サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

日本バーニャ協会発足間近?

2006-11-30 | ダーチャ本関連
ハバロフスク・ダーチャツアーにご参加くださった
俳優Rさんのコンサート鑑賞後、ツアーメンバーと中華で会食。
Rさんを会長に、日本バーニャ協会を設立しよう!と盛り上がる。



バーニャとはロシアふうサウナのことで、
日本でおなじみのサウナのように、我慢大会のごとき熱さに
耐えながら入るものではなく、熱も湿気もほどよくて
体の芯からぽかぽかになる。
ロシアのダーチャでは、このバーニャを丸ごと自分で建てるのだが、
それに習って日本にも手づくりバーニャを普及させよー!
というのが会の主旨である。

旅が思い出に終わらず、新展開に結びついていくのはよいものだ。
それはともかく……帰ってからもう3ヵ月たつのに
お世話になったカーチャさんにまだ写真を送っていない。
ロシアへのクリスマスカード発送締め切りは12月8日だとか。
急がねば!
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吹替え訳

2006-11-25 | ヴァルシェブニキ・ドヴァラ
ここしばらく「吹替え訳」にハマッてる。ロシア語の歌を、日本語でそのまま曲に合わせて歌えるように訳すのだ。誰に頼まれたわけでもないけれど、これがやり始めたら止まらなくて、寝ても覚めても「音」にのる「言葉」を探し続け、びしっとキマった時の快感ったらないのです!

その昔、勉強そっちのけで、好きな英語の歌を片っ端から訳してた頃がある。でも日本語に正確に訳そうとすると、妙に長ったらしくて大仰な歌詞になり、プロの訳詞家の訳を見ても、なんか違うと思ってた。

原語ではカッコよくて舌触りのいいフレーズが、耐えがたいほどもっさりした言葉運びになり、やたら哲学的、形而上学的な文章になっちゃってたりする。これじゃあ一介のアーティストが、あたかも悟りを開いた大層な人物であるかのように思えてしまい、ははー!とお言葉を拝聴するのみ。んなわけないのに!

大仰さを助長する理由のひとつは、韻を踏むためだけに選ばれた語句を、バカ丁寧に訳してしまうこと。「韻」は「音」であり「リズム」なのだから、それと同じ効果を日本語において再現するか、さもなきゃ別の表現法を模索すべきなのに、そのままベタに訳すからリズム感のまるでない意味不明の文章になってしまうのだ。それは陳腐な「説明文」であって、「歌詞」とは言えまい。

その点「吹替え訳」は、通常訳とはまるっきり違うアプローチを要する。手本とするところは、1960年代のポップスの日本語歌詞。原詩の大意を伝えながら、日本語の歌としても成立してるし、何より「音」にピッタリはまってる!

「音にハマる」、即ち音の制約のなかで言葉を選ぶことを最優先すると、訳詞するのにそう多くの日本語は必要ないことに気づく。そもそも日本には、俳句に代表される行間を読ませる文化があるのだから、ズラズラと言葉を連ねなくても、体言止めや言い切りでコト足りるのだ。そして、そうやって不要な言葉をそぎ落とし、「意味」よりも「音」で言葉を選んでいくと、かえって原詩のニュアンスや語感により近い「歌詞」になるではないか。しかもそのまま歌える!これは楽しい!

というわけで、歩いてても、泳いでても、同じ曲を延々リピートして言葉をのせては歌い、のせては歌いの繰り返し。顔見知りとすれ違っても、うっかり挨拶しそこなうありさまである。
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ヴィタリーさんの戦略

2006-11-19 | ヴァルシェブニキ・ドヴァラ
先日のドン・コサック合唱団もそうなのだけど、
ロシアの民族音楽には独特の歌唱法がある。
音のしくみはよくわからないが、声を喉で震わせるのではなく、
思いっきり上方にぶつけて鼻の奥で響かせるような感じ。
特に女声合唱のそれは、金属的で異界っぽくてゾワゾワする。

かねてから注目していたヴォロネジの子供音楽スタジオ
Волшебники Двора(ヴァルシェブニキ・ドヴァラ)の女子チームは
さる10月、ハンガリーの国際音楽コンテストで優勝したそうだが、
この時歌った新曲『レチ・レタ・ウレタイ』には、
なんと!この伝統的歌唱法がさりげなくとりいれられている。
前半は通常のクラシカルな少女コーラスなのだが、
サビの部分で一転してエスノなハモリを展開。
まだ少女なので、ねじ伏せるような金属音は出せてないが、
それがかえってほどよくて心地よいのだ。

これで確信したことには、作詞・作曲も手がけるスタジオ指導者
ヴィタリーさんは、明らかに「ロシア的」「スラブ的」なるものを
意識して、コンテスト攻略戦術をたてておられるのに違いない。
国際コンテストではたいてい楽曲を2曲用意するのだが、
これまでも『イワン・クパーラ』『ヴェスヌ・ズヴァーリ』といった
エスニックな楽曲を必ずや組ませてましたからね。

しかし単なるコンテスト荒らしかと思ったらさにあらず、
なんとスタジオトップのВлад Крутских(ヴラッド・クルツキフ)くん、
このたびメジャーデビュー決定~!!



ロシア最大手レーベル「モノリット」から
満を持してのソロCD『Звёзды молчат(ズヴョズディ・モルチャット)』
発売予定である。いやー、ついにきましたか!
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ドン・コサック合唱団

2006-11-14 | ロシア系イベント
ロゴスキーのNさんから招待券をいただいて、
『ドン・コサック合唱団』コンサートへ。
五反田ゆうぽうとにたどり着き、階段下からふと見上げれば、
ひと目でそれとわかるNさんの姿を早くも発見!
ひとしきりお礼とご挨拶の辞をのべると、
「あなたもコサックダンス始めなさいよ」とNさん。
ム、ムリです~!

色彩豊かでキュートな民族衣装、場内を圧倒する重層的な歌唱、
超技巧的でありながらコミカルさを忘れないバラライカ二重奏。
圧巻はなんといってもアクロバティックな男性コサックダンスだ。
目にも止まらぬ速さで力強いステップを踏んだかと思えば、
音もなく爪先から着地する尋常ならぬ軽やかさ!
そして大腿筋を酷使するかの有名な中腰ステップはいわずもがな、
超人的な開脚跳躍に、ブレイクダンスなど目じゃない回転大技!
次々披露される得意技に、会場からやんやの喝采がとぶ。

一方の女性ダンサーも負けてはいない。
くるくるくるくると、そのまま竹とんぼのように
飛んでいってしまいそうなくらい延々回転したあげく、
ピタリと止まってにっこりスマイル。
はたまた、しゃがんだままの高速ミラクルスピン!
スケートじゃあるまいし、なんでそんな芸当ができるんだ!?

こうした身体能力の高さを見せつけるだけでなく、
単純素朴なストーリーとベタでお茶目な演技で
見る者をほのぼのとした気分にさせるうえ、
矢継ぎ早のプログラムの進行も心地よい。
エンターテイメントの何たるかを心得たお見事な演出!
あー、面白かった。
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フリマ盛況

2006-11-13 | ダーチャごっこ
半年ぶりの室内フリーマーケットに出店。
入口ドまん前の角、という好条件のスペースをクジで引き当てたのに、
今回は客さばきの達人T子が欠席。しかも好天にもかかわらず、
いつになく客の集まりが悪い。大丈夫、なのか~??

とにかく売ってしまいたい大物数点に焦点を定め、
少しでも興味をもつ人あれば、集中的に売り込み開始!
とりあえず着せて、相手が迷っていれば、即値下げ。
この戦法で、大物商品みごと完売~。
その間に、友人Kがオシャレな小物を100円、200円で売りたたき、
手堅く数でかせいでいく。

そして本日の目玉は、速攻で下処理したご当地特産のギンナンと
Kが仕込んできた自家製ローリエ。お客さんの反応を見ながら、
キャッチコピーを書き足していったところ、
これが効を成したかこちらも次々売れてゆく。

そして品数も減り、客足も鈍る昼過ぎ、のんびり現れた友人Rが
おもむろに並べた商品のなかには、使いかけの水彩絵の具一式が。
こんなもん誰が買うかい!? と思いきや、
買出し部隊のインド人一行のひとりがまんまとお買い上げ。
いやはや何が売れるかわからないものである。

終わってみれば、そこそこの売上げ。
これまであまりに出たとこ勝負で計画性がなかったのを反省し、
今回初めて商品リストと価格表を作成。売上げ目標をたてて、
戦略的な販売を展開したのが吉と出たか?
とはいえ、フリマ終了後、ご近所の友人たちも合流して
パーッと飲み食いして売上げは吹っ飛びましたが。
Comments (3)
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黄金の秋

2006-11-10 | ダーチャごっこ
ウヌィ~ラヤ・パラ~!アチェイ・アチェロヴァ~二ア!
プーシキンの詩『秋』が口をついて出る季節となりました。
黄金の秋。イチョウが黄葉したとなったら、ギンナンの季節である。



近づいてみると、一面のギンナン畑。
すでにギンナン拾いの第一波は去ったあとなので、拾い放題。
しかも上からボッタボッタと新しい実が落ちてくる。
しゃがんだまま拾うと、視野に入るものすべてを回収してしまうので、
立ち上がってあたりを見回し、大粒を選んで拾う。
で、また立ち上がって見回し、またしゃがんで拾う。
名づけてギンナン・スクワット。これがなまじの運動より腿に効く。



こんなにとれました。しかも3袋目。
欲張りすぎに見えますが、下処理するとカサが減るので大丈夫。



準備万端。たまには実用的なことも書いておこう。
①まず、ギンナンを水にひたしておく。
一晩寝かせておいてもよいが、即でもOK。
②手袋(必須!)をはめて次々皮をむいていく。
③水道の蛇口の下で残った皮がとれるまで水洗い。
④天日干し。
それだけ。ノホーズ方式なので手間はかけません。



で、ただいま天日干し中。
コツは、水洗いと天日干しをしっかりすること。
皮が残ってると悪臭も残るし、乾ききってないと殻の色が濁るから。

カラッと殻が乾いたら、小分けにして会う人ごとに配りまくろう。
そう。ギンナンなんて一人でそんなに食べられるもんじゃない。
「あげる」ことが目的ではないが、どのみち放っておいたら
踏みつけられるだけの都会のギンナンなのだから、
一人の労力で皆に少々の秋の味覚のおすそ分け。
ロシアだとこれがキノコなんだろうけど、悲しい哉、
東京の公園キノコはほとんどが食べられないそうである。
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秋のベランダ

2006-11-06 | ダーチャごっこ
ブロッコリー、ぐんぐん生育中!
葉の勢いもよく、今年は虫もつかずにいい感じ。
一緒に買った赤ネギ(下)も、葉がむっちりと太くなってきた。



でも種から育てているビーツは、まだチビすけのまんま。
蒔いたのが遅かったのでしょうがない。
のんびり経過を見ることにしよう。



そしてこの夏、大健闘してくれたバジルくん、いよいよ終盤戦に!
バジルくんは、うちで育てた西洋キュウリ“泉ちゃん”の苗と
トレードして半年前に友人宅からやってきた。
一度アオムシがついて弱りかけたが、放っておいたらいつのまにか
アオムシは成虫となって旅立っていき、バジルくん復活!
ようやく花がつき始めたので、ひと株は花穂をつんで葉をさらに育て、
もうひと株は花を咲かせてその姿を愛でたのち、
花穂まるごと野菜とあえて食べちゃいました。
香り濃厚。ごちそうさま!
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旅の文集

2006-11-03 | ダーチャツアー2006
ふるさと情報館さんからダーチャツアーの「旅の文集」が届く。
参加した皆さんの個性あふれまくりの文章と素敵な写真の数々。
それぞれに感動のツボは微妙に違うけれど、共通するのはやはり、
ロシアの人々の温かさ、たくましさに感じ入るものがあったこと。
改めてハバロフスクの旅が思い出されるとともに、
こうやって「形」に残すことの大切さを思う。
Mさん、Sさん、制作ご苦労さまでした!

さて、早くも2007年8月のダーチャツアー企画が進展中。
主催の神奈川県日本ユーラシア協会さんでは、
これを機にホームページの「ダーチャ・コーナー」充実を
図っておられ、近々、公開予定だそう。こちらも楽しみ!
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ダーチャ協会訪問裏話

2006-11-01 | ダーチャツアー2006
先のダーチャツアーでは、ハバロフスク・ダーチャ協会を訪問。
事前に質問表を送ってあったので、会長のユーリ・ウスチノフさんが
それに沿って協会の歴史や活動内容、ハバロフスクのダーチャ事情
などなどをよどみなくお話くださり、大変有意義な会合だったのだが、
ちょっと困ったのは、ロシア人の若い通訳さん。
とてもきれいで賢そうなお嬢さんなのだが、
集中力がもたなかったのか、半分も訳してくれない。
例えばこんな感じ……。

会長「ハバロフスクでは22万世帯がダーチャを所有しています。
それぞれの世帯に何人の家族がいるかは把握していませんが、
かなり多くの人がダーチャ暮らしをしているといえましょう」
通訳「ハ~バロフスクでは~、22万、ダーチャもっていま~す」
……は? それだけ? 案の定あとから質問が飛ぶ。
質問「先ほどの22万というのは人数ですか? 世帯ですか?」
会長「……。あの、ですからハバロフスクでは22万世帯がダーチャを
所有しており、それぞれの世帯に何人の家族がいるかは……」

ひゃー! つくづくモスクワのダーチャ取材のときに
ベテラン通訳のアレクサンドルさんにお願いしてよかった!
もしこのお嬢さんレベルだったら、短期集中取材で
本一冊書けるほどの瑣末な情報を収集することなど
できなかったと断言できる。
いやはや、通訳さんの技量に頼るところは大きいのである。
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