サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

十勝産ビーツ

2015-02-21 | 『勝手に帯広通信』
「毛皮のコートを着たニシン」で使った十勝産ビーツの補足。
前にも書いたように、北海道では料理用の赤ビーツはあまり手に入らない。
そこで重宝しているのが、ばんえい競馬場にある産直物産所「とかちむら」で
時折入手できる中村農場さんのビーツ。

そのビーツでつくったボルシチがこちら。
 
         右は仕込み中の刻んだビーツ。

日本ユーラシア協会帯広支部の会員さんでもある中村さんは、
ビーツの調理法を紹介する活動を積極的に行い、
ホームページ「ビーツの部屋」でもビーツレシピを公開。
とかちむらのほか、帯広市内のコープさっぽろ3店舗にも
ビーツを卸しているほか、通販でまとめ買いもできるそうです。
小玉の使い切りサイズなので扱いやすく、ビーツ初心者にもおススメ!

ところで北海道では砂糖用の白い甜菜は「ビート」、赤いのは「ビーツ」と
はっきり区別して呼ばれているもよう。
東京(本州?)では、白い甜菜など見たことがなく赤しか念頭にないので、
ビートとビーツは単数か複数かの違いでしかないと思ってました。
よって、こちらでは「ビート」の文字をよく見かけるので
郷に入っては…のつもりで「赤いビート」と言ったところ
全方向から「ビーツ!!」と同時に突っ込まれてビックリ!(笑)。
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毛皮のコートを着たニシン

2015-02-15 | ロシア料理とその仲間たち

東京では生のニシンを見た記憶がないのだが、さすが北海道!
ただいまスーパーにはプリプリの生ニシンが出回っております。
十勝産ビーツもあることだし、一度つくってみたかった
ロシアのサラダ「毛皮のコートを着たニシン」に初トライ。

まずはニシンを塩&砂糖漬けにして冷蔵庫で寝かせます。
皮をはがし骨を抜いて、一部はおつまみ用に。
 もちろんウォッカとともに!

「毛皮のコートを着たニシン」(セリョートカ・ポッド・シューボイ)
という洒落たネーミングは、ニシンの上に野菜を重ねていき
最後に鮮やかな赤紫のビーツをまとわせることから。
カットすると断面がケーキのようで、見ても楽しめる一品。


今回はお皿が大きすぎて断面が浅くなってしまい
よく見えてませんが、要は野菜のミルフィーユのような感じ。
下からジャガイモ、ニシンと玉ネギ、リンゴ、ジャガイモ、
ニンジン、ビーツ、卵の順に重ね押し。

本当はこのくらいの厚みがほしかった!

モスクワの声楽家ヴェーラさん宅でいただいたシューバ。
お茶の時間にケーキ皿にサラダとは!
手づくりではなく、スーパーのお惣菜コーナーで購入したもの。
左上に見える黒い容器に入ってました。

つくるにあたっていくつかロシア語の動画レシピを見てみたところ…
①具材には味つけせず、一品重ねるたびにマヨネーズソースを塗りたくる
②あらかじめ具材をマヨネーズソースであえておいて、重ねていく
③具材に応じて味つけしたり、しないでマヨがけするなど①と②の混合
…と具材の味つけと重ね方は人それぞれ。

①は豪快で簡単だけど、マヨまみれになってコワいし、
②はビーツの鮮やかさが損なわれてしまうので、結局③を選択。
ビーツだけお酢と塩胡椒であえ、リンゴ以外のほかの具材は
マヨネーズと自家製ヨーグルトのソースであえてみました。
完成したら冷蔵庫にしばらく寝かせておくと味がなじみます。

★おすすめ参考サイト

ピェルヴィ・カナル(ロシア第1チャンネル)の「おいしいアドバイス」
5分くらいでちゃっちゃと調理手順を見せるロシア版「きょうの料理」。
この男性料理家さんは上記の②のパターン。とにかく手早い!
ニシンの尻尾を両手にもってぴりぴりと裂いていく技はぜひ真似てみたい!

料理人イリヤ・ラゼルソンの法則
このおじさん面白すぎ!野菜の皮むきもニシンのさばき方もかなり雑だし、
洗った調理器具はぶんぶん振りまわして水切りしちゃう!
はたまた用意したボウルに野菜を入れるのかと思いきや、
むいた皮のほうをポイポイ入れていくという意表をつく展開。
延々24分間しゃべり続けながらリアルタイムで調理しておきながら
「ポイントは3つだけ!」(笑)。ちなみに3つのポイントとは
1、玉ネギは酢にひたせ
2、ジャガイモを最初に敷け
3、КСЛЯКМСЯ(ジャガイモ、ニシン、玉ネギ、リンゴ、
ジャガイモ、ニンジン、ビーツ、ゆで卵)の順に重ねよ
(ハイ、これを真似しました!)

両者に共通するのは「リンゴを入れる」ことへのこだわりと、
チーズおろし器タイプのフードカッターで
野菜もリンゴもゆで卵までもシャカシャカと切っていくこと。
それと、ほかのサイトでもそうでしたが、型を使わず
平皿に直接具材を重ねていき、トップは必ずしもビーツではないこと。

要は好きなシューバ(毛皮のコート)を好きに着せればよいようですが、
やっぱりこのレシピ名には貴婦人のようなビーツレッドのコートが似合います!
Comments (2)
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冬の馬たち

2015-02-13 | 『勝手に帯広通信』
雪原をゆく馬そり…。

ここは帯広市内、緑ヶ丘公園の一角グリーンパーク。
帯広氷まつりのアトラクションのひとつなのだが、
町なかで馬そり体験ができるなんて、さすが北海道!

ひき手はばん馬のミルキーちゃん。

ニンジンをかっこみすぎたのか変なお顔。

2月6~8日まで開催された今年の帯広氷まつり。

左の氷像と奥の着ぐるみは十勝毎日新聞のゆるキャラ
ぴぴっとかちまいクンというらしい。

この時期、北海道各地で冬のイベントたけなわ。
行ってみたいところは山ほどあるが、まずは近場から。
昨年行きそびれてしまった農用馬の「馬追い」を見に行く。
冬の間、運動不足になりがちな馬たちの体力維持のために
毎年行われるこの馬追い、とりわけおなかの大きな妊娠馬にとっては
難産防止のためにも欠かせない運動なのだそう。

帯広駅から拓殖バスで音更町の十勝牧場まで約40分。

牧場といっても、正式名称を「家畜改良センター十勝牧場」
というように、馬・牛・羊を改良し、全国に供給する機関。
明治43年(1910年)創立。日本最大の牧場だそう。

広大な敷地内を流れるパンケチン川。


家畜の伝染病予防のため、車で来た人は
車輌消毒機なるものを通過する決まり。


看板からさらに歩いて馬追い運動場へ。


前の晩に雪が降り、当日は快晴!という格好の撮影日和。
すでに20人近い見学客が集まり、長玉レンズの本格装備で待機。


来ました、第1群のジュニア軍団!





一見元気いっぱいですが、800mの走路を3周するところ
1周終わるごとに、いそいそと帰ろうとする子たちもいて
どことなく幼い感じ。

馬を追うのも馬。

馬に馬を追わせるのは結構難しいのだそう。

つづく第2群と第3群は迫力の妊娠馬。



まんまるなおなかを抱えてどっかどっかと走ります。
あくまで「運動」なので、全速力ではなく速歩。
目の前を通り過ぎてから1周して戻ってくるまでの間、
見学客は撮影場所を変えたりカメラチェックしたりして
次のシャッターチャンスに備えます。結構大忙し!


茶色はブルトン種、白・黒・灰色はぺルシュロン種。
どちらも開拓時代から使われてきた農用馬。


太くてたくましい足が特徴。

最後の第4群は、まだ若い雄馬たち14頭。

さすが若駒、軽くて早い!


行け行け行けー。先頭の子は草をくわえてますね。

運動を終えると、おとなしくトコトコと帰っていく馬たち。


運動後、ゴハンを食べ終えた子から順番に
柵に近寄ってきては顔をのぞかせるのが可愛い。


遠くに望む山並みは大雪山。

十勝牧場の馬追いは2月末まで。平日9時30分から約1時間。
100頭ほどの馬たちの快走を間近で見られて充足感いっぱい。
冬の十勝のおすすめ風物詩です。
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トーベ・ヤンソン展

2015-02-01 | 『勝手に帯広通信』
北海道立帯広美術館にトーベ・ヤンソン展を見に行く。


ムーミンの作者として知られるトーベ・ヤンソンの
幼少期から晩年までの作品を網羅し、見ごたえたっぷり。
とくに挿絵や連載まんがの細かい描き込みは惚れ惚れするほど。
アナログ世代としては、鉛筆の下書き原稿に釘付けでした。

トーベ・ヤンソンの「夏の家」の再現。



ヤンソンはフィンランド湾に浮かぶ小島で
毎年夏を過ごしていたそう。
フィンランドには行ったことがないけれど、
フィンランド湾ならサンクトペテルブルクから
何度か望んだことがあるので懐かしい気持ちに。


ミュージアムショップにはムーミングッズや
会場限定のオリジナルグッズがいっぱい。
帯広での会期は2015年2月15日まで。
このあと新潟や大阪を巡回。

帯広美術館はエゾリスの棲む緑ヶ丘公園の一画にあり、
小山をよじ登った裏手には冬限定のスケートリンクが…。

無駄に広い…(笑)。
冬になるとこのような屋外リンクが学校の校庭にも出現。


帯広ではフィギュア用のスケートシューズを履く人はまれで、
ほとんどがスピードスケートかアイスホッケー用のシューズ。
子供たちも腰を落とし、両手を振りながらビュンビュン滑ってる。
ちびっこ清水選手がいっぱいいるのだ!

おまけ。雪煙がわかるでしょうか…。

この日は晴天ながらも風が強く、降り積もった雪が
強風にあおられて吹き荒れる「地吹雪」が発生。
地吹雪をまともにくらうと、かき氷を浴びせられたみたいで
体感温度が一気に下がり、顔が痛いのなんの!
Comments (6)
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