我が家に保護猫がやってきて半年。
「触れない猫」についに触れたー!の巻
その日は突然やってきました。何をやってもずっと触らせてくれなかった保護猫・六花(ろっか)さんが、急になでなでスリスリさせてくれるように!
きっかけは保護猫友達からいただいたこのオモチャ。しなるワイヤーにカイコのまゆが3つ。「まゆおどりびょんびょん」というそうです。
最初は普通にじゃれていたのですが、さほど食いつきがいい、というわけでもありませんでした。ところが、思わぬ発見が…。
おや、まゆが体に当たってもいやがらない!
これまでのオモチャ、ネズミや羽根やポンポンなどなどは、当たるとビックリして逃げ出すか、噛みついたりしゃぶりついたりして食べそうになるか、そのどちらかだったのに、まゆが柔らかくツルンとしているせいか、全然平気。これを使えば「なでられると気持ちいい」ということがわかってもらえるかも!そこで早速挑戦。
①まずはワイヤーをしならせて、まゆで首の後ろをスリスリ。
②次にワイヤーではなく、まゆ本体を手で持ってスリスリ。
③さらに、まゆを動かしつつ、さりげなく指でもスリスリ。
ここまでは、一気にいけたー!
初日はここまで。次の日もその次の日も①から③を繰り返します。
すると、まゆのオモチャを見せただけで寄ってくるように!
そして数日後。
まゆを見せながら、手だけでスリスリすることに成功!
さらに、まゆなしでも、手だけでスリスリなでなでOKに!
ならばブラッシングもいけるかも。
あっさり成功!柄つきのブラシではなく、手にはめてなでなでするタイプがいいと聞いたので、予め用意してありました。
もちろん、この「まゆおどりびょんびょん」だけで、急に触れるようになったわけではなく、これまで幾多の方法を試しました。それらの積み重ねがあって、触れるまであと一歩というところまできていたので、「まゆおどり」が最後の一押しをしてくれたのだと思います。
この半年、このまま一生触れないかも、と諦めかけることしばしば。役に立ちそうなネット情報は、あらかた検索し尽くしました。同じように「触れない保護猫」に悩んでいる方の参考になるよう、後日、情報を整理してアップしたいと思ってますが、その前振りとして私なりの3箇条をば。
1.「触られたら気持ちいい」と思ってくれる方法をとことん探す
2.一対一で、同じ時間に同じ場所で同じことを繰り返す
3.猫の気持ちを一番に考える
上記は人間側に必要と思われる心構えですが、個体差があるので、具体的な方法は猫ちゃんによって違ってくると思います。でもこの、「それぞれの猫ちゃんに応じた具体的な方法」を見つけ出すのが、一番難しいのですよね。
触れない猫の対処法を検索すると、日本語サイトで比較的多かったのが、「大きな声を出したり物音をたてたりしない」「目線をロックオンしない」「体を低くする」「急に動かない」「猫の自由にさせる」などなど、猫好きなら当たり前に知っている基本中の基本事項。このレベルで触れるようになるなら、誰も苦労しませんてば!
毎日ゴハンとトイレのお世話をしていればいつかなついてくれる、という楽観論もありました。が、元野良猫にしてみれば、ゴハンとトイレと寝る場所さえあれば十分。別に人に触られなくたって生きていけるのですから、家庭内野良への道一直線になりかねません。
その点、アメリカやカナダの保護猫団体や保護活動家のコメントは、じつに理論的で実践的。まんまその通りにはならないこともありましたが、作戦をたてるうえでとても参考になりました。これも追々ご紹介したいと思います。でも反対に、こんな自説を唱える保護活動家もいました。
「2年たっても触れない猫を飼ってる人がいるけど、そんなの時間の無駄!猫は犬じゃないんだから、野生の本能が強くて決してなつかない子もいる。そういう性質の子は、医療行為が終わったらリリース!ほーら、あなたは自由よ!リリース!」
リリースしても生きていける環境にある子は、確かにそのほうがいいかもしれません。でも今の日本では難しいですね。ましてや、保護されて一度里親に譲渡された子を、なつかないからといって野良に戻す(=捨てる)ようなことは、決してあってほしくないと思います。
時間はかかっても、真剣にその子と向き合えば、きっと道は開けます。なついてくれるようになるまでの日々は、最初からなついている猫では経験できないドラマの連続で、かけがえのない思い出になるでしょう。某公園で保護され、超ビビりで人なれ度の低かった、うちの六花さんが、そのことを教えてくれました。(つづく。…予定)
隠れてばかりいた頃の六花さん。ファイルの裏側に立てこもってました。
「触れない猫」についに触れたー!の巻
その日は突然やってきました。何をやってもずっと触らせてくれなかった保護猫・六花(ろっか)さんが、急になでなでスリスリさせてくれるように!
きっかけは保護猫友達からいただいたこのオモチャ。しなるワイヤーにカイコのまゆが3つ。「まゆおどりびょんびょん」というそうです。
最初は普通にじゃれていたのですが、さほど食いつきがいい、というわけでもありませんでした。ところが、思わぬ発見が…。
おや、まゆが体に当たってもいやがらない!
これまでのオモチャ、ネズミや羽根やポンポンなどなどは、当たるとビックリして逃げ出すか、噛みついたりしゃぶりついたりして食べそうになるか、そのどちらかだったのに、まゆが柔らかくツルンとしているせいか、全然平気。これを使えば「なでられると気持ちいい」ということがわかってもらえるかも!そこで早速挑戦。
①まずはワイヤーをしならせて、まゆで首の後ろをスリスリ。
②次にワイヤーではなく、まゆ本体を手で持ってスリスリ。
③さらに、まゆを動かしつつ、さりげなく指でもスリスリ。
ここまでは、一気にいけたー!
初日はここまで。次の日もその次の日も①から③を繰り返します。
すると、まゆのオモチャを見せただけで寄ってくるように!
そして数日後。
まゆを見せながら、手だけでスリスリすることに成功!
さらに、まゆなしでも、手だけでスリスリなでなでOKに!
ならばブラッシングもいけるかも。
あっさり成功!柄つきのブラシではなく、手にはめてなでなでするタイプがいいと聞いたので、予め用意してありました。
もちろん、この「まゆおどりびょんびょん」だけで、急に触れるようになったわけではなく、これまで幾多の方法を試しました。それらの積み重ねがあって、触れるまであと一歩というところまできていたので、「まゆおどり」が最後の一押しをしてくれたのだと思います。
この半年、このまま一生触れないかも、と諦めかけることしばしば。役に立ちそうなネット情報は、あらかた検索し尽くしました。同じように「触れない保護猫」に悩んでいる方の参考になるよう、後日、情報を整理してアップしたいと思ってますが、その前振りとして私なりの3箇条をば。
1.「触られたら気持ちいい」と思ってくれる方法をとことん探す
2.一対一で、同じ時間に同じ場所で同じことを繰り返す
3.猫の気持ちを一番に考える
上記は人間側に必要と思われる心構えですが、個体差があるので、具体的な方法は猫ちゃんによって違ってくると思います。でもこの、「それぞれの猫ちゃんに応じた具体的な方法」を見つけ出すのが、一番難しいのですよね。
触れない猫の対処法を検索すると、日本語サイトで比較的多かったのが、「大きな声を出したり物音をたてたりしない」「目線をロックオンしない」「体を低くする」「急に動かない」「猫の自由にさせる」などなど、猫好きなら当たり前に知っている基本中の基本事項。このレベルで触れるようになるなら、誰も苦労しませんてば!
毎日ゴハンとトイレのお世話をしていればいつかなついてくれる、という楽観論もありました。が、元野良猫にしてみれば、ゴハンとトイレと寝る場所さえあれば十分。別に人に触られなくたって生きていけるのですから、家庭内野良への道一直線になりかねません。
その点、アメリカやカナダの保護猫団体や保護活動家のコメントは、じつに理論的で実践的。まんまその通りにはならないこともありましたが、作戦をたてるうえでとても参考になりました。これも追々ご紹介したいと思います。でも反対に、こんな自説を唱える保護活動家もいました。
「2年たっても触れない猫を飼ってる人がいるけど、そんなの時間の無駄!猫は犬じゃないんだから、野生の本能が強くて決してなつかない子もいる。そういう性質の子は、医療行為が終わったらリリース!ほーら、あなたは自由よ!リリース!」
リリースしても生きていける環境にある子は、確かにそのほうがいいかもしれません。でも今の日本では難しいですね。ましてや、保護されて一度里親に譲渡された子を、なつかないからといって野良に戻す(=捨てる)ようなことは、決してあってほしくないと思います。
時間はかかっても、真剣にその子と向き合えば、きっと道は開けます。なついてくれるようになるまでの日々は、最初からなついている猫では経験できないドラマの連続で、かけがえのない思い出になるでしょう。某公園で保護され、超ビビりで人なれ度の低かった、うちの六花さんが、そのことを教えてくれました。(つづく。…予定)
隠れてばかりいた頃の六花さん。ファイルの裏側に立てこもってました。