ふるさと情報館さんからダーチャツアーの「旅の文集」が届く。
参加した皆さんの個性あふれまくりの文章と素敵な写真の数々。
それぞれに感動のツボは微妙に違うけれど、共通するのはやはり、
ロシアの人々の温かさ、たくましさに感じ入るものがあったこと。
改めてハバロフスクの旅が思い出されるとともに、
こうやって「形」に残すことの大切さを思う。
Mさん、Sさん、制作ご苦労さまでした!
さて、早くも2007年8月のダーチャツアー企画が進展中。
主催の神奈川県日本ユーラシア協会さんでは、
これを機にホームページの「ダーチャ・コーナー」充実を
図っておられ、近々、公開予定だそう。こちらも楽しみ!
参加した皆さんの個性あふれまくりの文章と素敵な写真の数々。
それぞれに感動のツボは微妙に違うけれど、共通するのはやはり、
ロシアの人々の温かさ、たくましさに感じ入るものがあったこと。
改めてハバロフスクの旅が思い出されるとともに、
こうやって「形」に残すことの大切さを思う。
Mさん、Sさん、制作ご苦労さまでした!
さて、早くも2007年8月のダーチャツアー企画が進展中。
主催の神奈川県日本ユーラシア協会さんでは、
これを機にホームページの「ダーチャ・コーナー」充実を
図っておられ、近々、公開予定だそう。こちらも楽しみ!
先のダーチャツアーでは、ハバロフスク・ダーチャ協会を訪問。
事前に質問表を送ってあったので、会長のユーリ・ウスチノフさんが
それに沿って協会の歴史や活動内容、ハバロフスクのダーチャ事情
などなどをよどみなくお話くださり、大変有意義な会合だったのだが、
ちょっと困ったのは、ロシア人の若い通訳さん。
とてもきれいで賢そうなお嬢さんなのだが、
集中力がもたなかったのか、半分も訳してくれない。
例えばこんな感じ……。
会長「ハバロフスクでは22万世帯がダーチャを所有しています。
それぞれの世帯に何人の家族がいるかは把握していませんが、
かなり多くの人がダーチャ暮らしをしているといえましょう」
通訳「ハ~バロフスクでは~、22万、ダーチャもっていま~す」
……は? それだけ? 案の定あとから質問が飛ぶ。
質問「先ほどの22万というのは人数ですか? 世帯ですか?」
会長「……。あの、ですからハバロフスクでは22万世帯がダーチャを
所有しており、それぞれの世帯に何人の家族がいるかは……」
ひゃー! つくづくモスクワのダーチャ取材のときに
ベテラン通訳のアレクサンドルさんにお願いしてよかった!
もしこのお嬢さんレベルだったら、短期集中取材で
本一冊書けるほどの瑣末な情報を収集することなど
できなかったと断言できる。
いやはや、通訳さんの技量に頼るところは大きいのである。
事前に質問表を送ってあったので、会長のユーリ・ウスチノフさんが
それに沿って協会の歴史や活動内容、ハバロフスクのダーチャ事情
などなどをよどみなくお話くださり、大変有意義な会合だったのだが、
ちょっと困ったのは、ロシア人の若い通訳さん。
とてもきれいで賢そうなお嬢さんなのだが、
集中力がもたなかったのか、半分も訳してくれない。
例えばこんな感じ……。
会長「ハバロフスクでは22万世帯がダーチャを所有しています。
それぞれの世帯に何人の家族がいるかは把握していませんが、
かなり多くの人がダーチャ暮らしをしているといえましょう」
通訳「ハ~バロフスクでは~、22万、ダーチャもっていま~す」
……は? それだけ? 案の定あとから質問が飛ぶ。
質問「先ほどの22万というのは人数ですか? 世帯ですか?」
会長「……。あの、ですからハバロフスクでは22万世帯がダーチャを
所有しており、それぞれの世帯に何人の家族がいるかは……」
ひゃー! つくづくモスクワのダーチャ取材のときに
ベテラン通訳のアレクサンドルさんにお願いしてよかった!
もしこのお嬢さんレベルだったら、短期集中取材で
本一冊書けるほどの瑣末な情報を収集することなど
できなかったと断言できる。
いやはや、通訳さんの技量に頼るところは大きいのである。
ハバロフスクのカーチャさんのダーチャで食べた「緑のボルシチ」。
ベースはふつうのボルシチと同じ。でもビーツを使わず、
かわりに酸味のあるシャベリという葉っぱを仕上げに使う。
さっぱりしててフクースナ!
シャベリは辞書でひくと「スイバ」「スカンポ」とあるけれど、
日本のものと同じかどうかは不明である。
収穫をお手伝いしたのだが、長さ30cm以上もある
見たこともない巨大な葉っぱでありました。
あとで聞いた話では、「緑のボルシチ」は
ウクライナの人がよく食べるんだそう。
確かに。カーチャさんはウクライナ出身ですもんね。
……というわけで、ハバロフスクのお話も
気が向いたらちょこちょこ載せていこうと思います。
ベースはふつうのボルシチと同じ。でもビーツを使わず、
かわりに酸味のあるシャベリという葉っぱを仕上げに使う。
さっぱりしててフクースナ!
シャベリは辞書でひくと「スイバ」「スカンポ」とあるけれど、
日本のものと同じかどうかは不明である。
収穫をお手伝いしたのだが、長さ30cm以上もある
見たこともない巨大な葉っぱでありました。
あとで聞いた話では、「緑のボルシチ」は
ウクライナの人がよく食べるんだそう。
確かに。カーチャさんはウクライナ出身ですもんね。
……というわけで、ハバロフスクのお話も
気が向いたらちょこちょこ載せていこうと思います。
神奈川県日本ユーラシア協会さんにて
ハバロフスクの旅の報告を兼ねた交流会。
ダーチャ訪問グループは3名参加で、写真を見せ合う。
ほかの方が撮った写真を見ると、目のつけどころが違ったり、
忘れていたことを思い出したりして、旅再発見。
団体の面白さは、こんなところにもあったのですね。
さて、別のツアー団の再高齢参加者は、なんと93歳のおばあちゃま。
大正デモクラシー(!)の息吹を受けてロシア文学に親しんだのが、
そもそものロシアへの興味のきっかけとか。
す、すばらしい~!
持続する好奇心と行動力、見習わねば。
ハバロフスクの旅の報告を兼ねた交流会。
ダーチャ訪問グループは3名参加で、写真を見せ合う。
ほかの方が撮った写真を見ると、目のつけどころが違ったり、
忘れていたことを思い出したりして、旅再発見。
団体の面白さは、こんなところにもあったのですね。
さて、別のツアー団の再高齢参加者は、なんと93歳のおばあちゃま。
大正デモクラシー(!)の息吹を受けてロシア文学に親しんだのが、
そもそものロシアへの興味のきっかけとか。
す、すばらしい~!
持続する好奇心と行動力、見習わねば。
今年のダーチャ訪問ツアーは無事終了しましたが、
今後の参考までに、反省点、留意点など……。
●ロシア語要員の必要性
今回は3軒のダーチャに分かれて宿泊したのですが、
うち1軒はロシア語がわかる参加者がいなかったため、
ホストファミリーとコミュニケーションがとれず、苦労する場面が。
幸いだんだん打ち解けて、交流が深まったようですが、
やはり1軒に一人はロシア語が多少でもわかる人にいてほしいもの。
しかもあとから、別のダーチャにはロシア語勉強中の方が
複数名いらしたことが判明したので、今後は事前に
ロシア語レベル確認のうえで、部屋割りを考えたほうがよさそうだ。
●植物検疫について
ダーチャに行くと畑の作物をおみやげにもらうことあり。
だがこれ、いっさい日本には持ち込み(=輸入)できない。
☆詳しくは植物検疫所HP参照。
☆ロシア渡航の際の諸注意はこちら。
でもムゲに厚意を断れないので、こんなときはどうするか?
現地にいる間に消費してしまうのが一番ですが、
一例を示してくださったのが、ツアー参加者の某氏。
その場はいただいておいて、別れたあとに
現地のガイドさんや運転手さんにお譲りして分けてもらう…。
これだと、ホストファミリーの気持ちを傷つけなくてすむし、
お世話になったガイドさんたちへのお礼がわりにもなる。
最初からきっぱり断る際は、生態系保全のため
「ロシアから日本」だけでなく「日本からロシア」へも
植物は持ち込めないというイーブンな関係であることを説明すれば、
先方の厚意を損ねずに納得していただけるかと思う。
が、ここでもやはり問題はロシア語なので、
何か例文を作成しておいたほうがよいかも。
*なお、植物検疫の対象となるものには、野菜・果物のほか
種や苗、切花、ドライフラワー、香辛料、薬用植物なども含まれるそう。
(余談だが、沖縄から本土への植物移動にも規制ありとのこと。)
●体験プログラムについて
作物の収穫、料理や保存食づくりの手伝い、釣り…などなど、
事前に想定されるプログラムは組まれていたものの、
3ヵ所に分かれて滞在していたため、それぞれのダーチャで
なりゆきに任せて過ごす格好に。
そのため、滞在したダーチャによって体験内容が異なり、
物足りなかった方もいらしたかも。
団体の場合、自由時間を文字どおり自由に過ごせる方と
そうでない方が混在するのが常であるし、ましてや
ダーチャの敷地内でできることは限られてしまう。
団体ツアーという形で継続するなら、ダーチャ間で不公平感が
ないよう、なんらかの配慮が必要と思われます。
●どこまで「お客さん」?
一般に日本人は日本人同士で固まってしまう傾向があるので
ダーチャがペンション化してしまわないかと不安でしたが、
今回の参加者のみなさんは、旅慣れた方が多く、
ホストファミリーと積極的に交流をもとうとしていたので一安心。
ただ、食卓のスペースの関係もあるのだけれど、
ロシアのみなさんと一緒に食事をとれなかったのが残念。
ホストファミリー=つくる人
ツアー参加者=食べる人
になってしまう場面が多々あったので、
食卓を囲んでの交流を楽しむためにも
日本側人数があまり多すぎないほうがよいかも。
●持って行くべきだったもの!
☆懐中電灯
参加者のお一人が懐中電灯を持参されており、
これが、屋外の「ぽっとんトイレ通い」に大いに役立った。
ドアを閉めれば真っ暗だし、夜は明かりなしではたどりつけない。
そのうえダーチャ村全体が夜をまたいで停電!という事態が発生。
もちろんホストファミリーが懐中電灯やロウソクを
用意してくれたが、各自で持っていたほうが何かと心強い。
☆蚊取り線香、首タオルなど蚊よけグッズは万全に
アムール河近くのダーチャ地帯は、聞きしにまさる蚊の多さ!
今年はとくに大発生しているとの事前情報があったおかげで、
携帯蚊取りを各自持参するなどしたが、とても追いつかず。
屋外にいるときだけでなく、就寝時にも対策が必要なので、
滞在したお宅にあった蚊取り線香を相当数消費させてしまった。
各自多めに用意しておけばよかったと思うことしきり。
とくに、むきだしの首や素足は集中攻撃を受けるので要注意!
蚊よけ薬を塗っても万全とはいえないので、
蚊が多い時間帯は、ハイネックのシャツやタオルで首を隠し、
暑くても靴下を着用したほうがよさそうです。
以上……といったところでしょうか。
ところで今回またしても聞き忘れてしまったのが、
ダーチャ村のゴミ処理と排水について。
ツアー参加者も当然ながらゴミを出し、水を流すことになるので、
その行方を知っておくことは行動の指針となるでしょう。
これについてはまたいつか。
今後の参考までに、反省点、留意点など……。
●ロシア語要員の必要性
今回は3軒のダーチャに分かれて宿泊したのですが、
うち1軒はロシア語がわかる参加者がいなかったため、
ホストファミリーとコミュニケーションがとれず、苦労する場面が。
幸いだんだん打ち解けて、交流が深まったようですが、
やはり1軒に一人はロシア語が多少でもわかる人にいてほしいもの。
しかもあとから、別のダーチャにはロシア語勉強中の方が
複数名いらしたことが判明したので、今後は事前に
ロシア語レベル確認のうえで、部屋割りを考えたほうがよさそうだ。
●植物検疫について
ダーチャに行くと畑の作物をおみやげにもらうことあり。
だがこれ、いっさい日本には持ち込み(=輸入)できない。
☆詳しくは植物検疫所HP参照。
☆ロシア渡航の際の諸注意はこちら。
でもムゲに厚意を断れないので、こんなときはどうするか?
現地にいる間に消費してしまうのが一番ですが、
一例を示してくださったのが、ツアー参加者の某氏。
その場はいただいておいて、別れたあとに
現地のガイドさんや運転手さんにお譲りして分けてもらう…。
これだと、ホストファミリーの気持ちを傷つけなくてすむし、
お世話になったガイドさんたちへのお礼がわりにもなる。
最初からきっぱり断る際は、生態系保全のため
「ロシアから日本」だけでなく「日本からロシア」へも
植物は持ち込めないというイーブンな関係であることを説明すれば、
先方の厚意を損ねずに納得していただけるかと思う。
が、ここでもやはり問題はロシア語なので、
何か例文を作成しておいたほうがよいかも。
*なお、植物検疫の対象となるものには、野菜・果物のほか
種や苗、切花、ドライフラワー、香辛料、薬用植物なども含まれるそう。
(余談だが、沖縄から本土への植物移動にも規制ありとのこと。)
●体験プログラムについて
作物の収穫、料理や保存食づくりの手伝い、釣り…などなど、
事前に想定されるプログラムは組まれていたものの、
3ヵ所に分かれて滞在していたため、それぞれのダーチャで
なりゆきに任せて過ごす格好に。
そのため、滞在したダーチャによって体験内容が異なり、
物足りなかった方もいらしたかも。
団体の場合、自由時間を文字どおり自由に過ごせる方と
そうでない方が混在するのが常であるし、ましてや
ダーチャの敷地内でできることは限られてしまう。
団体ツアーという形で継続するなら、ダーチャ間で不公平感が
ないよう、なんらかの配慮が必要と思われます。
●どこまで「お客さん」?
一般に日本人は日本人同士で固まってしまう傾向があるので
ダーチャがペンション化してしまわないかと不安でしたが、
今回の参加者のみなさんは、旅慣れた方が多く、
ホストファミリーと積極的に交流をもとうとしていたので一安心。
ただ、食卓のスペースの関係もあるのだけれど、
ロシアのみなさんと一緒に食事をとれなかったのが残念。
ホストファミリー=つくる人
ツアー参加者=食べる人
になってしまう場面が多々あったので、
食卓を囲んでの交流を楽しむためにも
日本側人数があまり多すぎないほうがよいかも。
●持って行くべきだったもの!
☆懐中電灯
参加者のお一人が懐中電灯を持参されており、
これが、屋外の「ぽっとんトイレ通い」に大いに役立った。
ドアを閉めれば真っ暗だし、夜は明かりなしではたどりつけない。
そのうえダーチャ村全体が夜をまたいで停電!という事態が発生。
もちろんホストファミリーが懐中電灯やロウソクを
用意してくれたが、各自で持っていたほうが何かと心強い。
☆蚊取り線香、首タオルなど蚊よけグッズは万全に
アムール河近くのダーチャ地帯は、聞きしにまさる蚊の多さ!
今年はとくに大発生しているとの事前情報があったおかげで、
携帯蚊取りを各自持参するなどしたが、とても追いつかず。
屋外にいるときだけでなく、就寝時にも対策が必要なので、
滞在したお宅にあった蚊取り線香を相当数消費させてしまった。
各自多めに用意しておけばよかったと思うことしきり。
とくに、むきだしの首や素足は集中攻撃を受けるので要注意!
蚊よけ薬を塗っても万全とはいえないので、
蚊が多い時間帯は、ハイネックのシャツやタオルで首を隠し、
暑くても靴下を着用したほうがよさそうです。
以上……といったところでしょうか。
ところで今回またしても聞き忘れてしまったのが、
ダーチャ村のゴミ処理と排水について。
ツアー参加者も当然ながらゴミを出し、水を流すことになるので、
その行方を知っておくことは行動の指針となるでしょう。
これについてはまたいつか。