サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

2024年春作野菜の収穫、総決算

2024-08-22 | 体験農園日記
夏真っ盛りですが、夏野菜の収穫はほぼ終了し、残すはナスだけとなりました。あっという間だった2024年の春作を振り返ると…。

*5月

春作の準備開始は3月末。根菜や葉物の種まきから始まり、5月の連休の頃には、写真のようにキュウリとトマトの支柱立てと苗の定植も完了。


同じ頃、大根を間引き。もちろんこのチビ大根と葉っぱも食します。よって、間引きとはいえ、これが立派な収穫第1号。


オプションで3月上旬に植えつけたジャガイモも、この頃、開花。


体験農園では、基本的に栽培作物が決められていて、全員で同じものを作ります。が、園主さんの許可を得て、アレルギーのあるピーマン・唐辛子は去年からパス。代わりに今年は、JAの直売所とホームセンターで購入した大玉トマト3種を植えてみました。


5月中旬、ラディッシュ、カブ、小松菜、春菊の収穫が始まると、毎朝忙しくなります。ラディッシュは目を離すと大玉化してしまうので、今年はこまめに収穫して連日サラダに。カブの葉っぱは、スープ用に刻んで冷凍。


ズッキーニの花も咲き始めます。この時期は毎朝雌花と雄花の咲き具合をチェックして受粉作業。昨年は、雄花から咲き始めてなかなか受粉できなかったのですが、今年は雌花から咲き始め、雄花を借りて回ってました。


受粉から1週間ほどでズッキーニの収穫。葉の陰になって、うっかり気づくのが遅れると、あっという間に巨大化。


5月下旬の畑のようす。ぐんぐん成長する健気な野菜たち。


なかなか出てこなかった里芋の芽が、やっと出てきてひと安心。昨年まではこの区画にはサラダゴボウを植えていたのですが、収穫の手間がかかるわりには持て余す人が多く、今年から里芋とエビ芋に変更。実はうちもゴボウは苦手なので、助かります!


5月のある日の食卓。トマトは市販品ですが、カブ、ズッキーニ、ラディッシュ、春菊は自家製。

*6月

6月上旬、オプションの玉ねぎも収穫時期を迎えます。オプションで申し込んだ野菜は、各自の区画で作る指定作物とは別に、共同の畑で育成。


大きくなったものから順次収穫。今年は2口申し込んだので、全部で40個採れました。プラス、間引きした苗を自宅の庭に移植したので、庭育ちのチビ玉ねぎが数十個。しばらく玉ねぎは買わずにすみそう。


収穫した玉ねぎは、葉の上部を切り落とし、日陰にぶら下げて保存。


キャベツも結実してきました。虫よけにネットをかぶせてますが、それでもナメクジが入ってきてしまいます。


インゲンも着々と実をつけていきます。


キャベツ、キュウリ、ズッキーニの収穫。


大根、小松菜、ブロッコリー、インゲン、トマトも収穫。


大玉トマト3種も結実。ですが、葉が茂りすぎて、実のつき方がいまひとつ。味は申し分ないのですが、上部が割れてしまうのはなぜ?


指定作物のミニトマト、アイコも結実。黄色と赤を植えてますが、いつも黄色が先に実をつけます。今年は房がたくさんつき、実も特大サイズ。


ビールのお供に欠かせない枝豆も、実が入ってきました。


キュウリはかつてないほど順調。いつも枝の下のほうばかりに実がつき、上の実がつかないので、今年はこまめに剪定。

各種野菜が出そろう6月の食卓は野菜尽くし。
     

*7月


トマト、キュウリ、ナスがそろうと一気に夏気分。


枝豆が食べごろになったので、一気に収穫して、その日のうちに塩ゆでしてさまし、小分けして冷凍。このタイミングを逃すと、得も言われぬ甘さが損なわれてしまうので、見極めが肝心。


里芋とエビ芋も順調に伸びてきました。その隣で育てていたラディッシュは終了したので、空きスペースにビーツとハーブの種をまいてみました。


オプションのジャガイモを申込者一同で一斉収穫。炎天下、汗だくになりながらの共同作業。1口5㎏を我が家では2口申し込んだので、計10㎏プラスおまけ数㎏を2人がかりでかついで持ち帰る。


そうこうするうち、早くも秋作の準備が始まります。収穫の終わった小松菜・ほうれん草の区画を耕しなおし、ニンジンの種まき。


こちらも秋作準備。大根とカブを採り尽くし、空いた区画に長ネギを植えつけ。猛暑のせいか、長ネギの苗がまだ細いのが少々心配。


そして夏野菜本番!ズッキーニはすでに収穫終了したものの、日持ちするのでまだしばらく楽しめます。

毎日手を変え品を変えて、野菜料理をつくりまくり、食べまくる!
     

*8月


秋作のニンジンが発芽し、葉を伸ばして来たら、間引きしつつ雑草とり。暑すぎるせいか、発芽率は今ひとつ。


夏野菜にしては、意外と早く終わってしまうのがキュウリ。それでも8月上旬までもち、100本も採れたのは上出来!一昨年は大雨、昨年は猛暑のため、あっけなく枯れてしまいましたが、今年は早い時期に雨がたくさん降ったので、農園始まって以来の豊作だったそう。


ズッキーニ、インゲン、ブロッコリー、キャベツが終わった区画を耕しなおし、たっぷり雨が降ったあと、穴なしマルチを張って日光消毒。


これからはひたすらナス、ナス、ナス!8月21日時点ですでに160個収穫。人に会う機会あらば、ナスを持ち、配りまくる。


こちらは勝手に生えてくるスベリヒユ。スベリヒユは食べられる野草の優等生。雑草として抜いてしまうのは惜しく、うちでは毎晩前菜として食しています。


畑の野菜が少なくなる頃、自宅の庭では毎年恒例のゴーヤが実をつけ、貴重なビタミン源として大活躍。

こうして見てみると、自家製野菜だけで食卓を飾れる期間は意外と短く、夏は6・7月の2か月のみ。今はまだ、ナス三昧に加え、トマト、玉ねぎ、ジャガイモのストック、瓶詰めにした保存食、冷凍したトマトソースや枝豆、大根葉などがあるけれど、じきに野菜を買わなければならない季節に突入。そうこうするうち秋作の収穫が始まり、再び野菜三昧の日々…というのが例年のパターンなのですが、猛暑の影響がどう出るか⁉
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三鷹ウクライナカフェ「クラヤヌィ」連続訪問

2024-08-10 | ロシア料理とその仲間たち

三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」、またまた訪問。今回はウクライナワインを堪能すべく、夜営業のある金曜に4人でお邪魔しました。


まずはビールで乾杯!こちらはベルギーのヒューガルデン。ほかにプレミアムモルツとアサヒあり。いずれも瓶入り、700円。


遅れて来る友人を待つ間、お店の方がコールスローをサービスしてくださった。こういう臨機応変な気づかいが嬉しい限り。


ビールのつまみに、ウクライナの水餃子ワレヌィキ(700円)をいただく。3個のうち2個はジャガイモ入り、1個は鶏ひき肉入り。


全員そろったところで、ほうれん草のムリンツィ(1000円)を迷わず注文。これを頼まなくして何としよう!


さて、本日の主役、ウクライナワインはボトル販売のみ。夏向きの白ワインのおススメをうかがうと、こちらの2種を出してくださったので、右のビオロジスト/シャルドネクリスプ(5500円)をチョイス。キーウ地方産の辛口オーガニック。フルーティながら、きりりとした味。
「BIOLOGIST」●https://annavinos.co.jp/wineries/biologist


もうひとつ楽しみにしていたのが、新メニューのチキンキーウ(1500円)。日本では「キエフ風カツレツ」とも呼ばれるウクライナの鶏肉カツレツ。


2つに切ると、中身がみっちり!見た目以上に食べごたえがあります。つけ合わせのマッシュポテトとニンジンのマリネがまたおいしい!


そばの実と鶏ひき肉のグレチアヌィキ(1500円)、こちらもヘルシーで大好きな一品。つけ合わせは、コールスローとキュウリのピクルス。


新デザートのカシタンも気になるところですが、次回のお楽しみということで、この日は食事とワインを堪能したところでお開き。


レジ脇にはウクライナ語のフレーズ集が。「プリヴィッ!(こんちは!)」と読み上げると、キッチンから「プリヴィッ!」と声が返ってきました。いつも誰かしら日本語堪能なスタッフが常駐しているので、日本語のやりとりで終始してしまいますが、せっかくなので少しずつウクライナ語を覚えて使ってみたいものです。

さてその3日後…。またまた来店。
今度は、来日した海外在住の友人を囲んで5人でランチ。


先日撮り忘れましたが、壁には「クパーラ祭」の写真が。7月7日に川崎市の公園で開催されたそう。


「クパーラ祭」とは、スラブに伝わる夏至のお祭り。詳しく知りたい方は、「ウクライナ伝統の夏祭り クパーラ祭」をご参照あれ。


この日は37℃近い猛暑日だったので、とりあえずプレミアムモルツをかっこむ。手前はノンアル組がオーダーしたブルーベリー入り、スイカズラのレモネード。


定番のほうれん草のムリンツィ。これはどなたにお薦めしても好評の一品。注文してから、ほうれん草を生地に練りこみ、丁寧に仕上げてくれます。


グレチアヌィキの盛り付けが、先日とは微妙に違ってますね。


ジャガイモの上にキノコたっぷりのデルヌィ(800円)。


この日賞味したウクライナワインは、ファーザーズワインのマスカットオットネル。テルノーピリ地方の辛口の白。ちゃんと氷で冷やしてくれました。
「Father's wine」●https://annavinos.co.jp/wineries/fathers-wine


チキンキーウもまた注文。中央までしっかり火が通ってなかったので、お願いすると火を入れ直してくれました。お昼どきはほぼ満員で忙しいにもかかわらず、嫌な顔ひとつせずに対応していただき感謝。

白を飲み干したあとは、赤ワインを各自グラスでいただく。グラスワインはイタリア産ですが、いつもなみなみとついでくれるので、お得感ハンパなし。証拠写真を撮り忘れましたが、友人が「アイスコーヒーみたい!」と驚愕したほどのつぎっぷりの良さ。


デザートには「リヌヴィ(怠け者)ワレヌィキ ベリーソース添え」(1320円)を初オーダー。時間をかけずに簡単に作れるメニューを「怠け者の〇〇」と形容するのだそう。普通のワレヌィキのように餃子型に成形しないで、生地をニョッキのように丸め、上にパパっとソースをトッピング。


こちらは果物入りのムリンツィ。甘そうに見えますが、リンゴのシャリシャリ感がさわやかで軽い口当たり。あんなに食べたあとなのに、ぺろりと完食してしまいました。

いつもながら感動するのは、材料も手間暇も惜しまぬお料理の安定感、盛りつけやメニュー写真のセンスの良さ、そして至れり尽くせりのサービス。すべてが避難民支援カフェの域を超えていて、つい長居してしまう居心地の良さ。常連客が多いのもうなづけます。


レジ脇には、おチビちゃんが描いたこんな可愛い絵が飾られてました。


ウクライナカフェ、クラヤヌィ。重宝してます。また来ます!ブヴァイ!
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銀座「赤の広場」6月閉店を惜しむ

2024-05-25 | ロシアコラム

銀座のロシア食品店「赤の広場」さんが6月30日をもって閉店と知り、矢も楯もたまらず行ってまいりました。


ロシアだけではなく、ウクライナ、ウズベキスタン、キルギス、アルメニア、ブルガリアの食品も販売。ウクライナ侵攻の折に何者かによって壊されてしまった看板も、きれいになってお店を飾っていたのですが…。


入口脇には閉店のお知らせが。「物流コストの高騰、商品の入荷が困難になったことによりこのような苦渋の決断をせざるを得ない状況となりました」とのこと。オープンしたのは、2021年2月22日。3周年を迎えて、これからというときに、本当に残念でなりません。


冷凍食品の棚にまっしぐら。あらら、もうずいぶん品薄に。


お気に入りのクルミ入りのソーセージはもうなかったので、スモークソーセージ「ボヤールスキー」を購入。「1個買うと1個無料!」キャンペーン実施中だったので、2本で1620円。


チーズ菓子スィロークはまだありました!こちらも上段の大きいサイズは「1個買うと1個無料!」。2個で648円。


赤の広場さんといえば、色とりどりの食品がびっしり並んだ壁一面の棚。ちょうど昼休みどきで、お客さんがどっと詰めかけたあとだったので、ちらほらと欠品が。たぶん毎日補充されるとは思いますが、セール品は早々に売り切れになること必至。


この日買ったのはこちら。定番のスィローク4種とソーセージ3本、黒パン、乾燥ディル。初めて買ってみたイチジクのフルーツピタは70%オフ、ニジマスの水煮、ソバの実とキノコのウズベキスタン風炊き合わせの缶詰はどちらも50%オフ、右上に見切れてますが、箱入りのチョコレートキャラメルは540円引きでたったの108円。計7415円でした。


特別セールのチョコレートキャラメル108円の中身がこちら。取っ手のついたティーカップ型が可愛い一口サイズ。中央アジアのキルギス製。

お店の方にうかがえば、6月の閉店以降もネット販売はしばらく続けるそうですが、店舗を訪ねてこそのワクワク感がなくなるのは寂しい限り。閉店までにまたうかがいます!
(2024年5月17日訪問)

過去記事はこちら。
2021年初訪問・銀座「赤の広場」で黒パンを買う
2022年再訪・銀座ロシアめぐり「赤の広場」&「マトリ・キッチン」
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阿佐ヶ谷のロシア雑貨パルクさん訪問

2024-05-10 | ロシアコラム

阿佐ヶ谷イズミルさんに行く前に、同じ阿佐ヶ谷北口にあるロシア雑貨店パルクさんへ。じつに10年以上ぶりの訪問。変わらぬお店のたたずまい。


店内には懐かしのチェブラーシカがいっぱい。
ほっこりする雰囲気は変わっていませんね。


可愛いブタさんやチェブの置物。アルハンゲリスクの模様も素敵。


これは懐かしい!ソ連時代のバッジ。うちにもたんとあります!


CCCPと書かれたTシャツやマトリョーシカちゃんエプロンも健在。


宇宙大国時代を彷彿させる宇宙飛行士の置物も。


伝統工芸ベレスタの小物入れ。


色使いが素敵なブルガリアの食器類。


ソ連ぽい絵柄の可愛いノート類。

一見すると変わっていないのに、何かが違うような…。以前はユニークというか、クスっと笑っちゃうようなチープさが光るグッズがちらほらとあり、それがロシアらしさのひとつだったのですが、全体的に洗練された印象に。ソ連テイストのものでさえ、すっかりオシャレになりました。
あれこれ迷って、この日は動物柄のノートと猫ちゃんのポストカードを購入。パルクさんお邪魔しました。またうかがいます!
(2024年4月2日訪問)
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阿佐ヶ谷のトルコ料理イズミル

2024-05-06 | 食とレシピ

前々から行きたかった阿佐ヶ谷のトルコ料理店イズミルへ。
…とここまで書いてほっちらけ、早1カ月以上たってしまったよ~。
以下、駆け足メモ。


細長い店内にカウンターと4人掛けテーブルが一列に並び、一番奥(写真では手前)に6人掛けテーブルという配置。9人で会食だったので、5人と4人に分かれて着席。大人数での会食にはちょっと向かないかも。


カウンターのアラベスクなタイルが素敵です。

実は予約時にコースを薦められて断ったのだが、当日の昼間、急にお店からコースじゃないならメニューを先に決めてほしいと電話あり。人数が多いとオーダーしてから調理時間がかかるので…とシェフのトルコ女性。確かにそれはお察しいたします。幸いまだ家にいたので、即パソコンでメニューを開いてその場でチョイス。それが下の料理の数々です。


まずはメゼ(前菜)の盛り合わせ。これはもう最初から決めてました。


地中海サラダはお店のおススメ。


エッキメキ!焼きたておいしい~!持ち帰りた~い!


ほうれん草のピデ(ピザ)。とにかく小麦粉系はおいしい!


スパークリング・ワインで乾杯したあとはトルコビール。口当たりよく、これもうまし。このあと途中からトルコワインにシフトし、デキャンタを3人であっというまに飲んでしまった。ワインは写真撮り忘れ。


鶏肉のケバブ。このあたりまでは快調に飛ばす。


白身魚のバルック・ソテ。料理はどれも各テーブル1皿、つまり2皿ずつ頼んだのだが、当然ながら5人組より4人組のほうが1人あたりの量が多くなり、そろそろおなかがきつくなる。


最後に名物のドネルケバブが出る頃にはもうおなかいっぱいに。
やっぱり一品多かったかなー。


しめにトルコ式の紅茶を頼む人あり…。


デザートにバクラヴァを食べる人あり…。
当方は最後にまた赤ワインをグラスでちびりちびり。


お会計を頼んだら、こんな可愛いお皿に明細がのってきた。
1人約5000円。上々です。


イズミルさん、ごちそうさま。次回は少人数でお邪魔し、小麦粉系を中心にゆっくり攻めさせていただきます!
(2024年4月2日訪問)
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今年も畑開き@2024

2024-04-07 | 体験農園日記

3月下旬、農園の梅の花が咲いたら、畑開きの合図。


毎年、園主さんがトラクターで耕し、区画ごとに印をつけてくださるので、まっさらな状態からリスタート。1区画は3m×10m。ここに9つ畝をつくり、春夏は20種ほどの野菜を育てていきます。


まずは巻き尺を当て、区画の境界線から30㎝入ったところに歩き道をつくりつつ、畑にクワで土を上げていきます。これだけでけっこう腰が痛いので、初日はここまでで終了。無理なく毎日コツコツと進めるとします。


2日目、園主さんが作成した作付計画書に従って、巻き尺で測りながら割りばしで印をつけていきます。畝と畝の間にも歩き道が必要なので、ざっくりと土を掘り上げます。お隣さんは早くも1日で追いついてきました。


最初の種まきは大根とカブ。畝全体に肥料をまき、耕しながら漉き入れ、板で畝の形を整えます。ここで一気にマルチ張りから種まき、ネット張りまでを完了させる人もいますが、お昼近くなってきたので本日はここまで。


後日、マルチを張って大根とカブの種をまき、ネットをかぶせます。ここまでが春作第1週の作業。第2週は一度に3畝分の作業をするので、それに備えて次の畝の準備を少しずつ進めます。


今年は雨が多いので、天気のいい日を選んで次のステップへ。一番手前の畝は小松菜とほうれん草用。それぞれ入れる肥料の量が微妙に違うので、左右別々に肥料入れ。


さらに別の日、一気に3畝分の仕上げを決行。まずはマルチを張ります。手前は春菊とラディッシュ、奥右手はブロッコリー用のマルチ。


キャベツとブロッコリーの苗を植えつけます。続けて春菊とラディッシュの種まき。先日肥料を入れておいた小松菜、ほうれん草の種まきも済ませ、3つの畝にネットをかぶせたら第2週の作業終了です。

さて第3週は、枝豆2種と里芋、えび芋。昨年まではゴボウを植えていたのですが、場所をとる割にはイマイチで、農園利用者の評判も芳しくなかったとみえ、今年から芋類に変更。じつはうちもゴボウを持て余していたので、楽しみが増えました!


去年種まきしたオプションの玉ねぎは、共同区画ですくすくと生育中。
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東京ジャーミイのイフタール体験@2024

2024-03-28 | 東京散歩


東京・代々木上原の東京ジャーミイで、ラマダンのイフタールを体験してきました。広いホールの入口には、トレーの上にドライデーツがてんこ盛り!

イフタールとは、断食明けの食事のこと。 イスラム教では毎年イスラム暦のラマダン月に1カ月の断食をする定め。厳しい修行のように思えますが、飲食できないのは日の出から日の入りまで。日が沈むと待ってましたとばかりにイフタールをいただく! それが1ヵ月間続いたあと、さらに断食明けの大祭が待っていて、ごちそうを食べまくる! 意外や意外、ラマダンとは食を断つことで逆に食を楽しむ一大イベントなのです。

   
東京ジャーミイは1938年に建てられた日本最大のモスク。
この日は正門が工事中のため、裏手に回ります。


裏の入口から入ると、美しいアラベスク模様がお出迎え。


廊下にはラマダンの飾りつけ。イスラム暦は太陽暦とは毎年11日ずつズレていくので、断食月間も毎年変わるのだそう。

2024年の日本のラマダンは、3月12日から4月10日頃まで。日が短い季節はいいけれど、緯度の高い地域で夏至に当たったらキツそうです。でもイスラム暦だと、世界中の信徒さんたちが、順繰りにいろんな季節にラマダンを迎えることになるので、公平が保たれるとのこと。


まだ日没まで時間があるので、併設のハラールショップ へ。


国内最大級の品ぞろえというだけあって、目移りします。


デーツだけでも棚ふたつ埋まるくらい種類豊富。


甘くて美味しい危険なお菓子たち!もちろん各種購入。


そろそろ日没なので、イフタール体験者はホールに集合。

イフタールは本来、モスクに通う信徒さん用に用意されるものですが、一般の人も事前申し込みで1人1回だけ体験可。ムスリム1年生の友人に「イフタールに行くなら断食していってくださいね!」と言われて、その気満々だったのですが、よりによってこの日ランチミーティングの予定が入ってしまい、 あえなく挫折。



始まる前にラマダンについて説明を受けます。断食には、食べ物の大切さや貧しい人の気持ちを知り、自分の欲を抑えるなど、さまざまな意義があるとのこと。日没後の礼拝が終わると、いよいよイフタールです。


トレーを持って行列に並び、順番に食事をよそってもらいます。日本人、トルコ系、アラブ系、アジア系など人種もさまざまな信徒さんたちが、トレーを持って続々とホールに入場。行列もテーブル席も男女別々が基本ですが、中央のテーブル席のみ男女同席可でした。


この夜のイフタールのメニューは、牛肉のパテとマッシュポテト、トマトソース和えのパスタ、ヨーグルト系のスープ2種。写真右下のスープは、キュウリとヨーグルトのスープ「ジャジック」、荻野恭子先生のレシピ本にも登場するトルコの飲むサラダ。どれもおいしく、スパイシーながらも辛すぎず、奥深い香り。

断食明けには、まずデーツと水で胃を慣らしてからイフタールをいただくのだそう。イフタールにかかる費用は、すべてザカート(喜捨)によるもの。ホール入口には、寄付者として国際NGOカタール・チャリティの名が記されていました。断食もしていないのにイフタールをいただくのはさすが気がひけるので、入口にあった募金箱にザカートしてきました。


井の頭通り沿いに建つ東京ジャーミイの夜景。オスマン様式の壮麗な建物が、大山町の閑静な住宅街によく映える。

しょうもない余談ですが、代々木上原はかつて住んだことのある勝手知ったる町。なので、帰りに赤提灯で1杯、いや2杯生ビールをひっかけてしまいました~。こんなことでは禁酒を守るムスリムの友人に叱られそう。とまれ、貴重な異文化体験ができました。

興味のある方は、東京ジャーミイ公式サイトのトップページから「イフタール予約」を。(了)
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新大久保イスラム横丁散策@2024

2024-03-12 | 東京散歩
書きそびれているうちに3月になってしまいましたが、年明け早々、コリアンタウンとして知られる新大久保へ。その昔、グローブ座観劇のためよく通った街なれど、十数年ぶりの訪問。当時はなかった「イスラム横丁」が存外面白く、その後も再訪を重ねております。


JR新大久保駅改札の左斜め前、マツキヨの角を右に曲がると、そこがイスラム横丁。この細い通りに、イスラムの戒律に則ったハラール食品を扱うお店が点在。左手に見えるのは、ネパールの食材店バラヒ・フード。


バラヒ・フードの店構え。店内にはネパールの食材や香辛料。店頭には野菜とiPhone。この界隈にはスマホの販売・買取・修理も行う店多し。


八百屋さんの角を左に曲がると、路地沿いにハラールショップが点在。最初の1軒は店頭に「新宿ハラールフード」と看板が出ているが、買い物したレシートには「ゴールデンラベンダー」とあり。ここもスマホを取り扱う。


「レイジ(笑)は右です」とわざわざあるのは、売り場が左右に分かれていてレジの場所がわかりにくいため。このお店では、インドの生ピーナッツとビスケット、スリランカのジンジャークッキーを購入。基本、どの店も品ぞろえは似通っているのだが、ナッツとお菓子はここが割安。


ナッツ類や豆類が並ぶ棚。ピーナッツ1㎏480円はこの界隈で最安値。生なのでフライパンで乾煎りして塩少々をまぶして賞味。


十勝のよつ葉乳業の粉ミルクがこんなところに。ほかの店でも見かけたところから察するに、これはハラールということですね。


その並びには有名店グリーンナスコの仮店舗。


もとのお店は昨年5月に火事にあって改修中。


グリーンナスコ4階のマスジド(モスク)は無事だったもよう。


グリーンナスコはインド系ムスリムのお店で品ぞろえ充実。


冷凍のチャパティやパラタ。粉ものに目がないので迷うことしきり。


シナモン、コリアンダー、フェンネルシード、クミン、フェヌグリークなど、インド産のハーブやスパイスが豊富にそろう。


デーツも種類豊富。一番左のMOONブランドの枝つきデーツを購入。500円


ハラールのシャンプーや歯磨き粉も。中央にあるHAJMOLA(ハジモラ)とは、アーユルヴェーダに基づくインド伝統のサプリメントなのだとか。


路地からイスラム横丁に戻って、少し進むと左手にジャンナット・ハラル・フード。店主はバングラデシュ出身、扱う商品はインド、ネパール、パキスタン、トルコなどさまざま。ここでは初回はニーム石鹸、2度目はフェタチーズ、3度目訪問時にはバクラヴァを購入。


こちらがピスタチオ入りバクラヴァ。1700円は高いと思って最初はパスしていたが、松屋銀座のバクラヴァに比べたらお買い得だと知り、3度目にして購入。これがおいしいのなんの!その後、アーモンド入り1400円(賞味期限切れ間近につき1200円にお値下げ)も買って食べたが、やはりピスタチオが美味。製造は埼玉県狭山市のHASEL FOODS(ハセル・フーズ)。


イスラム横丁をさらに進むと、パキスタン系のナショナルマート。


店内の一角にはパキスタン・レストラン「シディーク」あり。スナックやお菓子をテイクアウトして、その場で飲食も可。


同行者はサモサ1個200円を立ち食い。ほかにローストチキンも。


ここの目玉はなんといっても激甘のパキスタン・スイーツ!イスラム教はお酒を禁じているため、かわりに飲むコーヒー・紅茶のお供として甘いお菓子が好まれるようになったそう。


見ているだけで楽しいカラフルなお菓子たち。緑色の渦巻きはカジュ・パティサ。和菓子ふうに見えるが、シャリシャリして口の中で溶けていく不思議な食感。


下段はミルク菓子バルフィ。お砂糖たっぷり。じわじわ甘~い。


各国のお米や小麦粉なども大袋でドーンと販売。


店頭には「アッラーのほかに神はなし」で始まるイスラムの信仰告白が。


こちらは大久保通りを挟んでイスラム横丁とは反対側の路地にあるJBハラル・フード。ここではバングラデシュの蜂蜜とザクロジュースを購入。


JBではアジアやアフリカの食材を販売。もちろん豚肉はありません。


2度目の訪問時は、横丁沿いのベトナムフォーでフォーとバインセオのランチ。カラオケのある店内は、まんまベトナム仕様。お客さんもほとんどがベトナム人。昼過ぎは空いているので、まったりくつろげます。

新大久保の食事どころといえば、百人町屋台村の記憶しかなかったのだが、とっくに閉店していたのですね。イスラム横丁初回訪問時は、帯広からの客人と一緒だったので、似たような屋台村を探して食べたのだが、これが大ハズレ。なのでここでは紹介しませんのであしからず。


初回の買い物。生ピーナッツ、ブラウンレーズン、ニーム石鹸、ネパール紅茶、ザクロジュース、蜂蜜。思ったほど買ってないなー。


2回目は、初回で買い控えた冷凍食品を集中的に購入。マトン、チャパティ、パラタなど。バングラデシュのパラタがめちゃくちゃおいしかった!


冷凍以外では、生ピーナッツ、お菓子各種、ハラールのココナツシャンプーと石鹸、ザクロソースなどなど。

行くたびに発見があるイスラム横丁。月1くらいで通ってしまいそう。ついでにコリアンタウンもひとしきり流してみたが、あまりの店の多さと人の多さにびっくり。いつのまにかイケメン通りなんていうのもできていたとは。


見るとつい買ってしまうお買い得マスクシートなどなど。
休日に韓国コスメを買うなら、空いているお昼前がおすすめ!
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ジョージア食祭り@早稲田

2024-02-27 | ロシア料理とその仲間たち
去る2月17日、早大生企画のジョージア食祭りスタンプラリーへ。
ダーチャ本編集者Oさんと2人で地味にランチするはずが、
我も我もと参加希望者が増え、最終的には5人で夜まで飲み歩き!


会場となる大隈通り商店街は、あっというまに往復できる狭い道。
早速、食祭り参加店7店を下見して作戦を練る。


こちら沖縄食堂さんは、まだ開店前でした。開いていればジョージア(グルジア)の甘口赤ワイン、キンズマラウリが500円で飲めたのだが…。


高田馬場11時の待ち合わせに間に合わなかった人を待つべく、最初に入ったのが「都電テーブル」さん。カフェかと思ったら、しっかり和食屋さん。


最初の1杯、赤のナパレウリで軽く乾杯! こちらのお店はジョージアワイン提供のみなので、おつまみに小鉢を数品いただく。むむ、おいしい!

そうこうするうち待ち人来たる。ジョージア料理のコラボメニューを提供する店は全4店。一番食べたかったハチャプリを提供する店は午後5時からしかメニュー提供しないということがわかり、残り3店の混み具合を見て、魚介イタリアンの「caro amico」へ。


「caro amico」で2杯目の乾杯。5人集合したのでボトルでオーダー。
こちらの提供ワインは白の定番ツィナンダリ。キリっとおいしい。


コラボメニューの「シュクメルリ」は日本人好みのやさしい味。どちらかというとクリームシチュー風。こちら2皿を5人でシェアしていただく。

 
ジョージアとは関係ないが、せっかくなのでお店のおすすめ魚介メニューもオーダー。これがおいしい。このお店にしてもさっきのお店にしても、学生街にしてはレベルが高くてオシャレなんですけど…。


ならば次は、いかにも学生街の定食屋さん「モンスターズキッチン」へ。ポスターを見ればオーストリ(トマトシチュー)もあるようだし、先ほどのお店のシュクメルリと食べ比べてみたかったのだが…。


「モンスターズキッチン」で3敗目の乾杯。濃厚な赤の辛口ムクザニ。

  
ところが、コラボメニューはすでに終了。事前に「なくなりしだい終了」とは聞いていたけど、通りを見回してもスタンプラリーに参加してる人がほかにいるように見えなかったので、うっかり油断してイタリアンで長居しすぎた。せっかくなので、こちらのお店でもおすすめメニューを何点かいただく。これが安くてボリュームがあって、これぞ学生食堂!


めでたくスタンプがいっぱいたまったので、アトム通貨という地域通貨に交換すべく「こだわり商店」さんへ。壁にはジョージア料理の解説が。ああ、ハチャプリ食べたかったなー。…って、もう5時すぎだ。ハチャプリ提供の店に行けてしまうではないか。


「こだわり商店」でジョージアワイン、赤のサぺラヴィを購入。交換したアトム通貨を早速利用してお買い物したら、またまたスタンプがたまってしまったので、これでハチャプリを食べに行くことに。


目指すは「GOOD MORNING CAFE」。写真は午前中に偵察に来たときに撮ったもので、再訪時はもう真っ暗。


本日4杯目、赤のサぺラヴィで最後の乾杯!


そして念願のハチャプリ。卵入り。このカフェはピザレストランだけあって、生地がもちもちしておいしい!


もう一品のコラボメニュー、チャホフビリ。トマトベースのシチュー。残念ながらアレルゲンが入っているので試食ならず。

結局、11時半から18時半ごろまで、大隈通り商店街を行ったり来たりしながらジョージアを満喫した一日であった。それにしても、いまどきの早大生は、こんなに洒落たお店で普通に飲み食いしてるのかしら。なんでそんなお金があるのか不思議である。
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謹賀新年@2024

2024-01-05 | etc.
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。




今年の初酒に、藤井酒造さんの龍勢を十数年ぶりにお取り寄せ。
右は山田錦の黒ラベル純米大吟醸、左は熟成純米雄町・特別純米。
広島旅行の際、たまたま立ち寄った竹原の酒蔵で出合って以来、
年始のおつかいに何度か利用させていただいたものの、
帯広に転居してからはすっかり遠ざかっていました。
今年は辰年なので縁起物として、懐かしい芳醇な香りを堪能。
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ルジマトフ『信長』からロシア風レストラン浅草マノスへ

2023-11-03 | ロシア料理とその仲間たち
10月26日「日本舞踏の可能性vol.5~信長SAMURAI」を見に浅草公会堂へ。
バレエ界のレジェンド、ファルフ・ルジマトフ目当てだったのだが、日舞とバレエのコラボが想像以上に素晴らしく、踊りの奥深さを再認識する。






第一部は日舞の藤間蘭黄、元ボリショイの第一ソリスト岩田守弘、そしてルジマトフによるソロ。第二部は3者共演の「信長」という贅沢なプログラム。日舞をちゃんと見るのは初めてだったので、日本の様式美と蘭黄氏の豊かな表現力に感服。また、岩田氏はこれが表舞台に立つのは最後の公演とのことで、ダイナミックでキレのよい跳躍と回転をしかと目に焼き付ける。


カーテンコールのみ撮影可。鳴りやまない拍手に答えるルジマトフ。しなやかな筋肉の美しさと張りつめた繊細な動きは、初めて見た30年前と変わらず、とても還暦とは思えない。後ろに控える女性たちは演奏家の方々。「信長」の音楽がまた素晴らしく、前衛的でかっこよかった。


公演が終わったのは午後5時半。路地の向こうにスカイツリーと満月。


賑わいが戻り、外国人観光客でごった返す雷門周辺。

さて、浅草まで来たのなら、かねてから行きたかった「浅草マノス」へ。
念のため前日に予約を入れての初来店。


雷門の斜め向かいのブロック、裏通りに面して佇む可愛らしいお店。
昭和44年(1969年)創業、浅草で一番古いロシア料理店。


店頭のメニューボード。ボルシチ、ビーフストロガノフ、キノコの壺焼きなど定番ロシア料理のほか、かにコロッケや帆立グラタンなどもあり。本格的ロシア料理の店というより、伝統と大衆文化の街、浅草で独自の発展を遂げたロシアテイストの洋食屋さんといった感。


レトロで居心地のいい空間。気取りがないのが下町浅草のよさ。




お店のロゴも昭和感たっぷり。


何はともあれボルシチを注文。スプーンがやけに大きく見えるのは、ボルシチがミニサイズだから。1人分を2人で取り分けたいと申し出たところ、わざわざハーフポーションを2人分つくってくださった。食べ盛りをとうに過ぎた世代には、ありがたい心遣い。やさしい味にハーブの香りがアクセント。


ぺリメニ(シベリア風水餃子)は小ぶりながら10個も!
皮がもっちりしていて食べごたえあり。
パンはふわふわでやわらかく、クミン入り。


こちらはポテトを衣にしたエビフライ、その名もケセラン。ロシア料理ではなく、このお店のオリジナルなのだが、気になって頼んでみたところ、これがおいしい! シュレッドしたポテトの食感がよく、プリプリのエビ1尾丸ごと頭から尻尾までサクサク食べられる。


ラストはこのお店の看板メニュー、キャベツロール。ロシアのロールキャベツ「ガルブツィ」をベースにしつつ、トロトロに煮込んであるのが特徴。ナイフを入れるとあら不思議、まるで抵抗なくスーッと切れるのに崩れない。肉汁とソースの相性もよく、日本人の口に合う懐かしい味。

ちなみに浅草にはロシア料理店が4軒あるのだが、どこも「キャベツロール」を看板メニューにしているもよう。なぜ浅草ではロールキャベツではなくキャベツロールなのか?という言われは、観光経済新聞の記事【竹内美樹の口福のおすそわけ 350】に詳しいので、興味のある方はぜひご一読を。
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銀座ロゴスキーでロシア料理のランチコース

2023-10-27 | ロシア料理とその仲間たち
ロシア語の師匠サブリナ先生のお誘いで、週末の銀座へ。北川翔さんのバラライカリサイタルでお会いする予定が、ちょっとしたアクシデントがあってお会いできなかったので、リベンジのお食事会と相成りました。


久々の銀座はコロナ禍の3年間の反動か、外国人観光客で大混雑。


先生のご提案でやってきたのは、銀座ロゴスキー。1951年創業、言わずと知れた日本初のロシア料理店。渋谷時代は何度もお邪魔しましたが、銀座に移転してからは縁遠くなってしまい、これが初めての訪問。ランチのピークをはずして午後1時半頃お邪魔したにもかかわらず、10人くらい並んでいて大盛況でしたが、席数が多いのでさほど待たずに入店できました。


注文したのはランチコース・カチューシャ。まずは前菜盛り合わせから。セリョトカ(ニシンの酢漬け)、ヴィネグレット(ビーツとポテトのサラダ)、キノコのマリネ、にんじんサラダなど6点盛りでお得感あり。


手作りの揚げピロシキは肉入り、野菜入り、卵と肉入りの3種から選べます。ロシア人スタッフの方のアドバイスで、メインとの兼ね合いで野菜以外のものがお薦めとのことだったので、卵と肉入りをチョイス。


ウクライナボルシチは、あっさりとしたやさしい味ながらもコクあり。我が家ではボルシチといえば家で作るものなので、お店で食べるのは何年ぶりでしょう。さすがに家でこの深い味わいは出せません。


メイン料理は5種類から選べます。一番人気だというエビとキングサーモンのパイ包み焼きをチョイス。パイの中には、シーフードと野菜がたっぷり入っていて、クリーミーで食べごたえあり。ピロシキとボルシチですでにお腹いっぱいだったにもかかわらず、サクサクしたパイの食感につられて完食。


デザートのリンゴタルトとロシア紅茶。ロゴスキーさんのチャイはジャム入りで供されるので甘やか。タルト脇のピンクのゼリーはサブリナ先生からのおすそ分けなので、タルトについているわけではありません!念のため。


こちらが先生オーダーのデザート、桃のキセーリ(ゼリー)、アイスつき。
全6品のカチューシャコース税込3520円。本日は先生のおごりでした。

渋谷時代より価格はお高めですが、質量ともに大満足のランチコース。うっかり黒パンも追加で頼んでしまったので、ピロシキ半分食べきれず、お持ち帰りをお願いしたところ、丁重に包んでいただけました。それも、テイクアウトのピロシキ用の可愛い紙包みに入れて、「卵と肉入り」だとわかるよう印をつけてくださるという細やかな心配り。

気になったのはウォッカ事情。経済制裁によってロシア製品の輸入が禁止されているので、その影響をスタッフの方にお尋ねしたところ、ロシアビールはもうないけれど、ウォッカに関しては十分なストックを確保しておられるとのこと。次回はぜひディナーでお邪魔し、ウォッカで乾杯したいもの。

ところで、以前からテイクアウトやオンライン販売に注力しているロゴスキーさんですが、チラシを見ると冷凍シュクメルリもあるもよう。それを先生にお話ししたところ、「何それ!?」と怪訝な顔。日本では人気のシュクメルリなれど、ロシアではあまり知られていないのか??…意外でした。


銀座4丁目交差点から徒歩1分、イグジットメルサ7階
渋谷プラザ店の面影を残しつつも、銀座らしい高級感のある店内。

銀座ロゴスキー公式サイトはこちら
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スンガリーでロシア&ジョージア料理

2023-10-25 | ロシア料理とその仲間たち
海外在住の友人が来日し、スンガリー新宿三丁目店で会食。半年前にほぼ同じメンバーで来店したときは、3次会の席だったのであまり多く頼めなかったこともあり、今回は腹をすかせて食べる気満々で、午後5時半スタート!


歌手・加藤登紀子さんのご両親が1957年に創業したロシア料理の老舗スンガリー。新宿三丁目店は、靖国通りに面した「クスリの龍生堂」の入っているビル地下1階にあり、歌舞伎町にある本店とはまた違った趣あり。


照明を落とした店内、壁には1980年モスクワオリンピックのマスコット、ミーシャのポスター、その下にはホフロマ塗りの器とサモワール。

ロシア料理店といっても、ロシアのみならず旧ソ連諸国の料理が食べられるのが、ソ連時代から続く老舗の魅力。特にスンガリー新宿三丁目店は、本店よりジョージア(グルジア)料理が充実しているとのことなので、ジョージア料理を中心に迷いなく頼みまくりました。


乾杯は、もちろんジョージアワイン。まずは白のツィナンダリから。


ジョージアでおなじみの前菜のひとつ、ルレット・イズ・バクラジャン(フェタチーズとクルミを巻いたナスの冷製グルジア風)。「ルレット」は「ロール」の意味。ジョージア風クルミペーストはあっさり味。


サラート・キンザ(パクチーサラダ)。こちらもジョージアの定番サラダ。
ちなみにロシア語では生のパクチーは「キンザ」、料理のスパイスとして使われる種(たね)は「コリアンドル」と呼び分けます。


マリノーブナヤ・グリヴィ(キノコのマリネ)。こちらはキノコ大国ロシアのザクースカ(前菜)としておなじみ。


ぺリメニ(シベリア風水餃子)もロシアを代表する家庭料理。ちゅるっとした皮の食感とサワークリームのやさしい味がやみつきになります。


毎度テンションが上がるジョージアのハチャプリ!
スルグニチーズのもちもち感とあつあつ感がたまりませぬ。


ウズベックプロフ(仔羊と野菜のウズベキスタン風ピラフ)。
これがまた絶品。前回頼んでおいしかったので迷わずリピート。


このあたりからジョージアの赤ワイン、ムクザニにシフト。
そろそろメインの肉料理に突入します。


初オーダーのシュクメルリ(鶏肉のニンニククリーム煮込み)。今や日本で一番有名なジョージア料理。そのおかげであちこちのロシア料理店で食べられるようになったのは嬉しい限り。今回は5人で少量ずつ取り分け、ニンニクソースをあまり堪能できなかったので、次回はガッツリ食べてみたい!


シャシリク(肉の串焼き)もジョージアをはじめとするコーカサス地方の定番料理。このお店では香味野菜とハーブに漬け込んだ仔羊のロース肉を使っているもよう。ダーチャで食べるようなワイルド系ではなく、上品なお味。


宴もたけなわ。酒飲み組はまだ飲み足りなくて白ワインをデキャンタで追加し、シメのつまみにセリョトカ(生ニシンのオイル漬け)を注文。


ノンアルコール組はデザートタイムに突入。こちらは洋ナシのタルト。


こちらはオレンジのスフレグラッセ。


ロシアンティーにはホフロマ塗りの器に入った3種の自家製ジャムつき。

いやいや、よく食べよく飲みましたー。予約は時間制で午後8時までと決まっていたので、ここでお開きとなりましたが、そうでなければまだまだ飲み食いし続けていたかも。それほど美味しく楽しい夜でした。


あとから知ったことには、新宿三丁目店の前身は新宿西口スバルビル店。スバルビル解体に伴い、2017年にこちらに移転したのだそう。スバルビル店でニコライ学院のロシア語仲間とランチして、お店のマッチをいただいて帰ったのはいつのことだったか。マッチ文化のあった懐かしき時代!

スンガリー公式サイトはこちら
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三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」再訪

2023-10-18 | ロシア料理とその仲間たち
過日、友人たちと武蔵野ふるさと歴史館に「戦争と武蔵野Ⅸ」展を見に行ったついでに、武蔵境駅から鷹30番のバスに乗って、またまた三鷹のウクライナカフェ「クラヤヌィ」へ。保健所前がすっかり馴染みのバス停に。


ランチタイムをはずして午後3時半すぎに訪問。先客は1組だけ。


メニュー写真のセンスがよく、見るからにおいしそう。


今回はティータイムでお邪魔したのでスイーツ狙い…。のはずだったのですが、メニューを見るとやっぱり頼みたくなる「ほうれん草のムリンツィ」。開店から半年たったからか、オープニング価格800円改め通常価格1000円(税抜き)になってましたが、それでも十分リーズナブル。


ムリンツィとは、ウクライナのクレープのこと。
ブリヌイと同じく、具によって食事系だけでなくスイーツにも変身。
「カッテージチーズのムリンツィ」を初オーダーしてみました。


取り分けてサワークリーム&ブルーベリージャムをかけていただきます。
想像以上に濃厚な甘さ。一切れで幸せ♡♡


メニューの説明によれば、ハチミツとレーズンも入っているもよう。
右ページの「果物のムリンツィ」もいずれ試したい!


ドリンクはグリーンスムージー、キュウリのジンジャエール、紅茶を各自注文。グリーンスムージーは、リンゴ、バナナ、ほうれん草、キウイ、レモン、ハチミツ、豆乳入り。飲みやすくて甘やか。

17時閉店なので、それまでに出ようと思っていたところ、閉店15分前くらいに2人連れの女性客が入店。お店のスタッフはとがめることもなくオーダーを受け、閉店時刻過ぎても営業を続けておられましたが、さすがに長居はためらわれたので、適当なところでおしゃべりを切り上げて清算。3人でシェアして、テイクアウトも込みで1人2000円弱。本日も大満足でした。


テイクアウトしたのは、ブルーベリージャム入りの焼き菓子「ぺリグ」。
後日自宅で切り分けていただきました。甘さ控えめで食べごたえあり。

寒くなってきたら、まだ試していない赤いボルシチやチキンキーウを食べにうかがいたいもの。微力ながら避難民の方々の支援になることを願って…。
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カフェロシアでランチ&ジョージアのオレンジワイン

2023-10-04 | ロシア料理とその仲間たち
先週、上京した友人と吉祥寺で会うことになり、半年ぶりにカフェロシアへ。
日曜のランチタイムは混みそうだったので、予約しておいて正解でした。
次々に女性客が来店し、あっというまに満席に。


吉祥寺北口のバス通りをはさんでパルコの向かい、ファミリーマート脇の階段をトントンと降りると、ザクロカラーが迎えてくれます。


軽めランチということで、食事は控えめに。
ワインはジョージア(グルジア)のオレンジをグラスで注文。

近年人気のオレンジワインですが、ワイン8000年の歴史をもつジョージアでは、もともと白ワインも赤と同じように皮や種も使って長期間漬け込む製法が主流で、ブドウ品種によっては得も言われぬ琥珀色に。そのため「アンバーワイン」とも呼ばれますが、どういうわけか西洋では「オレンジワイン」という名称が定着。

そもそも西洋がジョージアワインを「発見」したのはソ連崩壊後のことで、昨今の自然派ワインブームにのって、一躍有名に。日本でも手に入りやすくなって嬉しい反面、どんどん価格が上がっていくのが辛いところ。


前菜盛り合わせは、上から時計回りに、ジョージアのラタトゥイユ、毛皮のコートを着たニシン、白身魚のトマトソース煮、キャベツのマリネ、ローストポーク。前回訪問時と同じ取り合わせですが、希望すればメニューにある別の前菜を組み合わせることもできるもよう。


そして毎度頼まずにはいられないジョージアのハチャプリ!

たまには別メニューを頼みたいところですが、ジョージア料理初めての友人にぜひともご賞味いただきたく……と言いつつ自分が食べたいだけだったりして(笑)。とまれ、自分で作ろうと思っても、このもっちり感と濃厚なチーズの味わいは再現できないので、つい頼んでしまいます。


ロシアのリンゴケーキ、シャルロットカは食後のサービス。
ほどよい量で、しっとりした軽い食感。ワインにも合います。
これが出てきたら、そろそろ退席の合図。


友人が乗る空港リムジンの出発時刻まで、井の頭公園で時間つぶし。
園内に入るのは、何十年ぶり!?
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