サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

日本型ダーチャなるか?

2015-12-29 | ダーチャ本関連
久々にロシアのダーチャについて書きました。
ご興味のある方は以下からお読みくださいませ。

農文協「食と農の応援団」メッセージ

ここにもとりあげた「NPOダーチャサポート」は、
日本でのダーチャ普及を目的として立ち上がった組織。
今までも「日本型ダーチャ」の試みはあちこちでなされていたものの、
いずれも個別の活動、もしくは理論レベルでとどまっていた。

それというのも、ロシアのダーチャ村のような
「コミュニティとしてのダーチャ」は、
土地を確保しにくい日本では限りなく不可能に近いから。
そこで、NPOダーチャサポートでは
同じ志をもつ人をつなぐ「ネットワーク・ダーチャ」を提唱。
これなら、自分のこだわりのある場所に個々にダーチャをもちつつ、
連携して情報を共有し、学び合うことができる。
いわば「個」を基本としたバーチャルなダーチャ村だ。
今の日本には、このスタイルが一番しっくりくるように思う。

軍馬の里、本別町へ

2015-12-12 | 『勝手に帯広通信』
十勝管内、本別町の歴史民俗資料館を訪問。


かつて本別町の仙美里(せんびり)を中心にした一帯には
軍馬補充部の十勝支部が置かれ、2歳馬を調達し、
5歳まで育て、戦地に送り出したのだそう。
「馬は兵器だ」のスローガンのもとで、
「出征」していった軍馬の数は、
50万頭とも100万頭ともいわれている。
戻ってきた軍馬は一頭もいなかった、というのが定説だが、
この資料館には、戻ってきた奇跡の一頭「本別号」の
写真と感謝状が展示されている。
今となっては真偽のほどはわからないが、
一頭でも戻ってきた馬がいてほしいと思う。

軍馬補充部十勝支部には、ロサンゼルス五輪の金メダリスト、
馬術の天才にして男爵でもあるバロン西が配属されていた時期がある。
西が硫黄島で戦死した際にも肌身離さずもっていたという
愛馬ウラヌスのたてがみは、縁あってこの資料館へ。


今は廃線となった「ふるさと銀河線」を偲ぶ鉄道資料も。


さてこちらは旧仙美里駅。


駅舎内は資料館を併設する待合室になっている。
待合室といっても列車はもう来ないので、バスの乗客用。


ここにも軍馬の歴史解説があるのはなぜかというと……。


軍馬補充部十勝支部の馬たちは、
この仙美里駅から貨物に乗せられて九州まで行き、
船で大陸に渡ったのだそう。
賢い馬たちは、貨車に乗るのを嫌がって、
必死に踏ん張って抵抗したという。


右端が駅舎。ここから馬たちが「出征」していったかと思うと
わび枯れた光景がいっそうさみしく映る。

本当は、元国鉄職員の方が建立した軍馬慰霊碑を
見に行くつもりだったのだが、大雪のため
埋もれてしまっているとのことで断念。

軍馬の里だけに、公民館の看板も馬の絵。

ちょっとほっこり。

本別町は豆の町でもあるので、お土産は豆づくし!

岡女堂の素焼き焙煎豆、前田農園の栗豆甘納豆、
キレイマメのきな粉アイスなどなど、どれもおいしすぎ!
今まで食べた豆製品のなかでベストです。
旧駅舎を転用した道の駅ステラほんべつで購入。