サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

冬至

2016-12-25 | 『勝手に帯広通信』
12月21日は、1年で一番日が短くなる冬至でした。
当日の朝は残念ながら曇天で日の出がよくわからず。
よって、その一週間前の写真になりますが…。


朝6時10分、まだ真っ暗。しかも氷点下10度。
この10分後にはあたりが白々とし始めて、
6時半頃ようやく明るくなる。


こちら16時半。もう夜の帳が落ちてくる。
街灯が少なく、雪のあとのツルツル路面が危ないので
明るいうちに家を出てスーパーに向かうのだが、
ほんの15分ほど買物をして外に出るともう真っ暗!
というのがこのところのお定まり。

「冬至が過ぎたらもう少しで春だよ~」と
古老は仰るのだが、これからが氷点下本番。
クリスマス前に、いきなりドカ雪も降りました。


今では「クリスマス」とひとくくりにされてますが、
この時期に善意の人が現れてプレゼントを贈る、という風習は
古くから世界各地にあったのだそう。
ロシアの場合はジェド・マロース(氷点下おじさん!?)が
雪娘と共にやってくる「ヨールカ祭」が起源。
寒くて長くて暗い冬だからこそ、メリークリスマス!
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千代田新水路のオオワシ

2016-12-06 | 『勝手に帯広通信』
一昨日の日曜朝7時43分発の十勝バスで幕別方面へ。


8時15分頃、バス停「幕別19号」下車。

降り際に運転手さんに「魚見に行くんですか?」と聞かれる。
ここには十勝川を遡上するサケなどをガラス越しに観察できる
「魚道観察室」というものがあり、昨年の夏
来道した友人と一緒にバスツアーで来たことがある。
が、今回の目的は魚ではなく鳥。
日本最大の鳥オオワシを一目見たくてやってきたのだ。

神社の角を曲がると正面右手に管理棟が見えてくる。


バス停から徒歩15分くらいで千代田新水路の管理棟に到着。
ここで誤算だったのは、管理棟にはトイレや望遠鏡もある
との情報だったのに、なんと冬季は閉まっているではないの。
水分控えておいてよかったー。
(ちなみに最寄のトイレ休憩ポイントはセイコーマート。
バス停「幕別17号」の近くにあります)

奥に見える橋の左手あたりに魚道観察室があるもよう。

すでに野鳥ファンたちが車で乗りつけ
長玉レンズ装着カメラを構えている。
鳥を刺激しないため、また寒さ対策のため、
車の中からシャッターチャンスをうかがう人多し。

さていったいオオワシはどこに??

声を出したり動き回ったりするのはマナー違反ゆえ
しばらくはじっと佇み、野鳥を観察する人々を観察。
皆の視線は対岸のほうにあり。

あれか!

双眼鏡でのぞくと確かにオオワシの姿。かっこいい!
でも手持ちのカメラの望遠ではこれが限界。

拡大してみましょう。

日本では冬の北海道でしか見られない天然記念物オオワシ。
遠いので残念ながら大きさは実感できないが、
翼を広げると2m以上もあるのだそう。
彼らが狙うのは、産卵を終えて息も絶え絶えのサケ。
これをこちらでは「ほっちゃれ」と呼ぶそう。
地元新聞にはオオワシとカラスが入り乱れての
ほっちゃれ争奪戦の写真が掲載されていたが、
すでに食後だったのか、サケの姿は見えず。

少し離れた別の場所にも数羽。

モノトーンのメリハリがはっきりした右の2羽は成鳥。
喧嘩してるわけではなく、着地しようとした鳥と
飛び立とうとした鳥がたまたま重なって写ってしまいました。
左の2羽は幼鳥。なんとなく赤ちゃんぽいですね。
こんな感じで数か所に分かれて全部で20羽くらい。

そしてこれが見たかった! ワシのなる木。

もっとたくさん鈴なりに止まっている時もあるのだそう。
ここにはオオワシだけでなく、オジロワシもやってくる。
いったいロシアのどこから飛んでくるんだろう?
ちなみにオジロワシはロシア語でも尾白ワシОрлан-белохвост
オオワシはБелоплечий орлан 肩白ワシといった意味。

それにしても北海道には相当数のアマチュア写真家がいると思われ、
被写体に恵まれていることもあり、腕前も相当なレベル。
専門誌などに掲載された投稿写真を見ていると、
オオワシとタンチョウがサケを奪いあう写真なんてザラ。
その瞬間を撮るためには、機材もさることながら
生き物相手の忍耐力、さらに冬ならば万全の防寒が必要。
そして何にもまして、移動手段として、運搬用として、
寒さしのぎのベースキャンプとして車が必須なのは言うまでもない。

このように、いつのまにか車が増え、川沿いにズラリ。

車のない身に寒さはこたえ、帰りのバスの時刻を気にしつつ
10時頃には撤収準備。昼前にはあっさり帰宅したのでした。

おまけのハクセキレイ。

東京でも見慣れたこの子のちょんちょん歩きを見ると和みます。
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