朝7時半、コンビニで昼食を買い込んで稚内港国際旅客ターミナルへ。
サハリン・コルサコフ港へ向かうフェリーの起点がここ。
車で来たフェリー利用者は近くの無料駐車場が使えるそう。
すでにちらほらと乗客の姿が。
半分以上は大荷物を抱えてサハリンに帰るロシア人。
時計は右が日本時間、左がサハリン時間。時差2時間。
ルーブルの両替もここでできます。
乗客が集まってきたところで、プロブレーマ発生。
悪天候が予想されるため、帰りのフェリーが欠航になるかも、
と聞かされ、ここで行くか行かないかの決断を迫られる。
欠航の場合、次のフェリーまで3日待たねばならず、
サハリン3泊のつもりだったのが6泊しなければならないことに。
仕事の都合で延泊できない人は、残念ながらここで脱落。
我々は、もちろん行きます!
日本側の出国審査は手早くあっというま。
これがサハリン行きフェリー「ペンギン32」。
所要約4時間半で稚内とコルサコフを結ぶ小さな船。
フェリーの手配はロシアだが、フェリー会社はシンガポール、
船籍はドミニカ、乗務員はインドネシア人だとか。
フェリーに乗り込んだところで、帰りのフェリー欠航決定の知らせが。
ここで再び、行くか行かないかを問われ、この段階で脱落する人も。
すでに乗船手続きも出国審査も済んでいるが、
出航前ならキャンセルできるそう。
定刻よりかなり遅れて、いざ出航。
稚内がどんどん遠のいていく。丘の上に見えるのが稚内公園。
船内は自由席。マットもあるので寝たい人は早い者勝ち。
こちらは2階席。眺めはこちらのほうがよいかも。
船内は禁酒禁煙。タバコを吸う人はデッキへ。
飲食も禁止!? 守ってる人は少ないが…。
気になるのがトイレです。早速偵察してみると…。
ゆったりして清潔。とりあえず一安心。
ドミニカ国旗を掲げたフェリー。この日は晴天に恵まれ、波も穏やか。
そろそろコルサコフが近づいてくる。
タンカーがあちこちに見えてきます。
そしてようやくコルサコフが見えてきた!
あわただしくなる船上。きびきびと働くスタッフたち。
そして着岸。向こうに見えるのが連絡バス。
ここでコルサコフ側の係員数名が乗り込んできて、しばらく待たされる。
ようやくOKが出て、荷物を手に下船。
ついに上陸~。振り返ってフェリーの写真を撮ると
「ダメダメ」とやんわりと注意を受ける。
コルサコフ側の入国審査は、ひとり数分かけてじっくり。
ロシア人ご一行が割り込んできたりして、なかなか列が進まない。
やっとスタンプを押してもらえると、次は荷物検査。
麻薬犬とおぼしき細くて小柄なシェパードが、
おとなしく任務にあたっておりました。
ようやく荷物検査を終えて外へ。
これがコルサコフ側のフェリー乗り場外観。
「マルスコイ・パビリオン」とあり。
さて、いつのまにか、ほかの乗客の皆さんはいなくなってしまい、
迎えのない我々だけが取り残される。
フェリー乗り場を出たら左方向へ、ダヴァイ!
バス停「ピャチウグロク」まで、ひたすら直進。
事前にグーグルでルートと周辺の景色を確認してはいたものの、
砂ぼこりの舞う道は、想像以上にワイルド。
建築途中で放棄された建物も
やっと人の気配がする一角にたどりつく。
なんとも色づかいが可愛いお店たち。
それらしきバス乗り場はあるが、もちろんバス停に名前も時刻表もない。
でもご安心を。バスの運転手さんのほうから声をかけてきた。
あー、せっかく写真撮らせてもらったのに真っ暗~。
ガイドブックには「ユジノサハリンスク行きは115番のバス」とあったので
最初は白タクならぬ白バスか!?と疑ってしまったのだが、
親切なおばあちゃんが「町に行くならこれよ!」と指差して教えてくれる。
経由するルートが違うだけで、333番もユジノサハリンスク行き。
一人120ルーブル。乗るときに運転手さんに支払います。
バスといっても乗合バスのようなワゴン。
道中にダーチャ村があり、ダーチャ通いにも使われているもよう。
しばらくはのどかな風景が続く。
やがて沿道が華やぎ始め、いつのまにかレーニン大通りに入り
ようやくユジノサハリンスク駅前に到着。
333番のバスは駅正面に向かって右手のキオスク前、
115番のバスは左手にあるバス案内所が発着地のもよう。
とにかく着きました、ユジノサハリンスク!(つづく)