サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

春のフリマ

2010-06-29 | ダーチャごっこ
先週の日曜、久々に友人たちとご近所のフリーマーケットに出店。
今回は衣類は少々にとどめ、旅の土産物や小物・雑貨類で攻めてみた。
というのも衣類は大方売り尽くして、売れ残りモノばかりだし、
以前にタイの枕みたいな置物2個が期せずして売れたことがあったので、
ひょっとしたらヘンなモノでも売れるかも?と思ったのだが…。

昨今の経済状態を反映してか売れていくのは百円均一の実用品ばかり。
友人が出品したハンカチやパンストのたぐいはのっけからバンバン売れ、
趣味的なものは、興味はひいてもなかなかお買い上げに至らない。
みなさん実にシビアです。

旅土産で最初に売れたのは、スペインの扇子。これは季節柄?
あとはベトナムの菜ばし、ブラジルのオウムつき鉛筆、韓国の便箋・封筒、家人提供のネパールのポーチ、ウズベキスタンの帽子くらい。
アジア雑貨ご購入の方におまけにつけようと思ったベトナムの編み籠など
本体はいらないから単体でほしい、という方に50円でもらわれていった。
ほんとに見事に実用本位!

かわって客引き用に並びたチェブラーシカのマトリョーシカは、
ご近所のおばさまたちはご存知ないのか、思いのほか注目を集めず。
ようやくお買い上げくださったのは親子連れで、この買い方が面白い。
若いお母さんがマトを開けたり閉めたりして、その構造を示しつつ
子ども(女の子)の興味をひこうとしてるんだけど、
どうもお母さん自身がほしくなって、娘に後押ししてもらいたいようす。
「マトは親子二代でほしくなる」の法則(?)を目の当たりにしました。

さて、フリマも後半戦になり、出足も鈍ってきたころ、
我々のブースの前に自称75歳と90歳のおばあちゃんコンビが現れ、
何を買うでもなく、ぺちゃくちゃとおしゃべりを始めた。
これが丁々発止の掛け合い漫才のようで、隣のブースの店主たちも
思わず聞きほれ、笑いがこぼれ、ここだけが寄席の一画のよう。
しかもそのおしゃべりのなかから、お二人の暮らしぶりや歴史さえもが
うかがい知れ、ずいぶんとつき合いの長い友達同士なのかと思いきや、
「あら、さっきそこで会ったばっかりよ」……これには全員コケました。

そもそもフリマには、年金生活のおばあちゃんたちがよくやってくる。
「私たちは100円、200円のものしか買えないからねっ!」と言いつつ、
巷のお店では買えないような若々しいお洋服やきれいな色の靴を
フリマで掘り出し、生活を楽しんでいるおばあちゃんたち、素敵です!
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シャフナザーロフ映画祭

2010-06-18 | ロシア系イベント
ロゴスキーN氏とご一緒に、ロシア文化フェスティバルの一環として
開かれた「カレン・シャフナザーロフ映画祭」へ。
行くまでまったく知らなかったのだが、初日のこの日は
映画上映前に監督本人が登壇してのセレモニー。
終了後は場所を移してパーティーが開かれ、ちゃっかりお邪魔。
写真はパーティーのもよう。栗原小巻さん、シャフナザーロフ監督、
ベールイ駐日ロシア大使のご挨拶のあと、鈴木宗男氏の音頭で乾杯!
(これはいったい何を意味するものか…??)

モスフィルム社長でもあるシャフナザーロフ監督は、
一見こわもてですが、間近でお見かけするととても気さくな方。
N氏が切り込み隊長となってズイズイ近寄って話しかけ、
司会進行の「ロシアの声」東京特派員いちのへ友里さんと3人で
交互に記念写真をとっていただいた。
もちろん宗男氏とも…。
こういうとき、N氏の飾らない社交術は頼りになります。
しかもこうして撮った写真を、必ず焼き増しして全員に送り、
次につなげていくという心がけがご立派です!

初日は本邦初公開の『六号室』(俳優の演技が素晴らしい!とN氏絶賛)
本日18日(金)は『ジャズメン』『失われた帝国』
最終19日(土)は『クリエール』『蒼ざめた馬』を上映予定。
会場は築地市場駅近く、浜離宮朝日ホール(小ホール)
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北海道・援農旅行

2010-06-16 | ダーチャごっこ

だいぶ時間がたってしまいましたが、先々週末、北海道は十勝帯広へ。
親族が庭で野菜づくりを始めたので、援農(遠農?)してきました。
このあたりのお宅では、空きスペースをみな畑にしているもよう。

まだ朝晩はストーブを焚くほど肌寒いので、トマトには覆いが。
棒を突き刺して10kgの米袋をかぶせ、風よけに。 
日中はこれをはずして日光にあてます。
この昼間の太陽がロシアとまんま同じで、
広い空の低い位置から直撃してくるので、いきなり暑い!
 
左)援農といっても土を耕し、種をまいただけですが。
こちらはインゲン。そのほかトウモロコシをまく。
右)去年のジャガイモの掘り残しから勝手に芽が出てきたの図。

庭の片隅にはフキが繁茂。空港から市内に向かう道沿いにも
フキが自生していたほどで、このあたりでは雑草レベル?
もったいないが、畑の邪魔になる一画をばっさり刈り取る。
この時点で相当汗だく。

日射病にならないよう、一労働一時間くらいで切り上げ、
午前と午後に分けて、ムリなく少しずつ整備。
夕方になるとまた寒くなり、日暮れを合図に作業終了。
そして、お待ちかねのお疲れさま~!

右はシカ肉、左はシャケのルイベ。シャリっと凍らせて
スライスしてあります。ご存知の方も多いと思いますが、
ルイベの語源はロシア語の「ルイバ(魚)」。
作業前のお昼には、近所のスーパーで買った
ピロシキを食べたし。なんとなくロシア。

一夜明けて唐突ですが「ばんえい競馬」へ。
巨大なばん馬が北の大地で繰り広げる
世界唯一の曳き馬レース!
 
パドックで馬体チェック。といってもよくわからん。
普通の競馬と違って、足腰の強さを見るらしい。

各馬、第一障害を越えていっせいに駆けてくる!
けど、砂ぼこりで何も見えーん。

せっかく駆けてきても第ニ障害の前で全員ピタリと止まります。
ここで駆け上がるタイミングを見計らう駆け引きが行われるのだが、
この神妙さがあまりに可愛くて笑えてなりません。

駆け上がった~!ここが、ばんえいの真骨頂。
しかし障害を越えても、止まっちゃったり、すたすた抜かれたり
ほのぼのペースなので最後まで勝敗の行方がわからない。
馬券を手にしたおっちゃんたちは声を張りあげ、ゴールまで馬と並走。
これはやっぱり馬券を買わないと盛り上がれません。

場内でカツ(勝)サンドを食べましたが、1勝2敗でした。
レースには「○○家××家・結婚記念」なんていう個人協賛も。
Comments (2)
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あっぱれソ連館娘

2010-06-01 | ロシアコラム
「素晴らしかったわー、大阪万博!カラヤンもディートリヒも来たのよ~。
上海万博?あんなの見る必要ないわよ。万博は大阪がサイコー!」

ちょっと前にS先生がまた「大阪万博」ネタを披露されていた。
ソ連館コンパニオンだった若き日のS先生、万博会場で開かれる
カラヤン指揮ベルリンフィルのコンサートがどうしても見たくて、
当時反ソ陣営にあった西ドイツ館の責任者のもとを単身訪ね、
どうしても見たいんです!と熱烈にアピールしたんだそう。
すでに入手困難なプレミアム・チケット。
難しいが、もしとれたらソ連館に電話する、と言われたS先生、
こんな勝手な行動がほかの人に知れたらマズイので
「いえ!私の宿舎に電話してください!」と必至に抵抗。
そして後日、電話がかかってきて、めでたくチケット2枚を入手、
ソ連館の同僚と至福のコンサートを堪能されたのだそうだ。

ところが…。同僚のボーイフレンドが口の軽い男で
それをしゃべってしまったものだから、上司の知るところとなり
学生の分際でそんな高価なチケットを買うとは何事か!
「…と大目玉をくらったのよ~」と懐かしそうに語るS先生。
今でこそ笑い話だが、なんと大胆不敵なソ連娘だ。
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