サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

ダーチャツアー報告会

2007-09-25 | ダーチャ本関連
ロシアのダーチャのことを少々書かせていただいた
季刊『住む。』(泰文館発行)秋号が届く。
特集は「農」ある暮らし。
皆さん美しく住まっておられるなぁ。
おむすびが無性に食べたくなった。

さて昨日は、ダーチャ訪問ツアーの旅行報告会のため横浜へ。
ほかの人の撮った写真を見ると、忘れていたことを思い出したり
同じ場面でも切り取り方が違っていたりするので、
思い出が再構築されて面白い。
会終了後は、ロシアレストラン「アムール」にて二次会。
ダーチャツアーは自主的催行も含めるとこれで3回目になるが、
いつも気持ちのいい方が集まり、帰国後は自然な流れで
お疲れさま会が開かれるような雰囲気ができあがっている。
願わくばこのつながりをタテに紡いでいけたらよいのだけれど。
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ダーチャ村の収穫祭

2007-09-20 | ダーチャツアー2007
ハバロフスクのダーチャに着いたその日、
ダーチャ村の収穫祭があるというので行ってみた。
会場は、アムール河支流の河岸。
ダーチャ村のなかの「通り」ごとにコーナーが設けられ、
畑でとれた作物や手料理、野菜を使った展示品、
ダーチャ自慢の写真などが並ぶ。
用紙を手にした“審査員”が会場をめぐり、
一等賞を決めるのだ。

  

その間、盛りだくさんのゲームの数々。
大のおとなが真顔で椅子とりゲームや綱引きに興じ、
日本からのツアー団も飛び入り参加。
本当に、他愛もない素朴なお祭りなのだけど、
歌って食べて語らって、みんな心から楽しそう。
お祭りが終わる頃、にわか雨の向こうに、虹がかかった。
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『毒キノコのお話』

2007-09-16 | プロコ日記裏話
ダーチャ訪問ツアー報告の途中ですが……。
夏休みの宿題になっていたプロコフィエフの短編小説のひとつ
『毒キノコのお話』を昨日完訳。
かつてない不思議な余韻に浸っております。

「ターニャは5歳の女の子。あるとき森で赤いキノコを拾いますが、
家族は毒キノコだといって相手にしてくれません。
数日後、チョウチョを追って森に迷い込んだターニャは、
人間の言葉を話す、赤いキノコに出会います。
その〝ベニテングダケ17号〟に導かれ、地中のキノコ帝国へ…。」

…という、子供向けの平易なお話。
ありがちな物語では、冒険から現実の世界に戻った子供は
家族に温かく迎えられ、やっぱりおうちが一番!となるのだが、
そうは問屋が卸さないのがプロコフィエフ。
子供の夢はぴしゃりと打ち砕かれ、突き放されたまま終わるのだ。

ミもフタもない。救いがない。展開が読めない。残酷で辛らつ。
これらはプロコフィエフのいくつかの短編に共通するもので、
正直これまであまり共感できなかったのだけれど、
このお話の結末には、じわりと納得できるものがある。
というのも、ほかの作品の主人公たちはオトナなので、
これも人生、と読者もまた突き放すしかないのだが、
気まぐれで無作法で懲りない5歳の少女には、
したたかな未来が待っていることを予感させるからだ。

そして特筆すべきは、この作品には音と色があること。
はっきりと書き分けられたキャラクターは
それぞれに音色をもち、ときに合唱する。
またプロコフィエフの短編では、モノのディテールが
書き込まれることは極めて稀なのだが、
この作品では「色」が事細かに指定されている。
まるで、音楽劇を想定して書いたかのようなのである。
この作品、単独で絵本にしても面白いかも…。
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サマゴン

2007-09-13 | ダーチャツアー2007
ハバロフスク・ダーチャ訪問ツアーの2日目、
地元のダーチャ協会を表敬訪問。
長いテーブルの上には、ダーチャで採れた野菜とともに、
琥珀色の液体の入ったボトルがいくつも並んでいた。
ダーチャのお楽しみのひとつ、自家製酒、サマゴンである。

ブドウのワインは誰それさん、ナシのワインは誰それさん、
とボトルには作者の名が誇らしく記されている。
しかも本人たちが目の前にいて、感想を待ち構えているのだから
飲まないわけにはいかんでしょう。
スモモのワインは、協会副会長の自慢の作。さあどうぞ!
と次々出されるサマゴンの合い間にウォッカで乾杯。
酔わないように、飲んだら即座に
生のキュウリやハチミツづけのトマトにかぶりつく。
この繰り返しがまたおいしい!
……って、まだ朝10時半なんですけど。

かくしてぽっちゃりお腹の色白の副会長は見る間に真っ赤になり、
訪問を終えて帰る女性陣にハグしまくったのち、
千鳥足で自室に戻っていったのだった。
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ダーチャ行きフェリー

2007-09-11 | ダーチャツアー2007
早朝、宿泊したホテル・ハバロフスクからアムール河畔まで散策。
河畔が近づくと、荷物をガラガラ引きずった人々が
あちこちから集まってくる。
ハバロフスクでは、アムール河の中洲にダーチャ地帯があるので、
フェリーはダーチャ通いに欠かせない足なのだ。
ところが、去年と比べて、フェリーの数がやけに少ない。
あとでダーチャ協会の幹部にその理由を尋ねてみると……。

ダーチャに通うのは多くが年金生活者。
彼等には、フェリー運賃が無料になる特権が与えられているのだが、
民営化が進んだ今となっては、それがアダとなり、
採算のとれないフェリー路線は次々閉鎖されてしまったという。
ううむ、なんとも皮肉な話。
去年、同じ協会幹部が、「ダーチャ運動の成果により、
今では年金生活者は無料でフェリーに乗れるのです!」
と喜々として語るのを聞いたばかりなのに。

かわりに今はダーチャ地帯に向かうバスが運行されているが、
バス停からダーチャ村までが遠くて、ダーチャに行くことを
断念している高齢者もいるらしい。
それに、フェリーに乗って、アムールの素晴らしい景色を
堪能しながらダーチャ村に向かう、そのこと自体が
ダーチャ通いの楽しみのひとつでもあるのだとか。
「ですので、なんとかして再びフェリーを運航させたい!」
と熱く語る幹部の顔は、昼間っから真っ赤っ赤。
そのわけはまた次回――。

おまけ画像。フェリー乗り場前には猫カフェが。
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ツポレフ154

2007-09-09 | ダーチャツアー2007
新潟発ハバロフスク行き、ダリアビア航空の機材はツポレフ154。
年期の入ったソ連製、座席シートはきしみ、トレーは歪み…
懐かしの金属製、ペンキべた塗り
…荷物入れのフタは閉まらない。
いや、もしやこれが閉まった状態なのか??

機内に乱舞するハエたちは、ロシアのハエか?
相変わらず蒸し風呂のように暑い機内では、
「安全の手引き」がウチワ代わりに大いに役立つ。
ガンガン揺れて、キュルキュル変な音がしても、
ロシア人パイロットの技能を信じよう。
古い器材のどこが悪い!?
使える腕があるならば、使えるものはとことん使う。
この姿勢が好きである。

空路たったの1時間50分。
自宅・新潟間よりはるかに短い時間で機はハバロフスクに到着。
イタイのは、去年よりフライト発着時刻が2時間も遅くなったこと。
ただでさえハバロフスクは日本時間+2時間の時差があるので、
着いたらもう夜。あっというまに日付が変わった。
どこかに時間を落としてきてしまったような、妙な感じ。
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ハバロフスク・ダーチャ訪問ツアー

2007-09-06 | ダーチャツアー2007
今年も無事、「極東ハバロフスク・ダーチャ訪問ツアー」終了。
参加者ならびに関係者の皆さま、お疲れさまでした!
……といっても、帰ってきて早々、大阪、北海道へと
駆けずり回っていたので、もう10日もたってしまいましたが、
記憶の新しいうちに、近々その顛末をレポートする予定です。
とりあえず、青い青いダーチャの空をお届け!
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ロシア子供アンケート結果報告2

2007-09-02 | ヴァルシェブニキ・ドヴァラ
ロシアの底力は、子供のうちから育まれる!
「ロシア子供アンケート」結果報告つづき

●「将来の夢」
アンケート対象の子供たちは、音楽スタジオで歌やダンスのレッスンを受け、たびたびコンサートを開いたり、CDを出したりもしている、いわばタレント予備軍である。なので「将来、何になって何をしたいですか?」と尋ね、〝野望〟を語ってもらおうと思ったのだが、またしても意外な答えが返ってきた!
「歌手・女優・振付師になりたい」といった期待どおりの回答をくれたのは、全13人の半数に満たない6人。「先のことはまだわかりません」と子供らしい率直な答えをくれたのが2人。その他は「カメラマン」「法律家」「大学を出て英語とジャーナリズムにかかわりたい」「当面はダンスのキャリアを積んで、そのあと自分で起業したい(!)」などと実に堅実。さらに極めつけ、スタジオのトップシンガー、ヴラッドくんのお答えに至っては、「いい教育を受けたい」である。さすがオール5の優等生!

●取組み力とプレゼンテーション
アンケートを回収して最初に驚いたのは、きれいな字でしっかり書いてる子が多いこと。当初は、その場でちゃちゃっと書いてくれるもの思っていたのだが、多くの子がアンケート用紙を持ち帰り、自宅で記入してきてくれた。それも、ボールペンで一気に書いているところを見ると、下書きをしてから清書にのぞんだらしい。うち3人は、クリアケースに入れての提出。おそらくいつもそうやって宿題を提出しているんだろう。アンケートといえど、作文の宿題か何かのように真剣に書いてくれたのだ。
これらをロシア人教師に見せたところ、「文字もきれいだし、文法も正しく、文章も素晴らしい!」と大絶賛。やはりこの子たちは、「ふつうのロシアの子供」ではなく「できる子」たちなのか!?

●オールマイティは人の基礎!?
日本ではスポーツや芸術など一芸に秀でていれば、ほかの勉強はできなくても擁護される風潮があるけれど、このロシアの子供たちを見ていると、それは甘やかしなのではないかと思えてしまう。ひとつのことに打ち込める子は、得手不得手はあったとしても、何をやらせてもそれなりにできるのだ。なぜなら、「与えられた課題を与えられた期間内でやり遂げる」という能力が身についているから。努力して課題をクリアしたときの達成感を知っている子は、反復や継続が苦にならないばかりか、対象にくらいつくことを楽しくさえ思う。だから音楽活動も、算数のドリルも、アンケートの回答さえも、同じように楽しみながら真剣に取り組むのだろう。
軍隊式の詰め込み教育でもなく、節穴だらけのゆとり教育でもない。「学ぶ」ことの楽しさを教える教育、ひとわたりの基本を自分のものにするための教育の必要性を、図らずも痛感させられた調査結果でありました。
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