんがしんなりしてきたら油揚げとさとうをを加え
日本酒とみりんをいれ強火にしてバアーッと炒める。
ここで酒とみりんのアルコールを飛ばす。

中火にして、いりこと水を加え、おとしぶたをして煮る。
5分くらいして弱火にして、野菜が柔らかくなるまで煮る。
最後に淡口醤油を入れて、全体になじませてできあがり。


レシピでお分かりのようにシンプルな煮物です。
具材もだいこんとにんじんが主役で、脇役はこんにゃくと油揚げです。
写真でお分かりのようにだいこんの白とにんじんの赤がきれいです。
醤油は淡口を使います。濃い口はだいこんが黒くなり色がさえません。


だいこんの味が実においしい煮物とおもいます。
だいこんがおいしい時季なので、いちどおためしください。
コメント
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