サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

子供ラジオ・グッズ

2012-08-21 | モスクワ取材2010
モスクワには「ジェーツコエ・ラジオ」(子供ラジオ)という
子供専門FM局があって、DJも子供がやっていたりします。
『ロシアの文化・芸術』(生活ジャーナル)p380、いちのへ友里さんのレポートによると「2008年のロシア家族年にあわせて、ユニークな社会プロジェクトのひとつとして開局したロシア初にして唯一の子供を対象にしたラジオ局」なのだそう。

ロシアみやげを片付けていたら、子供ラジオグッズを発掘。
こちらはノート。可愛いです。


こちらはTシャツ。冬だったので長袖ばかり持っていったら
室内が温室のごとき暑さで、たまらず購入。
子供用ですが無理やり着てました。

バリシャヤ・ジスコチェーカ、
「大ディスコ」(笑)と書いてあります。
これ、単なるイメージワードではなくて、
ほんとに子供ディスコなる一大イベントがあるのです!
これについてはまた後日……。

そしてこちらは、子供向け音楽CD。
子供音楽番組のDJも務めるヴァルシェブニキ・ドヴァラ
(中庭の魔法使い)のノベルティ・アルバムです。


ここに収録された曲のひとつが
われらが「カピトシュカ(日本語バージョン)」。

じつはこの訳詞とレコーディングアシストを
務めたのは「勝手にロシア通信」なのでありますが、
その顛末をいつ語ろうかと逡巡しているうちに
早数年たってしまいました。光陰矢の如し!
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ROZA AZORA

2012-03-20 | モスクワ取材2010


『ロシアの大人の部屋』でもご紹介したお店、ローザ・アゾラ
本のなかでは少ししか書けませんでしたが、
ロシアにもこんなお洒落なお店が!?とびっくりするほど
素敵なショップだったので、詳しくご紹介しましょう。

ここは本にもご登場いただいたイラストレーター、
クセニアさん行きつけのお店。
住所を教えていただいて、空き時間に訪ねてみました。
地下鉄アルバーツカヤ駅から、二キーツキー・ブリバールを
イタル・タス通信のある北方向に歩くこと約5分。



一度はうっかり見落として素通りしてしまったほど
小さくてなにげない入口のドアをくぐると……。

アーティストの手づくり作品がいっぱい。

オブジェや人形、ぬいぐるみ。どれも一点もののアート雑貨。

そしてソ連時代のお宝アンティークが!
 
棚の上にはレーニンの肖像画。色も柄も可愛いソ連時代の食器にご注目。

  
左上はミーシャの置物と懐かしのぱたぱた日めくり。右は年代物のぬいぐるみ。
下のクリスマスオーナメントの中にもミーシャが紛れてます。

ここ、ギャラリーを併設していて、訪ねたときはちょうど
ナイーブアートの作家パーヴェル・ペトロフ展のオープニング準備中。
ギャラリーの関係者がいろいろ説明してくれました。



あとから知ったことには、ここはギャラリーのほうがメインで
アート関係者の間では知られた存在のもよう。
スタッフの方々は、皆さん感じがよくて、居心地のいい空間。
「オープニングパーティーに出席すれば?」と
ありがたくも声をかけていただいたのだが、
いつまでたっても始まる気配がなく(笑)、途中で失礼。
ワイン飲みたかった~。

おまけ。

棚の奥にヘンなチェブ発見。お偉いさんの銅像か?

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日露EMS追跡レポート

2012-02-25 | モスクワ取材2010
昨年の原発事故後まもない頃。
「EMSが届きました!」とモスクワから連絡があったのは、
日本から荷物を送り出してから11日目のこと。
当時は「日本からの荷物は放射能チェックを受けていて
通関に時間がかかっている」と噂されていたので、
無事の知らせに一同大いに安堵したものでした。

噂の真偽はともかくとして、EMS追跡サービスによると、
3月25日に最寄り局から発送した荷物は、翌26日には日本を出て、
ロシアの国際交換支店に到着したのは30日。
(どこをどう飛べば4日もかかるんでしょう?)
そして4月1日には税関検査、数時間後にはもう送り出され
翌2日には配達局に届いてます。
てことは、通関は意外やノープロブレムだったということ。
でも2日は土曜日、週末にかかってしまったのがまずかったのか、
このまま局に留め置かれ、4日は「保管」となっています。

以上は日本側のEMS追跡レポート。
かたやロシア郵便局の追跡レポートによると、
「4月4日20:00 技術的理由により未配達」。

出ました! ロシア得意の慣用句「技術的理由」!
これ、決して機械系トラブルなどの意味ではなく、
「都合により」程度の遠まわしの言い訳として
使われることが多い用語。
4日は月曜なのに何してたんでしょう??(笑)

と、ロシアらしい突っ込みどころはあるにせよ、
翌5日、中身を抜き取られることもなく、荷物は無事到着。
しかもネットで追跡までできるようになるなんて!
なんでもフランスでは、EMS未着トラブルが続出し、
「EMSは送るな!」が合言葉なのだとか。
郵便事情でロシアがおフランスを超えるとは夢のようです!
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『ロシアの大人の部屋』台湾版

2012-02-18 | モスクワ取材2010
『ロシアの大人の部屋』台湾版の見本が届きました!
表紙写真はオリジナルと同じ。色の出具合も上々です。

こちらも細やかに脚注がついてます。
「断捨離」の用語解説のみならず、ゲバラやトルストイなど
人名解説、建築用語や歴史用語、はては「KGB」の説明まで!

ところで日本の書籍は「帯」も含めてデザインし、
キャッチコピーも帯に印刷されるのが一般的。
そのため裏表紙はすっきりしているのが通常ですが、
帯のない海外の書籍は、裏表紙でアピールします。
台湾版はこんな感じ……。



本の概要を伝えているらしいコピーに加え、
本書のなかから写真4点を紹介。
うち2点はバーブシカのお部屋。
日本のロシア好きの感覚に近いセレクトですね!
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ロシア人の数字

2012-01-12 | モスクワ取材2010
ロシア人の書く数字は独特である。
「1」は棒の前のハネをやたら強調して書いたり、
「4」はクサビ型文字みたいだったり、
数字を形として視覚的にとらえる際の「何か」が
少なくとも日本人とは違う気がする。
それがとてもロシアっぽいので、単行本のなかでも
ノンブルにはロシアの手書きふう数字を使いたいと思ってた。
そこで現地の方にロシア語フォントのサイトを
いくつか教えていただいたのだが、
これだ!と思うようなフォントがなかなか見あたらない。
かといって、自分で書くと全然違う。
見よう見真似で書いても、ロシア人と同じにはならないのである。

そんなとき、あっ!と目に留まったものが…。
今回のロシアの部屋の取材では、現地コーディネーターさんが
事前に簡単な質問票を作成してくださり、
取材対象者に基本データを記入していただいていた。
転送されてきた、いくつかの質問票を見ていると…。
なんと!0から9までのすべての数字が、
住所や電話番号、年齢のなかに含まれている
手書きの回答を2通発見!

早速デザイナーさんがそれをスキャンして補正して
自前フォントをつくってくださったのがこちら。
 
左はアレクサンドラさん、右はイリーナさんの
手書き文字をベースにして作成。

これを写真とそれに対応するキャプションとに
ひとつずつはめこんでいただいたのでした。
「ちょっと読みにくい」という反応もなきにしもあらずですが、
ロシアっぽさを少しでも味わっていただけたらと思います。
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忘れられたハイテック

2011-12-03 | モスクワ取材2010
ロシア人への取材やロシアのサイトを通して知ったには、
今ロシアのインテリアの先端をゆくのは、Хай-тек なんだそう。
おお!懐かしのハイテック!
国がバブルになると同じ嗜好をたどるのかぁ。
……と何の疑問ももたず、原稿に「ハイテック」と
書いていたら、校正時に出版社から赤が入ってきた。
「“ハイテク”ではいけませんか?」と。

いけません!ハイテクは機械系、ハイテックはインテリア!
そうですよね?と編集さんに聞くが、若すぎて知らないという。
そうか。なら手近な年配者に聞いてみよう。
ねえねえ、昔あったよね、ハイテックって言葉。
「そうだっけ?覚えてない」
ほら、コンクリート打ちっぱなしでモノトーンで、
バブル期のカフェバーとかで流行ったインテリア!
YMOとかテクノの時代。
「うーん、知らないなー」
えっ!あんなにメジャーだったのに!?
ならば同世代の友人Rなら覚えているだろう。が…。
「それってメジャーな言葉じゃないよ。
仲間うちでふざけて使ってた言葉では?
ハイテック♪多摩テック♪って…」
聞く相手を間違えた。一般人代表の友人T子に聞いてみよう。
「ああ、あったあった。ハイテクって言葉になる前に
ハイテックって言ってた気がする~。
でもインテリアのことだっけ??」

なんでみんなそんな薄い記憶しかないのだ!?
「ハイテックなカフェバー」というフレーズを
私自身、確かに記事に書いた記憶があるのに。
が、そんな昔の記事など残ってない。
一応ネットで裏をとっておこう、と検索したが、
みんな「ハイテク」表示になっている。
記憶をたぐり寄せると、確かにT子が証言したように、
「ハイテクノロジー」は当初「ハイテック」と略され、
それがいつしか「ハイテク」に統一されてきたような…。
ネットで見る限り、現在の「ハイテクなインテリア」とは
ハイテク技術が装備されたインテリア、みたいな意味で
使われているもよう。違う違う!これじゃない!

そこで、インテリアデザイナーの友人にも聞いてみた。
「うーん、バブルの頃はイタリア・モダンが主流。
ハイテックって知らないなー」
ぎょえー!じゃあ私の鮮明な記憶はなんなのだ。
まさか妄想!?
自信満々で、「ハイテックでよいのです!」と
校正を戻そうと思っていたのに、もう時間がない。

と。先のインテリアデザイナーの友人からメールあり。
「あったあった!」と送ってくれたのが、
一昔前の専門書からの引用文である。以下転載。

 ハイテクあるいはハイテックと呼ばれるデザイン手法は、80年代インテリアを特徴づける一つのキー・ワードである。鉄板、鉄パイプ、ワイヤー、鉄骨、ボルト、さまざまな配管の類や天井を透かして見せるパンチング・メタルのボード。そうした、まるで工場から直送されたばかりと思わせる生のままの工業素材が、インテリアの随所に使われたのである。
(『インテリアの近代』下村純一著、講談社現代新書より)

ああよかった、古老の妄想じゃなかった!とひと安心。
これで大手を振って校正を戻せます~。
にしても、あの頃あんなに流行ったのに
誰も覚えていなくて死語と化していたなんて。
この一件で、大昔よりもむしろ近過去の80~90年代、
ネット時代前の記録が意外とないものだと思い知る。
そして、これがモノなら押入れの片隅に残りもしようが、
建築は淘汰されたら存在そのものが消えてしまう
という運命に一抹の哀愁を感じたのでもありました。

さて、日本のバブルから四半世紀遅れで流行中、
ロシアのハイテック・インテリアの一例がこちら。

http://www.vzstudio.ru/rus/portfolio/publicrooms/bar
『ロシアの大人の部屋』にもご登場いただいた
インテリアデザイナー、ヴァルヴァラさんが手がけた
モスクワのクラブ Bar Ne Barの内装。
メタリックで宇宙的、天然素材より金属やプラスチック。
暗くてよく見えないと思いますが、天上には
懐かしの配管がのたくっています。

円形のハイテックな照明は、若い人に人気らしく、
一般住宅にも使用例が。
モスクワ大学学生のクリスチーナさんは
自宅アパートのキッチンと玄関にとりいれてました。
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ロシアの部屋メール取材

2011-12-01 | モスクワ取材2010
 今年は「ロシアの大人の部屋」には書けなかったこぼれネタや裏話を、少しずつ書こうと思っていたのですが、発行直前に震災があり、なかなかその気になれず。そうこうするうちに忙しくなってしまい、はや年末となってしまいました。で。忘れないうちにボチボチと書いてみようかと……。

ロシアの部屋の補足取材は、写真を見ながら
「これは何?素材は?年代は?思い出は?」と
ひとつひとつこちらから質問を投げかけ、
回答をメールで送ってもらうスタイルで進行。
一人につき、だいだい20~30項目くらいの質問を
させていただいたのだが、回答に傾けられた熱意にびっくり!
部屋はプライベートな空間だけに、聞きづらいことも多々あり、
根掘り葉掘り尋ねて迷惑がられるんじゃないかと思ったが、
自分の部屋やインテリアに興味をもたれることを
逆に嬉しく思ってもらえたらしく、総じて皆さん
一生懸命回答を書き送ってくださった。

例えば法律家のリュ―バさんは、
Wordで8枚に及ぶ長編レポートを書いてくださり、
注として参考サイトを添付するなど、まるで論文。
しかもこの方、お友達であるところの別の取材対象者の
マケット(ゲラ)にまでダメ出ししてきたり、
完成した本の感想をレポートにしたためてきたり、
相当なレポートマニアである。

それから辛口のカリーナさん。
「トイレットペーパーの写真のどこが面白いの!?
この家にはもっと見るべきものがあるのに
それが写ってないのはどういうことかしらね!!」
ほとばしる辛らつな物言いの数々に一同たじたじとなり、
「カリーナさんが姑の顔に見えてきた」と編集さん。
あとでロシア側スタッフに聞けば、今回の取材対象者のなかで
この方が一番の難物だったとか。道理で!

何にもまして忘れ難いのは、おばあちゃんたちの回答。
ガリーナさんは、何日もかけて手書きでびっしり書いてくれ、
こちらが質問したことによって、「部屋にあるモノの
ひとつひとつにまつわる思い出がよみがえってきました」
と逆に感謝されてしまってジーンとくる思い。
そして最高齢のジナイーダさんは、なぜだか
ロシア語をローマ字表記でタイプして送ってこられた。
はっきり言って読みにくい。解読に時間がかかる(笑)。
でも、モノにまつわる青春時代の思い出話は、
読んでいて情景が浮かぶようで感涙ものでした。

これらの回答群は宝物。
本には一部しか引用できなかったので
そのまま訳してお見せしたいくらい!
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新年のロシアチョコ

2011-06-15 | モスクワ取材2010

今ごろですが…。昨年11月のモスクワみやげのひとつ、
パッケージが可愛いニューイヤースイーツセット。
ロシアでは年末年始に各お菓子メーカーから
いろんなお菓子セットが発売されるのですが、
これまでなかなかその時期に訪ロする機会がなく、
今回が初遭遇。ついいろいろ買ってしまいました。

ウサギのパッケージの中にはこんなにお菓子が入ってる!

チョコやキャンディ、焼き菓子、グミふうお菓子。
ひときわ目をひくマトリョーシカチョコは
もったいなくて食べられません。


ちなみにロシアにも干支があり、毎年干支の動物を形どった
パッケージやぬいぐるみにお菓子が詰まったセットが登場します。
こういうのは主に子供向け。
大人向けには、ニューイヤーバージョンの化粧箱に入った
チョコの詰め合わせがおすすめです。
トップ写真右のコルクノフ社のチョコの詰め合わせもその一例。
でも残念ながら、こちらの中身は未見・未食。
モスクワ旅行中に親戚にご不幸があったので、
帰国後、位牌にお供えしてきました。
「ロシアのチョコレートをおみやげに買ってくるから!」
と病院で約束したのが最後のお別れとなった思い出のチョコです。
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デジタルロシア!?

2011-04-25 | モスクワ取材2010
ロシアは今やデジタル先進国!?
中国もそうですが、後から来た国は段階を経ずに
いきなり先端技術を取り入れるので、結果最先端をゆくことに。
『ロシアの大人の部屋』制作にあたっても、
その恩恵にあやかることになりました。

まず現地カメラマンとの初打ち合わせはスカイプ会議にて。
日ロ間の大容量ファイルのやりとりはダウンロードサイト経由。
取材対象者への補足質問は、Wordで送ってWordで返してもらう。
パソコンを持っていない人の手書きの回答や見取り図は
スキャンしてもらってメールに添付して送ってもらう。
そんなこんなで拙宅だけもメール用、画像用、原稿書き用と
パソコン3台がフル稼働してました。

そんなの今どき当たり前でしょ!と思うかもしれませんが、
同時進行していたフランス・パリ版の制作スタッフによれば
パリからの画像送り出しはCD-Rの「郵送」。
しかも郵便事故で何週間も届かなかったとか。
その間にネットで送ればいいのに!と思うのだが、
どうやら大量の大容量ファイルを圧縮してはアップし、
圧縮してはアップするという手間に耐える根気、
これがフランス人にはなくて、ロシア人にはあるらしい。
デジタルを使いこなすにはアナログ力が必要だった!?

そしてネットは「無料」であることもポイントが高い。
インフラは無料ないし低料金が当然の社会主義経験者からすれば、
高くつく国際郵便など最後の手段なのでしょう。

さすがに出来上がった本数十冊をロシア側に送るときは
その最後の手段の国際郵便、EMSを利用したのだが…。
これが「技術的理由」によりモスクワ局に数日間留め置かれ、
先方に届くのにえらく時間がかかってしまった。
噂によると、日本からの荷物は放射能チェックを受けているとか。
いまや日本は汚染地帯とみなされているのでしょうか。
今現在も、2週間前にヴォロネジに送ったEMSが、
局留めのまま止まっております。
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マトリョーシカのある部屋

2011-04-19 | モスクワ取材2010
『ロシアの大人の部屋』の企画段階から、編集さんのご要望は
「マトリョーシカがずらっと並んでるようなお部屋を!」
とのことだったのだが、ロシア在住の誰に聞いても
「残念ながらそういう部屋は今どきありません」とのご回答。
それならマトリョーシカ作家さんのお部屋を見たい!と
ロシア雑貨店マリンカさんにご紹介いただいたのが、
写真のエレーナ・ガモワさんのお宅です。

ガモワさんのつくるマトリョーシカも素敵ながら、
お部屋がまたセンスがよくてとっても素敵!
最後まで本の表紙候補として競っていたほどです。
表紙にならなかった代わりに、ガモワさんのアトリエの
本には載っていない別ショットをポストカードにしました。
ロシア雑貨店マリンカさん、ロシア雑貨店パルクさんなどで
配布中ですので、ぜひお持ちくださいませ。

さて話は戻って…。
よくよく考えると、日本でもこけしを当たり前に置いている
お宅などないように、ロシアの部屋にマトがないのも当然か。
そう思っていたのだが、ロシアから送られてきた写真を
隅々までよく見ると、あるじゃないかマトリョーシカ!
ここにも、あそこにも、あ、このお宅のテーブルにも!
今どきロシアにも、じつは少なからずあったのだ。

もしかしたらロシア人やロシアに溶け込んでいる方には
マトショーシカがあっても目に入らないのかも。
翻って日本でも、いやー、うちには日本の伝統工芸品なんか
ありませんよ~、と思っていても、外国人が見たら
ソコニアリマス!と指摘されるようなモノが
じつはけっこうありそうである。
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ダーシャのいる家

2011-03-31 | モスクワ取材2010
真っ黒で何が何だかわからないですね、こりゃ。
プードルのダーシャ、お気に入りのマットにての図です。

「ロシアの大人の部屋」では24件のお宅を紹介していますが、
栄えある撮影取材第1号となったのが、このダーシャの住むアパート。
飼い主さんは、アーティストのクセニアさん。
カメラマンのイワンさんの大学の後輩にあたり、
まずは手近なところから…とサンプル写真が送られてきたのは
今から早、半年前のことです。

皆さんお忘れかもしれませんが、昨夏のモスクワは記録的猛暑と
山火事に発するスモッグに見舞われ、都市機能がストップ。
「街に出ることもできず、まるで戦時下のようです。
したがってロケハンに出ることもできません!」
と、現地コーディネーターさんから悲痛なメールが…。
予定では8月にロケハンし、9月には本取材と踏んでいたのに
すっかりスケジュールが狂ってしまったのです!
ようやくスモッグ騒動がやみ、突然送られてきたのが
クセニアさんのアパートの画像数十枚。
そのなかに、ダーシャを抱いたクセニアさんの写真がありました。
とても可愛がられているのが伝わってくる、いい写真でした。
(じつはカメラマンには、犬や猫のいるお宅では
必ずその写真もおさえてほしいと頼んでありました。
本書にペットの写真が多いのはそのためです。)
そのときからずっと会いたい会いたいと思っていたダーシャに
やっと会えたのは2ヵ月半後。実物のダーシャはとても良い子でした!

こちら実物のクセニアさんとカメラマンのイワンさん。

クセニアさんにはマスタークラスのページにもご登場いただき、
コラージュのつくり方を教えていただきました。
上の写真はその撮影風景ですが、このとき外の気温は5度くらい。
なのに半袖Tシャツ1枚!
ボンドを使って作業してるので、窓も開け放してます。
それくらいロシアの室内暖房は効きまくり!
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『ロシアの大人の部屋』本日発売

2011-03-25 | モスクワ取材2010
昨年のモスクワ取材の集大成、『ロシアの大人の部屋』が
ようやく本日発売となりました!

 辰巳出版刊、本体1600円+税

モスクワ大学の学生さんから95歳(!)のバーブシカまで
24のお部屋をイワン・ブリンスキーさんの写真で一挙ご紹介。
可愛い民芸品や雑貨にもフォーカスしました。

表紙はアレクサンドラさん宅のダーチャふうキッチン。
自分で赤くペイントした棚や年代物のサモワール、
東洋調の照明器具やイケアの家具、
そしてよく見ると、やや!猫ちゃんのゴハン皿が…。
書店で見かけたら、ぜひ猫のお皿を探してみてください!

震災の影響で紙が調達できずに発行延期になる本もあるなか、
予定どおりの販売にこぎつけた幸運に感謝するとともに、
ご協力・ご尽力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。
このような時期ではありますが、
ほっこりとかわいいロシアの部屋をご覧いただき、
少しでも温かな気持ちになっていただけたら幸いです。
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音楽財団のゆうべ

2011-03-06 | モスクワ取材2010
モスクワ到着日にカメラマンと取材日程の打ち合わせをしたときに、
「水曜と日曜は音楽財団のコンサート」という予定が組み込まれており、
取材対象者にでも引き合わせてくれるのか?とあまり深く考えず、
言われたとおり水曜の夕方、会場へ……。

アルバート通りの脇道にあるスクリャービン記念博物館。
別件で同行していたK君も一緒に、わー、すてきな建物~!
と入ってみれば、すでに会場にはお客さまがぎっしり。

皆さんクラシックコンサート仕様の薄着でおめかし、
なのにこちらは防寒仕様のモコモコの普段着。しまった!
やがてピアノコンサートが始まると、前口上に立ったのは
なんとカメラマンのイワンさんではないですか!
彼は音楽財団の理事長にしてコンサートの主催者だったのだ。
てことは、取材とは関係ない、お呼ばれ??

この日のコンサートは、アレクサンドル・マカエフさんという
レーニン似のピアニストの生誕50年記念イベント。
サロンのような心地よい雰囲気、しかも入場無料。
おめかしした可愛いバーブシカの社交の場となっておりました。

↑こちら見事な彫刻が施された帝政ロシア時代のピアノ。
 
アールヌーヴォーの家具や赤いピアノも。
ひとつひとつは素敵なのだが、これすべて会場のあちこちに
舞台裏の美術道具のように放置。なんともったいないことだ!
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コスモスホール

2011-03-05 | モスクワ取材2010
じつに20年以上ぶりに訪ねた魔界の城郭、コスモスホテル!
きれいにはなったものの、ワサワサとした胡散臭さは相変わらず。
ここに泊まったK君は、早速売春婦のお声がけを頂戴したそう。

用があるのはホテルではなく、ホテル1階にあるコスモスホール。
目指すはヴァルシェブニキ・ドヴァラのコンサートなのである。
音楽監督ヴィタリーさんと待ち合わせしてたので、
ホールのロビーでうろうろしていると、
係のおばさまが「誰を探してるの?」と声をかけてくれ、
一緒になって探してくれる親切さ。
ついでにホールの裏側探訪。

↓こちら舞台裏。↓ここは楽屋?
  

再会!お兄ちゃんになったヴラッドくん。


こちら新たなチビッコ軍団のひとり、子犬みたいなジーマくん。

まだ力配分がわかってなくて、
めいっぱい踊りすぎては、すぐ虚脱状態になるのが可愛かった~。

当夜のコンサートのもよう、並びにニジニノブゴロドでの
最新ヴァルシェブニキ・レポートはこちら!
http://kapitoshka.exblog.jp/
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ロシアの洗濯物干し

2011-03-02 | モスクワ取材2010
「ロシアではどこにどうやって洗濯物を干すんでしょう?」と
編集のKさんが主婦らしい疑問を発していたので、早速実践。

アパートホテルのバルコニー(というかサンルーム)から
折りたたみ式の洗濯物干しを引っ張り出し、部屋に広げてこのとおり。
集中暖房で室内は半袖一枚でも過ごせるくらいなので、一晩で乾く。
もっとバリンバリンになるかと思ったら、意外とほっこり。

この洗濯物干しは、だいたいどこの家庭にもあるもよう。
取材先の若い女の子の部屋にもありました。
下着類が百花繚乱だったので、さすがにその写真は公開できませんが!
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