サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

デジタルロシア!?

2011-04-25 | モスクワ取材2010
ロシアは今やデジタル先進国!?
中国もそうですが、後から来た国は段階を経ずに
いきなり先端技術を取り入れるので、結果最先端をゆくことに。
『ロシアの大人の部屋』制作にあたっても、
その恩恵にあやかることになりました。

まず現地カメラマンとの初打ち合わせはスカイプ会議にて。
日ロ間の大容量ファイルのやりとりはダウンロードサイト経由。
取材対象者への補足質問は、Wordで送ってWordで返してもらう。
パソコンを持っていない人の手書きの回答や見取り図は
スキャンしてもらってメールに添付して送ってもらう。
そんなこんなで拙宅だけもメール用、画像用、原稿書き用と
パソコン3台がフル稼働してました。

そんなの今どき当たり前でしょ!と思うかもしれませんが、
同時進行していたフランス・パリ版の制作スタッフによれば
パリからの画像送り出しはCD-Rの「郵送」。
しかも郵便事故で何週間も届かなかったとか。
その間にネットで送ればいいのに!と思うのだが、
どうやら大量の大容量ファイルを圧縮してはアップし、
圧縮してはアップするという手間に耐える根気、
これがフランス人にはなくて、ロシア人にはあるらしい。
デジタルを使いこなすにはアナログ力が必要だった!?

そしてネットは「無料」であることもポイントが高い。
インフラは無料ないし低料金が当然の社会主義経験者からすれば、
高くつく国際郵便など最後の手段なのでしょう。

さすがに出来上がった本数十冊をロシア側に送るときは
その最後の手段の国際郵便、EMSを利用したのだが…。
これが「技術的理由」によりモスクワ局に数日間留め置かれ、
先方に届くのにえらく時間がかかってしまった。
噂によると、日本からの荷物は放射能チェックを受けているとか。
いまや日本は汚染地帯とみなされているのでしょうか。
今現在も、2週間前にヴォロネジに送ったEMSが、
局留めのまま止まっております。
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マトリョーシカのある部屋

2011-04-19 | モスクワ取材2010
『ロシアの大人の部屋』の企画段階から、編集さんのご要望は
「マトリョーシカがずらっと並んでるようなお部屋を!」
とのことだったのだが、ロシア在住の誰に聞いても
「残念ながらそういう部屋は今どきありません」とのご回答。
それならマトリョーシカ作家さんのお部屋を見たい!と
ロシア雑貨店マリンカさんにご紹介いただいたのが、
写真のエレーナ・ガモワさんのお宅です。

ガモワさんのつくるマトリョーシカも素敵ながら、
お部屋がまたセンスがよくてとっても素敵!
最後まで本の表紙候補として競っていたほどです。
表紙にならなかった代わりに、ガモワさんのアトリエの
本には載っていない別ショットをポストカードにしました。
ロシア雑貨店マリンカさん、ロシア雑貨店パルクさんなどで
配布中ですので、ぜひお持ちくださいませ。

さて話は戻って…。
よくよく考えると、日本でもこけしを当たり前に置いている
お宅などないように、ロシアの部屋にマトがないのも当然か。
そう思っていたのだが、ロシアから送られてきた写真を
隅々までよく見ると、あるじゃないかマトリョーシカ!
ここにも、あそこにも、あ、このお宅のテーブルにも!
今どきロシアにも、じつは少なからずあったのだ。

もしかしたらロシア人やロシアに溶け込んでいる方には
マトショーシカがあっても目に入らないのかも。
翻って日本でも、いやー、うちには日本の伝統工芸品なんか
ありませんよ~、と思っていても、外国人が見たら
ソコニアリマス!と指摘されるようなモノが
じつはけっこうありそうである。
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勇気あるロシア人の帰還

2011-04-13 | ロシアコラム
「今日帰ったわよ~!」とロシア人のS先生よりまさかの電話。
春休みで一時帰国していたS先生、原発事故の影響を懸念して
当分戻ってこないかと思ってたのに、勤務大学の授業にあわせ、
予定どおり戻ってこられたのである。

ロシアでも連日のように日本のニュース。
「いま日本に行ってはダメ!」と引き止める家族や友人を、
「行くか行かないかの問題じゃないの。行くんだってば!」
と振り切ってきたというS先生。
「ガイガーカウンターを持っていけ、なんて言う人もいるのよ。
ガイガーカウンターなんか買ってどうするのよ!
1万ルーブルもするのよ。3万円ですよ!
それ持ってどうするの!?あちこち測って歩くの!?
やめてよ、そんなのバカバカしい。
チェルノブイリのときのモスクワやペテルブルクのほうが
よっぽど数値が高かったでしょうに!」

チェルノブイリの経験があるからこそ、過剰反応する人もいれば
逆に放射性物質について知識をもち冷静に分析するつロシア人も。
「この数値なら大丈夫、安心してお行きなさい」
信頼する人にそう言われて、「はい、行ってきます!」と
モスクワをあとにしたというS先生。
それだけに、外国人の日本脱出には冷ややかなコメント。
「フランス人はみんな帰ったんですってね。
ロシア人は帰っていませんよ!帰ったのは子ども連れだけ。
ちょうど春休みだったから。でも大使館員はみんな残ってます!
ほんとにフランス人ってやな人たちよねー」
…と話はリビアに移り、弾丸トークはますます加熱。
自粛ムードとは無縁のS先生、パワーアップして日本復帰である。
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