サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

ロシアの店員さん

2005-06-29 | ロシアコラム
昨日、友人の知人の計らいで、
某新聞社元モスクワ特派員の方と会食。
面白いお話をいろいろうかがう。

●店員ネタその1
2000年問題の時にロシアで年越しすることになった氏は、
パニックに備えてプロパンガスストーブを購入。店員に
「なぜそんなものを買うのか? え、2000年問題?
バカじゃないの!」とたしなめられたという。
(お客に「買うな」という店員、ロシアでは珍しくない!)
結局何も起こらず、そのストーブはお払い箱。
部下が嬉々としてダーチャにもっていったそうな。

●店員ネタその2
ロシアの子どもたちの「お店屋さんごっこ」。
店員役の子ども:無言でプイっと横を向く
お客役の子ども:卑屈に「それください」と言う
店員役の子ども:まだプイっと横を向いている
お客役の子ども:めげずに「ください」と言う

……これが店員と客の関係だと認識しているのね!?
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アブラムシ注意報

2005-06-14 | ダーチャごっこ
可愛いキュウリの花が咲く。
早速ハチも遊びにきた。

でも引き続き用心しないとならないのは、ハモグリバエ。
そして、今年都心で大発生しているというアブラムシだ。
近所の公園でもわんわん浮遊していて、最初は花粉かと思ったら
ぜんぶ羽の生えた小さな黄色い虫じゃないのー。ぺっぺっ!

こいつらは、食べ物を求めて移動するために生まれる
「飛べるアブラムシ」、すべてメス。
しかも単独で生殖するんだそう。
潰しても潰しても次々生まれるクローン、スミス。
救世主のテントウムシは、まだ卵……。
ううむ、自然界は映画よりドラマチックだ。
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プロコを訪ねて宮ノ下

2005-06-13 | プロコ日記裏話
過日、S先生、Uさんと共に箱根宮ノ下へ行く。
なぜ宮ノ下かといえば、プロコフィエフが訪日した折の
1918年7月28日、この地を訪ねているからだ。

とはいえ、彼の足跡などどこにもない。
そもそもプロコは作曲依頼してきた徳川伯爵に会うために
宮ノ下に赴いたのだが、足跡の手がかりとなる日記には
「洒落たホテルがある」とか「近辺をバスでまわった」
ぐらいのことしか書かれていない。
この天才作曲家の日記は、自己の存在確認みたいなものなので
紀行文的な描写を期待してもムダなのである。

「洒落たホテル」とは明治11年創業の富士屋ホテルのことであろう。
確かにこのクラシックホテル、外国人御用達だった往時の面影を残し、
その和洋折衷の建築美は見るに値する。

資料室に向かう途中、バーを見せていただく。おお!……
そこには上海・和平飯店のバーを思わせる異空間が広がっていた。

「きっとプロコフィエフもここでお酒を飲みましたね~!
写真撮りましょうよ、写真!」
と無邪気にバーカウンターでキメキメポーズをとるS先生。

あの~。プロコは日帰りしてて、
ホテルには泊まってないんですけどー。
「あら、そーなの!?」
そーなの、って、一緒に日記訳したじゃないすかー。
「でも絶対ここに来ましたよっ!」
は、はー。それより徳川さんはどこに住んでいたんでしょう?
「トクガワ? あら、そうだったわ」

結局、ただ箱根観光して帰ってきただけであった。

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しばし上野でロシアごっこ

2005-06-09 | ロシア系イベント
昨日、Nさんのご案内で、Mとともに国際子ども図書館へ。
ロシアの絵本や童話を一堂に集めた
「ロシア児童文学の世界」展を見る。
(平成17年9月18日まで。入場無料)

これが実に素晴らしかった。
色使いの美しさ、意匠の面白さ、タイポグラフィのお洒落さ、
そしてロシア得意の動物画のウマさ、可愛さを再認識!

それに、この図書館の建物の見事なこと。
「ここで写真を撮ってロシア美術館に行ってきました、って
人に見せたら本気にするんじゃない?」とN氏。
まるで帝政ロシア時代のような建築美もさることながら、
窓からはイサク寺院(に似た円屋根)が見えるし、
館内の壮大なる空間のムダは、ロシア気分をかきたてるに十分だ。

おまけに外に出れば、緑の街路樹。
「ここもロシアみたいだねー」としばし大の大人3人、
ロシアごっこを楽しんだのち、流れ着いたは鶯谷。
「悪質なポン引き、街娼に注意」の看板にギョッとしてたら、
ホントにいました、黒づくめで露出度満点のお姉さん。
懐かしい~! なんだか混沌の時代のモスクワに
タイムスリップしたみたいだった。
Comments (2)
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日露修好150周年

2005-06-03 | ロシア系イベント
黒船一色の下田に「日露修好150周年」の影や形はあるのか!?
……あるにはあった。
下田開国博物館では、奥まった部屋でひっそりと特別展。
了仙寺の黒船博物館では、ほんの少々のロシア関連展示。

しかしどこを見ても、メインはペリーやハリスや唐人お吉。
ペリー来航・下田開港150周年なら去年やったのに、
これじゃ全然「ロシア」が全面に押し出されてないじゃないか。
つくづくロシアって観光資源にならないのねー。

気をとりなおして、日露和親条約締結の場となった長楽寺へ。
案内係のおばさまが、ソ連邦からの贈り物コーナーを前にして
とうとうたる名口調で解説してくださった時のこと。

「あるロシア女性が箱根で日本の入れ子人形を学び、
ロシアに広めたのが、このマトリョーシカでございます~」

これを聞いたロシア婦人Sさん、くってかかる。
「誰が!? それはなんと言う人です? いつのことですか?」
「そこまではわかりません。そう伝えられております~」
「違いますよ! そんなはずありません!
マトリョーシカは300年前からロシアにありますよっ!」

ひるまずに寺ゆかりの品々の解説を続けるおばさま。
が、ロシアにしか興味のないSさんとU氏は、
「ほら、Uさん! あそこにモジャイスキーの写真がっ!」
「おおっ! ほほうっ! あ、あっちにも」
と、あらぬ方ばかり見ていて聞いてない。

おばさま「こほん・・こちらの書状は新撰組の……」
S&U「えっ、新撰組がどうしてここにあるんですっ!」
おばさま「……それを、これからご説明いたしますんです!」

柔和なお顔を終始崩さなかったが、おばさまの語気は強かった。
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下田黒船祭

2005-06-02 | ロシアコラム
ちょっと前のお話……。
下田開国博物館にて「日露修好150周年」特別展があると聞き、
ロシア婦人Sさん、ご年配のUさんと共に日帰りで下田へゆく。

伊豆急線の車両は真っ黒に塗られ、パノラマ席には妙な丸窓。
何かと思ったら、どうやら黒船を模したものらしい。
下田駅に降り立つと、今度は改札口に「下田関所」の大看板。
しかも幕末ルックの男女が待ち構え、切符改め&記念撮影とくる。

な、な、なんだ、この時代がかった演出は!?
なんとたまたま「黒船祭」の真っ最中であるという。
11時半からパレードがあるというので目抜き通りに繰り出せば、
「はい、どうぞ」と、手渡されたのは日米国旗の小旗。
こ、これを振るんですかぁ??
「私はアメリカの旗なんか振りませんよ。
日本の旗だけ振りますっ!」とマナジリ決するロシア婦人。

やがて楽団の音色とともに姿を現したのは、
頑強なアメリカ海軍とどこか可愛いフィリピン海軍の皆様。
さらにオープンカーに乗って手を振る日米のお偉方、
軍関係者や大使館関係者とその奥方たち、
町娘姿にて登場するはペリーの孫たち……。
それらに向かって下田市民と観光客は無邪気に小旗を振っている。

なんなんだ、これは……。アメリカ万歳行事ではないか。
ペリーは武力で鎖国をこじ開けたのだよ。イラク同様。
なのになんでこんなにありがたがられるんだろう。

かたやロシアは、そのずーーっと前から
日本の役人のノラリクラリに辛抱強くつきあい、
助けたり助けられたりの人的交流を繰り返し、
「正当な手段」で対日外交の道筋をつけようとしていたのに、
結局バカを見るハメになったのよねぇ~。

……あれ?「日露修好150周年」はどこへ行ったの!
(つづく)
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猫草も自給自足

2005-06-01 | ダーチャごっこ
うしゃうしゃうしゃ……。
猫草はやっぱ自生に限るにゃー。

市販の猫草が、猫はあんまりお好きではない。
細長くてまっすぐで、密生しすぎて
食いつこうにも弾かれる感じで、
すぐにプイとそっぽを向いてしまうのだ。

そこで! 我が家では毎年プランターに生えてくる
イネ科植物(ようするに雑草)を放置し、
期間限定で猫のカフェテリアをオープン。
お友達の猫たちが遊びにきたときも
ここでおもてなしします。
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