サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

勝手にバザール冬の陣

2005-10-30 | ダーチャごっこ
恒例のフリマ秋冬の回。(写真は搬入前)
角スペースがとれなかったので消沈していたが、
入口入って正面ど真ん中は悪くないポジションだ。

10時キッカリにドアが開き、なだれこむおばさま軍団!
しかし今回は売り子が4人もいるので余裕のさばき。
余裕すぎて、向かいの店のおばさまに
「あなたたち4人も突っ立ってたらダメよ。
サクラにならなきゃ」と指南を受ける。
おばさま直伝のテクニックはこうだ。

当店の高級革ジャケットを試着していた客が「高い」と渋り、
一度商品を戻す。すかさずおばさま客になりすまし、
「あら、これモノがいいわね」と奪って着てみせる。
人が着ているのを見ると、なぜかよく見えるもの。
案の定、最初の客はその一部始終を見守り、
おばさまが商品を戻すが早いか、奪い返してお買い上げ~。
……なるほど。

さて今回は参加メンバーチェンジのため、お見立て部隊強化。
一人集中攻撃作戦にうって出る。
前回売れなかった、今や希少価値の象牙イヤリングを
お買い求めのマダムには、「イヤリングならこちらにも」
「このコートきっとお似合いですよ」「ブーツもいかが」
などと次々商品を差し出し、結局全身お買い上げ。
おじさまが通りかかれば、さっと男物を取り揃え、
「おじさま~!」と声をかけ、
若い女のコが通りかかれば、若向けコーディネート
ひと揃えを用意し、とにかく着せる!

そんなこんなで売上げは5万円超。
しかし……。途中参加のR子は「お昼食べてくる」
と出て行ったきり、閉場時刻になっても戻らなかった。
なにやっとんじゃ。
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女のコの連れション

2005-10-29 | ウラジオストク2005
ウラジオストクのデパートでトイレに入ろうとしたら、
個室から若い女のコが一人出てきた。……と思ったら、
そのあとからもう一人女のコが出てきた。
えっ?一緒に入ってたってこと??

「はい、ロシアでは普通です。一緒に入って
バッグを持っててあげたりします」とガイドさん。

ロシアでは女のコの連れションが当たり前、というのは
その筋では有名な話である。
学校のトイレには個室にドアさえなくて
きわめて開放的な空間であることも知ってはいた。
それでも実際に目撃するとヘンな感じ。
あ、でも日本の女のコたちも手をつないで
一緒にトイレに行くから、それに近いのかも……。
という話をしていたら、ただ一人その場に居合わせた
男性記者が、理解不能というような顔をしていた。
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唸る犬

2005-10-28 | etc.
チャールズ・ジェンキンス氏の『告白』を読む。
凡庸な感想は控えるが、ジェンキンス氏が持ち帰った
何枚かの写真に写っている犬たちに注目されたい。
私たちが知っている「人間の友」ではなく、
限りなく野生に近い獣の目をした犬たちのことだ。

「社会主義国に行っておこう~!」と軽い気持ちで
友人と北朝鮮に行ったのは、もう12年も前のことで、
それなりに「観光」という名の宣伝を楽しみはしたものの、
人をまったく信じていない、唸る犬たちを見た時初めて
とてつもない違和感を覚えたのを思い出す。

人は自分をごまかしながらも生きながらえていけるが
(もちろんそれには絶望的な覚悟とあきらめが伴うことは
本書にも明らかだが)、犬は正直に置かれた環境を映し出す。
お世話になった現地の案内員さんたちやビデオ係のおじさんは
今も元気にしておられるだろうか。
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リュージ・インヴァリディ

2005-10-27 | ロシアコラム
『うたばん』にタトゥー出演。
天真爛漫なノリのよさに家人もイチコロ(古っ!)。
「タトゥーおもしれ~!」。キャラは大事だ。

ときに先日、新譜も聞いてみた。
悪くはないけど、なんだか普通。
普通さを助長するのは、英語詩のせいか。
「産業としての音楽」は否定しないが、
世界市場の「世界」とは何なのだろう。

つくづく思うのは、英語というユニバーサル言語では
トスカ(ロシア的哀愁)を表現しきれないということ。
同じ曲なのに『Dangerous and moving』と
『Люди инвалиды』(リュージ・インヴァリディ)
とではまるで違う“歌”に聞こえる。
ロシア語になるとホッとするのは
ローカルな言語には、言葉の響きや語感も含めた音全体で
固有の世界を紡ぎ出す力があることを確信するからだ。
逆にいえば普遍性こそが英語世界の限界なのかも。
やっぱりロシア語版を買いなおそうっと。
Comments (2)
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ビーツ4枚葉に

2005-10-26 | ダーチャごっこ
ウラジオストク旅行の報告とダーチャ便りを
随時アップしてきましたが、その間にも
植物たちは成長していくわけで……。

《ベランダ菜園「勝手にダーチャごっこ」の中間報告》

帰国後、2枚葉が出ていたビーツがようやく4枚葉に。
冷涼を好むだけあって、涼しくなってきたら、
葉が青々として成長が早まってきた。
そろそろ間引きしないとならないが、
これが最も苦手な作業。
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レタスはこんなだ

2005-10-26 | ダーチャごっこ
こちら、間引き後のミックスレタス。
目に見えてしゃっきりしてきました。
葉ものは間引いたものも食べられるので、
ムダがなく、罪悪感もなくて助かります。

しかしルッコラはまたもや不作。
葉が伸びきらないうちに紫がかってきた。
以前は面白いように収穫できたのに!!

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ロシアビール「バルチカ」

2005-10-24 | ロシアコラム
一昨日、国立(くにたち)のロシア料理店「スメターナ」へ。
ロシアビール「バルチカ」No.3とNo.6を飲み比べ、
ザクースカ(前菜)盛り合わせ、ブリヌイ、壷焼き、ボルシチ、
ウクライナカツレツを分け合い、食後にアイスクリームを食す。
しめて一人約2500円は良心的。
手づくりっぽい素朴なアイスなんて250円!である。

ところで「バルチカ」はサンクトぺテルブルクのビールで、
No.3はスタンダードなラガービール、No.6は黒ビール。
このお店にはNo.8の白ビール、No.0のノンアルコールもあった。
ロシアビールもさま変わりしたものである。

10年以上前、某老舗ロシア料理店でロシアビールを注文したら、
「ロシアビールはマズイので置いてません」
とキッパリ言われたのを思い出す。
確かにあの頃のロシアビールは、アルコール度数10%もあって、
味うんぬんより酔えればいいわい、って感じだったけど、
身もフタもない言われた方にはビックリした。
あのソ連的態度のこわいおばさん、まだいるんだろうか?
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プロコブログ健在

2005-10-23 | プロコ日記裏話
プロコフィエフ日記の来訪者数を遅ればせながら手計算してみたら、いつのまにか5600を越えていた! 日記連載終了からもう2ヵ月以上たっているのに、まだまだ来訪者が絶えないのはありがたいことである。S先生も先ほど再来日。今週のロシア語教室で、プロコ日記の反響をお伝えすることになっている。きっと出版化熱が再燃することであろう。

それはいいんだけど、プロコの小説『ひきがえる』は手に余りすぎ!
「あら、もう翻訳はできてるでしょ」とS先生。
確かに意味は理解したが、日本語として人様の前に出せるものに
仕上げるのはまったく別の話。まだ今ひとつ、文体が決まらないし、
登場人物の気持ちになりきれない。

先生は「イッヒッヒッヒ!」とか「うッひゃっひゃっひゃ!」とか
要所要所でお笑いになるのだが、同じ笑いを日本人読者から
引き出すような細工を施さねばならないということか。
やはり笑いは命をかけてとらねば……って、芸人か私は。
いやさ、芸人魂と職人魂は等しく必要なものといえよう、やっぱ。
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アナーキー・イン・CCCP

2005-10-22 | ダーチャ本関連
先日、農文協さんから「現代農業」増刊11月号が届く。
「暮らしとしての農業」というお題をいただいて、
本ではさらりとしか触れられなかった
“ダーチャのアナーキズム”について書いてみたのだが、
改めてモノづくりはアナーキーだとつくづく思った。

さて同誌のなかに養蜂家のお話があり、
ウラジオストクのダーチャでミツバチを飼うおじいちゃんに
会ってきたばかりなので、大いに興味をそそられる。
ことに天敵のクマバチ退治の話には大ウケ。
クマバチに目印の白いヒモをつけ、無線片手に車で追跡、
「こっちの山に入ったぞ!」などと交信しながら
巣のありかをつきとめるんだとか。

いい年をしたオトナが楽しそうだー!!
やっぱアナーキーは楽しくなくちゃ。
ミツバチを飼いたくなってきた!??
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ピロシキをつくる

2005-10-21 | ダーチャ便り
ダーチャの女主人に教わって、ピロシキづくりに挑戦。
日本でピロシキというと揚げものを連想するけれど、
今回つくったのは、オーブンで焼くパイふうのピロシキだ。

具はマッシュドポテトとキャベツのあえもの。
これを三角形にのばした厚めの生地にのせ、半分に折る。
へりをつぶしてくっつけたら、今度は逆方向に
ひねりながら縄模様をつけていく。
こうすると具が飛び出さないし、見た目も可愛い!

……となるはずなんですが。
ひねってるつもりなのに、日本人がやると
どうしても巨大なギョウザになってしまう。
かくして珍妙なピロシキが大量にできあがったが、
食べてしまえば皆同じ。フクースナ!でした。

追記・10月10日と14日に画像アップしました。
たいした写真じゃありませんが……。
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ウラジオの太郎と花子

2005-10-20 | ダーチャ便り
ウラジオストクのダーチャに着いた瞬間、
玄関の階段に重なるようにして寝てる2匹のちびすけ発見。
きゃー!いぬ~!!サバチカ~!
生後2ヵ月、可愛い盛り!
母犬はサーカスの花形犬なのだという。

基本的にこのコたちは外で飼われていて、ごはんは残飯。
ダーチャ暮らしの生ごみ処理にも貢献してるってわけだ。
男の子と女の子で、名前はない。
「まだ小さいからつけてないのよ」と女主人。
なんで小さいことが名前をつけない理由になるんだろう?
犬格が形成されてからつけるのか?
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運転手アンドレイ

2005-10-19 | ウラジオストク2005
ウラジオストクの送迎車担当アンドレイ、
高級ダーチャの階段でポーズをとるの図。

このコの運転は、ロシア人の典型。
車をおもちゃ同然に扱い、
同乗者はおっかないことこの上なし。
外灯皆無、ヘッドライトだけが頼りの
夜の田舎道をぶっとばす。
舗装道路からデコボコ道につっこんでも、
少しもスピードを落とさない。

昼間だって、常に隣のガイドの女のコとしゃべってて、
完璧に真横を向く状態が延々続く。
頼むから前を向け~!

運転は基本、片手。
左手はいつも肘ついてるか、宙を舞ってるか。
沿道にヒッチハイクのばあちゃんが現れた時なぞ、
両手をハンドルから離して「お手上げ」のポーズ。
手を離すな~!

そればかりか、自分の携帯とガイドの女のコの携帯を
両手にもち、運転したままアドレス交換してやがる。
仕事中にナンパするな~!

ロシアのドライバーってこういうやつばっかり。
なのに事故らないのが不思議である。
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バーニャ!バーニャ!

2005-10-18 | ダーチャ便り
ダーチャの夜は、バーニャ(ロシアふうサウナ)に限る。
ウラジオストクで泊めてもらったダーチャは水道完備。
写真は洗い場。ここでサウナでかいた汗を流し落とします。
水はそのまま床の木の隙間から下に流れていくのだが、
排水はどうなっているんだろう??

左下に置かれた樫の葉で、ぱしぱしと体をたたきます。
大きな洗面器の色がとにかく可愛い!
残念ながらサウナ内部の写真は、湯気がもくもくで
心霊写真のようになってしまいました。
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ビン詰め壮観なり

2005-10-17 | ダーチャ便り
ウラジオストクのダーチャ地下倉庫。
ダイニングキッチンの床下に、人が立てるほどに
深くて広い収納スペースが設けられていた。

トマトやキュウリの塩漬け、キャベツの酢漬け、
果物のコンポートなどなど
ズラリと並ぶビン詰めは全400個!

「でも、たくさんつくっても、娘や息子が
持っていっちゃうのよ」とおばあちゃん。
そう語りながらも嬉しそうだった。
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シベリア鉄道30分

2005-10-16 | ウラジオストク2005
超駆け足のウラジオ市内観光の一環として、
シベリア鉄道試乗たったの30分!

各駅停車のボロ電車はごく普通の通勤列車で、
ガラの悪そうなあんちゃんや図太いばあちゃん、
うるさい若者集団などなどが、どやどやと乗り込んでくる。
コンパートメントを予想していたOさんは夢を砕かれ、
この時点で早くも寡黙に。
それでも、左手に海、右手にダーチャ群を見ながらの
束の間の旅は、それなりの情緒を誘う。
時折アイスクリームやキャンディを担いだおばちゃんたちが
声をはりあげやってくる。これって勝手に車内販売?

写真を撮っていたら、前に座っていた人相の悪い男が、
オレを撮れ、といってきた。カメラを向けると、
隣に座っていたケバイ女の子を抱きすくめて熱々のポーズ。
「オレのカメラはフィルム切れちまったから
写真送ってくれよ」と男。と、そのとき、
「次の駅は~、サナトルナヤ~」と無情にも
我々の降りる駅名がアナウンスされた。
すると、それまでニヒルっぽかった男が、急にあわわわ!
と焦りだし、財布から紙を取り出し住所を書こうとするが、
揺れる車内では手元がおぼつかない。
なんとか下車直前、ひったくるようにして紙を受け取ったけど、
ミミズがのたくったような字で解読不明じゃないですか!

おまけに帰国後、現像したら車内の二人の写真は真っ暗。
手元に残った紙をひっくり返してみれば、
濃厚なキスを交し合う二人の写真だった。
こんなものもらって、どーすればよいの!?
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