サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

銀座ロゴスキーでロシア料理のランチコース

2023-10-27 | ロシア料理とその仲間たち
ロシア語の師匠サブリナ先生のお誘いで、週末の銀座へ。北川翔さんのバラライカリサイタルでお会いする予定が、ちょっとしたアクシデントがあってお会いできなかったので、リベンジのお食事会と相成りました。


久々の銀座はコロナ禍の3年間の反動か、外国人観光客で大混雑。


先生のご提案でやってきたのは、銀座ロゴスキー。1951年創業、言わずと知れた日本初のロシア料理店。渋谷時代は何度もお邪魔しましたが、銀座に移転してからは縁遠くなってしまい、これが初めての訪問。ランチのピークをはずして午後1時半頃お邪魔したにもかかわらず、10人くらい並んでいて大盛況でしたが、席数が多いのでさほど待たずに入店できました。


注文したのはランチコース・カチューシャ。まずは前菜盛り合わせから。セリョトカ(ニシンの酢漬け)、ヴィネグレット(ビーツとポテトのサラダ)、キノコのマリネ、にんじんサラダなど6点盛りでお得感あり。


手作りの揚げピロシキは肉入り、野菜入り、卵と肉入りの3種から選べます。ロシア人スタッフの方のアドバイスで、メインとの兼ね合いで野菜以外のものがお薦めとのことだったので、卵と肉入りをチョイス。


ウクライナボルシチは、あっさりとしたやさしい味ながらもコクあり。我が家ではボルシチといえば家で作るものなので、お店で食べるのは何年ぶりでしょう。さすがに家でこの深い味わいは出せません。


メイン料理は5種類から選べます。一番人気だというエビとキングサーモンのパイ包み焼きをチョイス。パイの中には、シーフードと野菜がたっぷり入っていて、クリーミーで食べごたえあり。ピロシキとボルシチですでにお腹いっぱいだったにもかかわらず、サクサクしたパイの食感につられて完食。


デザートのリンゴタルトとロシア紅茶。ロゴスキーさんのチャイはジャム入りで供されるので甘やか。タルト脇のピンクのゼリーはサブリナ先生からのおすそ分けなので、タルトについているわけではありません!念のため。


こちらが先生オーダーのデザート、桃のキセーリ(ゼリー)、アイスつき。
全6品のカチューシャコース税込3520円。本日は先生のおごりでした。

渋谷時代より価格はお高めですが、質量ともに大満足のランチコース。うっかり黒パンも追加で頼んでしまったので、ピロシキ半分食べきれず、お持ち帰りをお願いしたところ、丁重に包んでいただけました。それも、テイクアウトのピロシキ用の可愛い紙包みに入れて、「卵と肉入り」だとわかるよう印をつけてくださるという細やかな心配り。

気になったのはウォッカ事情。経済制裁によってロシア製品の輸入が禁止されているので、その影響をスタッフの方にお尋ねしたところ、ロシアビールはもうないけれど、ウォッカに関しては十分なストックを確保しておられるとのこと。次回はぜひディナーでお邪魔し、ウォッカで乾杯したいもの。

ところで、以前からテイクアウトやオンライン販売に注力しているロゴスキーさんですが、チラシを見ると冷凍シュクメルリもあるもよう。それを先生にお話ししたところ、「何それ!?」と怪訝な顔。日本では人気のシュクメルリなれど、ロシアではあまり知られていないのか??…意外でした。


銀座4丁目交差点から徒歩1分、イグジットメルサ7階
渋谷プラザ店の面影を残しつつも、銀座らしい高級感のある店内。

銀座ロゴスキー公式サイトはこちら

スンガリーでロシア&ジョージア料理

2023-10-25 | ロシア料理とその仲間たち
海外在住の友人が来日し、スンガリー新宿三丁目店で会食。半年前にほぼ同じメンバーで来店したときは、3次会の席だったのであまり多く頼めなかったこともあり、今回は腹をすかせて食べる気満々で、午後5時半スタート!


歌手・加藤登紀子さんのご両親が1957年に創業したロシア料理の老舗スンガリー。新宿三丁目店は、靖国通りに面した「クスリの龍生堂」の入っているビル地下1階にあり、歌舞伎町にある本店とはまた違った趣あり。


照明を落とした店内、壁には1980年モスクワオリンピックのマスコット、ミーシャのポスター、その下にはホフロマ塗りの器とサモワール。

ロシア料理店といっても、ロシアのみならず旧ソ連諸国の料理が食べられるのが、ソ連時代から続く老舗の魅力。特にスンガリー新宿三丁目店は、本店よりジョージア(グルジア)料理が充実しているとのことなので、ジョージア料理を中心に迷いなく頼みまくりました。


乾杯は、もちろんジョージアワイン。まずは白のツィナンダリから。


ジョージアでおなじみの前菜のひとつ、ルレット・イズ・バクラジャン(フェタチーズとクルミを巻いたナスの冷製グルジア風)。「ルレット」は「ロール」の意味。ジョージア風クルミペーストはあっさり味。


サラート・キンザ(パクチーサラダ)。こちらもジョージアの定番サラダ。
ちなみにロシア語では生のパクチーは「キンザ」、料理のスパイスとして使われる種(たね)は「コリアンドル」と呼び分けます。


マリノーブナヤ・グリヴィ(キノコのマリネ)。こちらはキノコ大国ロシアのザクースカ(前菜)としておなじみ。


ぺリメニ(シベリア風水餃子)もロシアを代表する家庭料理。ちゅるっとした皮の食感とサワークリームのやさしい味がやみつきになります。


毎度テンションが上がるジョージアのハチャプリ!
スルグニチーズのもちもち感とあつあつ感がたまりませぬ。


ウズベックプロフ(仔羊と野菜のウズベキスタン風ピラフ)。
これがまた絶品。前回頼んでおいしかったので迷わずリピート。


このあたりからジョージアの赤ワイン、ムクザニにシフト。
そろそろメインの肉料理に突入します。


初オーダーのシュクメルリ(鶏肉のニンニククリーム煮込み)。今や日本で一番有名なジョージア料理。そのおかげであちこちのロシア料理店で食べられるようになったのは嬉しい限り。今回は5人で少量ずつ取り分け、ニンニクソースをあまり堪能できなかったので、次回はガッツリ食べてみたい!


シャシリク(肉の串焼き)もジョージアをはじめとするコーカサス地方の定番料理。このお店では香味野菜とハーブに漬け込んだ仔羊のロース肉を使っているもよう。ダーチャで食べるようなワイルド系ではなく、上品なお味。


宴もたけなわ。酒飲み組はまだ飲み足りなくて白ワインをデキャンタで追加し、シメのつまみにセリョトカ(生ニシンのオイル漬け)を注文。


ノンアルコール組はデザートタイムに突入。こちらは洋ナシのタルト。


こちらはオレンジのスフレグラッセ。


ロシアンティーにはホフロマ塗りの器に入った3種の自家製ジャムつき。

いやいや、よく食べよく飲みましたー。予約は時間制で午後8時までと決まっていたので、ここでお開きとなりましたが、そうでなければまだまだ飲み食いし続けていたかも。それほど美味しく楽しい夜でした。


あとから知ったことには、新宿三丁目店の前身は新宿西口スバルビル店。スバルビル解体に伴い、2017年にこちらに移転したのだそう。スバルビル店でニコライ学院のロシア語仲間とランチして、お店のマッチをいただいて帰ったのはいつのことだったか。マッチ文化のあった懐かしき時代!

スンガリー公式サイトはこちら

三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」再訪

2023-10-18 | ロシア料理とその仲間たち
過日、友人たちと武蔵野ふるさと歴史館に「戦争と武蔵野Ⅸ」展を見に行ったついでに、武蔵境駅から鷹30番のバスに乗って、またまた三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」へ。保健所前がすっかり馴染みのバス停に。


ランチタイムをはずして午後3時半すぎに訪問。先客は1組だけ。


メニュー写真のセンスがよく、見るからにおいしそう。


今回はティータイムでお邪魔したのでスイーツ狙い…。のはずだったのですが、メニューを見るとやっぱり頼みたくなる「ほうれん草のムリンツィ」。開店から半年たったからか、オープニング価格800円改め通常価格1000円(税抜き)になってましたが、それでも十分リーズナブル。


ムリンツィとは、ウクライナのクレープのこと。
ブリヌイと同じく、具によって食事系だけでなくスイーツにも変身。
「カッテージチーズのムリンツィ」を初オーダーしてみました。


取り分けてサワークリーム&ブルーベリージャムをかけていただきます。
想像以上に濃厚な甘さ。一切れで幸せ♡♡


メニューの説明によれば、ハチミツとレーズンも入っているもよう。
右ページの「果物のムリンツィ」もいずれ試したい!


ドリンクはグリーンスムージー、キュウリのジンジャエール、紅茶を各自注文。グリーンスムージーは、リンゴ、バナナ、ほうれん草、キウイ、レモン、ハチミツ、豆乳入り。飲みやすくて甘やか。

17時閉店なので、それまでに出ようと思っていたところ、閉店15分前くらいに2人連れの女性客が入店。お店のスタッフはとがめることもなくオーダーを受け、閉店時刻過ぎても営業を続けておられましたが、さすがに長居はためらわれたので、適当なところでおしゃべりを切り上げて清算。3人でシェアして、テイクアウトも込みで1人2000円弱。本日も大満足でした。


テイクアウトしたのは、ブルーベリージャム入りの焼き菓子「ぺリグ」。
後日自宅で切り分けていただきました。甘さ控えめで食べごたえあり。

寒くなってきたら、まだ試していない赤いボルシチやチキンキーウを食べにうかがいたいもの。微力ながら避難民の方々の支援になることを願って…。

カフェロシアでランチ&ジョージアのオレンジワイン

2023-10-04 | ロシア料理とその仲間たち
先週、上京した友人と吉祥寺で会うことになり、半年ぶりにカフェロシアへ。
日曜のランチタイムは混みそうだったので、予約しておいて正解でした。
次々に女性客が来店し、あっというまに満席に。


吉祥寺北口のバス通りをはさんでパルコの向かい、ファミリーマート脇の階段をトントンと降りると、ザクロカラーが迎えてくれます。


軽めランチということで、食事は控えめに。
ワインはジョージア(グルジア)のオレンジをグラスで注文。

近年人気のオレンジワインですが、ワイン8000年の歴史をもつジョージアでは、もともと白ワインも赤と同じように皮や種も使って長期間漬け込む製法が主流で、ブドウ品種によっては得も言われぬ琥珀色に。そのため「アンバーワイン」とも呼ばれますが、どういうわけか西洋では「オレンジワイン」という名称が定着。

そもそも西洋がジョージアワインを「発見」したのはソ連崩壊後のことで、昨今の自然派ワインブームにのって、一躍有名に。日本でも手に入りやすくなって嬉しい反面、どんどん価格が上がっていくのが辛いところ。


前菜盛り合わせは、上から時計回りに、ジョージアのラタトゥイユ、毛皮のコートを着たニシン、白身魚のトマトソース煮、キャベツのマリネ、ローストポーク。前回訪問時と同じ取り合わせですが、希望すればメニューにある別の前菜を組み合わせることもできるもよう。


そして毎度頼まずにはいられないジョージアのハチャプリ!

たまには別メニューを頼みたいところですが、ジョージア料理初めての友人にぜひともご賞味いただきたく……と言いつつ自分が食べたいだけだったりして(笑)。とまれ、自分で作ろうと思っても、このもっちり感と濃厚なチーズの味わいは再現できないので、つい頼んでしまいます。


ロシアのリンゴケーキ、シャルロットカは食後のサービス。
ほどよい量で、しっとりした軽い食感。ワインにも合います。
これが出てきたら、そろそろ退席の合図。


友人が乗る空港リムジンの出発時刻まで、井の頭公園で時間つぶし。
園内に入るのは、何十年ぶり!?