サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

まだまだ保存食づくり

2014-09-25 | 食とレシピ

急げ収穫!次々完熟するトマト、巨大ズッキーニ、
ロシア料理に欠かせないウクロップ(フェンネル)と
ぺトルシュカ(イタリアンパセリ)も摘みまくる。

 
トマトとズッキーニは、グラタンからオムレツに転用。
トマトはトマトソースにして冷凍保存。
それでもまだまだ消費が追いつかない。

そんなときは干し野菜に限る。洗って塩して干すだけ。


タイミングよく十勝晴れが続き、3日でドライトマトに。


これをニンニクやハーブと一緒にオイル漬けに。


シソとフェンネルもお試しに干してみた。

直射日光に当てると褐色になってしまうので、
青ものは陰干しをおすすめ。

上の写真と左右逆ですが、こちらがドライハーブの仕上がり。

右がシソ、左がフェンネル。手でもんで粉々に。
仕上がり良好なので、残りのハーブも次々天日干し。
とりあえず密封容器に入れてますが
後日ビンに詰めかえ予定。

枝豆は一気に処理!

収穫→水洗い→塩ゆで→冷ます→パックして冷凍保存
これを何度も繰り返し、秋のビールのお供完成。

いま最も頭を悩ませているのは…。

収穫しそびれていたら一夜で巨大化したお化けズッキーニ!
長さ33cm、幅12cm。どうしたものか。

でも、ウラジオストクのダーチャで見かけたズッキーニは
これよりもっと長くて、こん棒のようだった。
ロシアのズッキーニはとにかくでかい。
なにしろ、強盗に入られたおじいちゃんが
そのへんにあったズッキーニで殴ったら
強盗が死んじゃった…という事件があったほど!
Comments (2)
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ライ麦パンとぺリメニ

2014-09-12 | ロシア料理とその仲間たち
ダーチャが縁で10年ほど前からお世話になっていた
日本ユーラシア協会の神奈川県支部から、転居を機に帯広支部に転籍。
昨年から始まったというロシア語教室を見学したり、
鹿追在住のピアニストの方のホームコンサートにうかがったりと、
支部の活動に時おり参加させていただいている。

先日は、支部会員で農園を経営するSさんのパン焼きを見学するため
帯広市内から約1時間、更別村の公共施設「ふるさと館」へ。

北海道の定番??クマの親子がお出迎え。

ここの調理室をお借りすると聞いていたのだけれど、来てみてビックリ!
正しくは「食品加工研修室」という名のとおり、
パンどころか味噌や豆腐、チーズ、ソーセージ、アイスクリームなどなど
本格的な食品づくりができる機器がそろったプロ仕様。
それが1人1日300円で使用できるとは、さすがフードバレー十勝!

パウチマシンもあります。
カットしたチーズをパウチするプロの方。
八千代牧場でつくったチーズも
こうやって小分けにしておけばよかった!

長靴にはきかえ、キャップをかぶり、入室したらまず手洗い。
帯広畜産大学の先生と生徒さんも加わって、
ロシア風ライ麦パンづくり、いざスタート!

  
仕込み済みのライ麦粉の元種(左)と道産小麦粉キタノカオリ(中)。
ドライイースト、塩、砂糖、ヨーグルトを混ぜあわせる(右)。

 ぷつぷつと発酵中。

粉を加えたら、家庭では手でこねるところだが…

出ました、プロ仕様!
なにせ今回はライ麦粉1kg、小麦粉3kgを3回に分けて使うので
業務用ミキサーでぐいんぐいんとこねる。
  
こね終わったら布巾をかぶせて寝かせ(左)
生地を切って(中)、のばして(右)、丸めて成型。

  
霧吹きで水をかけ、ホイロつきオーブンに投入。
こんがりと焼き色がついたら完成。焼きたてのおいしいこと!

 

丸パンの次は食パンづくり。えもいわれぬ酸味のある香り。
これはうまそう!!

そのパンがふるまわれたのは2日後…。
とかちプラザ調理室で催された
日本ユーラシア協会帯広支部のロシア料理教室にて。
 
サラダ、ピクルス、カナッペなどできあがったお料理を囲んで
グルジアのスパークリングワイン、オールドトビリシで乾杯! 

料理教室といっても、それぞれが材料を持ち寄って
担当料理をつくり、手のあいた人がお手伝いしあうスタイル。

こちらはロシア語講師ナージャさんのボルシチ。
野菜たっぷり、具だくさん!

私が担当したのは、ロシア風水餃子ぺリメニ。

その昔、ソ連大使館職員の奥さまに教わったレシピをアレンジ。
合びき肉に、すりおろした玉ネギとニンニクを加え、
塩、胡椒、水をまぜたら具は完成。
今回は時間がないので生地は餃子の皮で代用。
皮に具をのせたら半分に折り、皮の端と端を
くるりとくっつけて帽子型にするのがぺリメニの包み方。
皆さんに手伝っていただき、あっというまに100個できあがり。


粒胡椒とローリエを入れ、沸騰させたお湯に投入。
生地からつくる本場のぺリメニは、もう少し小ぶりなので
表面に浮かんできたらOKなのだが、
日本の餃子の皮は大きめなので、浮かんできたあと
少し時間をおいてから引き上げたほうがよいみたい。


左上が完成したぺリメニ。ゆで汁をかけて、
ウクロップ(フェンネル)とサワークリームを添えて召し上がれ!
Comments (4)
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『勝手に帯広通信』第19号 根室へ~北方領土を望む

2014-09-06 | 『勝手に帯広通信』
帯広から約5時間、ようやく根室に入ると…





沿道に次々現れる北方領土返還のスローガン。
(バスの窓越しなので写真が青かぶりですが)

そして噂に聞いていたとおり…。



町名標識にはロシア語表記が。
入港するロシア船でにぎわっていたというひと頃を偲ばせる。

根室は日本とロシアが初めて公式に出会った地。
1792年、初の遣日使節アダム・ラクスマンが
大黒屋光太夫ら漂流民を伴い、根室に来航。
漂流民返還と引き換えに、鎖国期の日本に通商交渉を求め、
8ヵ月の長きにわたってこの地に滞在したのが始まりである。

現在は北方領土返還運動の象徴的拠点でもあり、
ロシアとの関わりにおいては宿命的な歴史を背負ってきた根室。
ゆっくり徒歩でめぐりたいところだが、
車がないので例によって弾丸バスツアー。
やってきたのは「根室かに祭り」会場!

水色の丸部分を拡大すると…。

ここにも返せの文字が。

早朝、出発時には濃霧注意報が出され、
雨の予報だったのにまさかの夏日に。



ゆでたての花咲がに。
小1500円~、いいものは4000円。


かに飯、てっぽう汁、かに卵焼き、かにカレーパン…。


絵になっていた漁師さんのウニ焼き光景。

 
港には海上保安庁の船(左)。
海上自衛隊の掃海艇「ながしま」の一般公開が
ちょうど始まったところで時間切れ。はい、集合~。


漁業で知られる根室だが、じつは酪農も盛ん。
海と牛、不思議な光景を望みながら次なる目的地へ…。

そして着いたのが、納沙布の「望郷の岬公園」。

個人的にはここがメインイベントだったのに
時間が押せ押せでわずか30分の滞在。以下駆け足!


北方四島を表すモニュメント「四島のかけ橋」。








うっすらと見える島影は歯舞群島のひとつ水晶島か。


数々の密漁船拿捕事件の舞台となった海。
いまもロシア警備艇が定位置にて監視中。


「北方館」と「望郷の家」入口。
ふたつの建物は内部でつながっており、
2階には四島方向に向けられた望遠鏡が。


館内ではロシア語の啓蒙ビデオを上映。


地図で見ると、歯舞群島は納沙布岬のほんの鼻先。


位置関係を記す図と照らし合わせて望遠鏡をのぞけば、
本当にすぐそこに島があることを実感できる。


日露関係資料の展示も。


「日本国との平和条約」とはサンフランシスコ条約のこと。
左が吉田茂以下、日本全権団6名の署名。


時間がなくて立ち寄れなかったオーロラタワー。
高さ96m。展望台から北方領土を一望できるそう。

こちらはおまけの「かにトイレ」。

確かに花咲がにに見えます。

トイレ休憩含めての30分はあっという間。
天気が悪くて島影が見られないことも覚悟していたので
見られただけでも今回はよしとせねば。
後ろ髪をひかれつつ、もと来た道を引き返す。

道中、立ち寄った風蓮湖。


オオハクチョウの飛来地だそう。渡り鳥に国境はないのだ。

厚岸でまたまたトイレ休憩。

厚岸(あっけし)といえばカキが有名。
耳だけで地名を聞いていた時はてっきり「あっけ市」かと(笑)。

そして釧路。なんとこの日は祭り二本立て!

釧路大漁どんぱく。どんどんパクパク食べる
という意味のよう。


海産物ありポークあり、にぎわう屋台。
浴衣姿の女の子も多く、遅い夏祭りの風情。


こちら釧路岸壁炉端のコーナー。
釧路フィッシャーマンズワーフ脇にて10月末までオープン。


しめくくりは釧路名物、港の夕日。
本当はこのあと花火大会があったのだが、
それを見ていたらその日のうちに帰れないので、即とんぼ帰り。

朝6時半出発、午後9時帰還。走行距離推定400km。
花咲がにのおまけつきで6980円のツアーは超お得!
これで根室の地理がなんとなくわかったので、
今度はフリーでじっくり見にいこう。


おまけ。釧路にはじつは先月行ったばかりで2度目の訪問。
前回は鉄道の旅、釧路駅からノロッコ号に乗車。

高台から望む釧路湿原とノロッコ号。


湿原をゆくのんびり旅。


車内はレトロな雰囲気。でもスピーカーはBOSE。

道中エゾジカを何頭も見かける。
バスツアーの際も釧路近辺で延べ8頭目撃。
道路や線路ぎりぎりのところで草をはむシカが多く、
シカによる交通事故が多発しているのも道理。

線路にかかる踏切がいい味出してます。
ちなみにこちらの鉄道はほとんどが単線。


カキ弁当に海鮮弁当。
内陸十勝ではなかなか食べられないものを食べまくり。

ノロッコ号の終点、塘路駅近くの標茶町郷土資料館には
北の動物たちの剥製コーナーが。

襲われるエゾシマリスの名演技(笑)。
剥製という剥製に迫真の演技をつけていた
サンクトペテルブルクの動物博物館には及びませんが。
そういえば北海道では動物の剥製をよく見かけるが、
出来不出来に差があって、笑ってしまうものも数多い。
そんななかで個人的最高点をつけたい剥製は帯広にある!
のですが、これはまたの機会に…。
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夏の保存食づくり

2014-09-02 | 食とレシピ
待ったなしで一度に実る野菜たち。
サラダにして毎日どんぶり一杯食べても消費が追いつかない。
そんなときはやっぱり、保存食の出番です!

なんといってもお手軽なのは
料理研究家、荻野恭子先生に教えていただいた
ポリ袋に入れてモミモミするだけの簡単レシピ!

右からキュウリと大根の塩こうじ漬け、
キャベツとミョウガとシソの酢漬け、
キャベツとニンジンの塩漬け。
奥はマスとキャベツとシソの塩こうじ漬け。

塩こうじは、ご近所のこうじ屋さんでこうじを求め、
同じく荻野先生のレシピで手づくりに初挑戦してみました。
参考:『魔法の発酵食』(日東書院)


ミョウガの甘酢漬け。こちらも『魔法の発酵食』より。

栃木の農家に嫁いだ友人から毎年どっさりいただくミョウガ。
届いたらすぐ水洗いして次々甘酢に漬けてます。

こちらはブルーベリージャムとショウガの砂糖漬け。

ブルーベリーも栃木からのいただきもの。
ショウガは安売りのときにたくさん買って、
適当にスライスして道産のビート糖と一緒に煮てみました。
夏でも朝晩は冷え込む北海道。
冷えがたまりそうなとき、お湯にといて飲んでます。

これは重宝!ニンニクの保存食。

市場で大量に買ってしまったニンニクを
薄くスライスして天日干ししてドライニンニクに(左)。
右はハーブと一緒にオリーブ漬けにしたもの。

ほかにもひそかに挑戦してみました。
 
手づくり味噌も荻野先生の『魔法の発酵食』より。
あんなに面倒そうなお味噌がこんなに簡単にできるなんて!
おまけ。右のチーズは八千代牧場の講習会でつくったもの。

…というわけで、保存食づくりでは
荻野先生のレシピに大層お世話になってます。
そんな荻野先生がご登壇する1日ロシアカフェ、
チケット残りわずかだそうです。
詳しくはロシア雑貨店パルクさんのブログ参照。
要チェックですよぉ!
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