サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

映画『百姓の百の声』

2022-12-13 | 映画
ドキュメンタリー映画『百姓の百の声』柴田昌平 監督作品



全国各地のお百姓さんを訪ね、培ってきた技や創意工夫、
さらにはその人の生き方にも迫った農業ドキュメンタリー。
農の問題、食の問題は、情報として知っていたつもりでも、
現場の生の声は、想像以上に前向きで柔軟なことに驚かされます。
何よりも登場するどの農家さんも、人として魅力的!

また、制作協力の農文協さん(出版社「農山漁村文化協会)が
日本の農において大きな役割を果たしていることを
再認識させられる映画でもありました。
農や食に関心のある方にはお薦めの一作です。

東京での上映は、ポレポレ東中野にて2022年12月16日(金)まで、
シネマ・チャプタ・タバタにて2023年1月19日(木)~31日(火)。
その他、全国で順次上映予定。
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映画『馬ありて』11月30日公開

2019-11-29 | 映画


2019 年米国ワシントン・ナショナルギャラリー特別招待作品
新作ドキュメンタリー映画『馬ありて』
2019年11月30日(土)午前11時より、
渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開
(上映期間未定)


北海道と岩手県遠野に今も残る馬文化を追ったモノクロ作品。
試写を拝見しましたが、帯広のばんえい競馬や、
東北のオシラサマ信仰、馬で木材を運ぶ馬搬、
馬を売って生計をたてる馬喰(ばくろう)の姿などを通し、
人と馬との関わりを静かに見つめた詩情豊かな作品です。

帯広にいた頃に感じた、馬たちの神々しさと
その対極にある経済動物としての現実の厳しさとを
改めて思い起こさせてくれました。
ぜひご覧あれ!

監督・撮影・編集:笹谷遼平
音楽:茂野雅道
製作:六字映画機構
製作・配給:グループ現代

・予告編
https://www.youtube.com/watch?v=fxiSgfQL9Ig
・『馬ありて』HP
http://horse-beings.com
・初日上映後、会場にて、写真家の石川直樹さんをお迎えし、
「旅と自然」をテーマに上映後トークを開催
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ロシアン・カルト映画祭

2013-02-06 | 映画


過日、2013年のロシア文化フェスティバルのパンフが届く。
今年のロシアイベントのなかで、注目すべきはこちら!

「ロシアン・カルト」映画上映
2013年3月16日(土)~24日(日)
渋谷アップリンクにて

<上映予定作品>
ドウエル教授の首
両棲人間
宇宙旅行
アエリータ
火を噴く惑星
妖婆死棺の呪い
不思議惑星キン・ザ・ザ
日陽はしづかに発酵し…(これより下5作はソクーロフ作品)
痛ましき無関心
静かなる一頁
セカンド・サークル
ストーン/クリミアの亡霊

おすすめはアヴァンギャルドな美術が素晴らしい『アエリータ』、
笑いたいむきには『キン・ザ・ザ』『火を噴く惑星』あたり。
『日陽…』は『日蝕の日々』というタイトルで公開されたときに見て、
冒頭の落下シーンが特撮ではないことに仰天した記憶がある。

未見のなかで見てみたいのは、ゴーゴリ原作『妖婆死棺の呪い』。
ちょうど先日のPUNK FANZINE展レセプションの席でお会いした
映画関係者の方のご友人が、子供の頃これをテレビで見て
トラウマになっているのだとか(笑)。
そういえば昔はよくテレビでヘンな外国映画やってたなー。
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『オーケストラ!』

2010-07-17 | 映画
ずっと見たかった映画『オーケストラ!』を先週末ようやく見る。
30年前、ブレジネフ時代のユダヤ人排斥の煽りを受け、
ボリショイ劇場の掃除夫に転落した元・名指揮者が、
偽ボリショイを率いてパリにのりこむという破天荒なストーリー。
これ、2001年に偽ボリショイ・オーケストラが香港で公演した
という実話をもとにしているというのも愉快だが、
コメディのなかに政治的シリアスな要素もきっちり盛り込まれ、
さまざまに考えさせられる秀作である。

オツにすましたパリの人々と、アナーキーでハチャメチャなロシア人。
この笑える対比を嫌味なく描けるのは、ミヘイレアニュ監督が
フランスに移住したルーマニア人だからこそ。
元指揮者の奥さんが、デモからマフィアのパーティーまで
人材調達の裏ビジネスに精を出して菜園(ダーチャ)を手に入れたり、
いかにものニューリッチが偽楽団のスポンサーとなって
ロシア第一チャンネルを率いて優雅にパリ入りしたりと、
新生ロシアの胡散臭さもてんこもり!

ロシアの役者たちの、粗野なのに繊細な演技の愛すべき素晴らしさ。
そしてクライマックスのチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」の
普遍的な美と力、そこにかぶさる映像の雄弁さに、涙腺あえなく陥落。
未来を暗示する大団円のハッピーエンドも心地よく、
ロングラン上映もうなづける。

ところで、海外に行くのにわざわざ赤の広場で待ち合わせたり、
ましてやそこからシェレメチェヴォ空港まで歩いていくような
ロシア人はいません!(笑)。
これは西側受けを狙った確信犯的サービスショットといえましょう。
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ドニョヴヌィ・ダゾル

2008-03-04 | 映画
少し前にロシア映画『ナイト・ウォッチ』の続編、
『デイ・ウォッチ(ドニョヴヌィ・ダゾル)』を見た。
これを語るのはちょっと、いや、かなり難しい。
そもそも日本人にどこまで理解されるんだろう?
夜を見張る光の勢力(ナイト・ウォッチ)と
昼を見張る闇の勢力(デイ・ウォッチ)の幾世紀にもわたる闘いの歴史。
光=善、闇=悪と当たり前のようにとらえるハリウッド的世界観を
引きずってると、この物語の本質は見えてこないだろう。
完全な善も完全な悪もなく、あるのはただ正義の対立だからこそ、
この世から争いが絶えることなどないのだ。

たかが個人のしでかしたことが、千年の休戦状態を覆すような
大ゴトになる展開に、正直「なんで?」と思えなくもないけれど、
個人と宇宙はつながっているし、異界はすぐそこにある
というような感覚が、ロシア・スラブ世界には確かにある。
そして異人たちがうごめくのは、ほかならぬモスクワ。
このモスクワの光景の切り取り方に今回も見惚れました。

なんといってもコスモス・ホテル!
ソ連時代、モスクワで初めて泊まったのがこのホテル。
排他的な西側的外観と得もいわれぬ胡散臭さがじんじんと思い出され、
このホテルを舞台に選んだ意味がすとんと腑に落ちた。
そしてプロダクション・ノートのなかでベクマンベトフ監督が
「学生時代から駅名に邪悪なものを感じていた」といっているのは
VDNH(ヴェーデンハー)こと「国民経済博覧会場」駅のことだろう。
「邪悪」……。なるほど、そう感じるんだ。
コスモスの向かいに広がる常設万博のごとき大博覧会場。
モスフィルムの冒頭にも出てくる、男女像が槌と鎌を掲げもつ
アホらしいほど巨大な「労働者と農民」のモニュメント。
そしてそびえたつオスタンキノのテレビ塔やオベリスク。
この界わいには確かに過剰なものがそろってる。
うっひゃーカッコい~い!けどバカっぽ~い!と歓喜しながら
部外者である観光客は写真を撮りまくるわけだけど、
当事者にはスターリン的、全体主義的なるものの象徴なんだ。
モスクワの異界の入口は、ソ連的磁場の強い場所にあったのか。
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ピンク・ナルシス

2006-07-28 | 映画
そっち系の古い友人に誘われて、ゲイ・フィルムの古典
ピンク・ナルシス』の試写を見たのは2ヵ月くらい前のこと。

友いわく、この映画を日本で初めて紹介したのは私なんだとか。
見てもいないのに「ヴィレッジ・ヴォイス」の映画評を読んで
きゃー面白そう!と思って書いたらしい。1985年のことである。
実際見るのは20余年たった今が初めて。確かに面白かったデス。

CG全盛の今となっては、感動的なまでにアナログな小技&
エロキッチュな美術が織りなす美少年の妄想世界~!
30年以上も前の映画なのに、人着っぽい色合いや前衛気分が
古臭さくも、あざとくも、いやみでもないのはなぜ?
それはおそらく、当時にありがちなアート的野心とか
メッセージ的胡散臭さとは別次元のところで、
ただひたすら美少年を礼賛してるから。
微笑ましい滑稽は切なさと紙一重で、
笑っちゃうんだけど、ちょっと痛いんだな、これが。

でも、なんで音楽が『展覧会の絵』なのー?
あ、そっか。これは妄想という絵画の展覧会なのねっ!

主演の美少年(といっても今や古老か)ボビー・ケンダールに
とかく注目が集まるけれど、往時の「ヴィレッジ・ヴォイス」で
インタビューに答えていたのはむしろ、
複数の脇役で登場するカリスマ芸人チャールズ・ラドラム。
『黒蜥蜴』の美輪さまに似ているとも評されたこの人は、
60年代のオフブロードウェイに怪しく登場し、
33歳のとき「レディキュラス・シアター」を旗揚げ。
1987年、44歳にしてエイズで没した伝説の異形アクターである。
異形好きは、要チェック。明日7月29日より、渋谷にて公開!
(注*8月25日で終了しました~。)
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ヴォルガ・ヴォルガ

2006-07-22 | 映画
昨日はフィルムセンターのロシア・ソビエト映画祭へ。
会場でロシア通信Mと待ち合わせ、さらには
朝お電話で話したばかりのロゴスキーN氏ともバッタリ邂逅。
月末某所で再会するはずが、期せずして三者前倒しで打ち揃う。

この日の上映はミュージカルコメディ『ヴォルガ・ヴォルガ』。
同じアレクサンドロフ監督の『陽気な連中』同様、
とてつもなく素朴で陽気な人々が歌い踊る無邪気な内容なのだが、
肉弾のハジけ方がハンパじゃなくて恐れ入る!

コサックダンスあり集団とんぼ返りありの群舞シーンは
アクロバティックなんだけど、どこか粗暴で素頓狂。
ヴォルガ河をわっしわっしと泳ぐがっちりしたヒロインといい、
次々頭から水に飛び込む太っちょおやじどもといい、
乱暴に扱ってもビクともしない体躯を
フルに活かしたスタントマンいらずの体育会系演技!
なんだかもう笑うしかないのである。

本作は1938年の作。当局のお墨つきとはいえ、
役人の無能ぶりを軽くいなした風刺映画でもある。
同じ監督の『サーカス』が、ますます見たくなってきた。

さて映画鑑賞後は、ピーヴォ(ビール)で乾杯。
N氏の止まらぬロシア話に相槌をうちつつギョウザをつまみ、
きっかり30分で腰をあげ、健全に帰路についたのであった。
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エルミタージュ幻想

2006-04-15 | 映画
ずいぶん前に見た映画ですが、思い出しついでに……。
ソクーロフの映画は正直眠くなるものも少なくないのだが、
『エルミタージュ幻想』に関しては、「90分ワンカット」
という信じがたい試みに敬意を表さずにはいられない。

なんてったって映画丸ごと一本長回し!
あのエルミタージュを借り切って、分刻みの台本にのっとり、
全員が配置について「いっせーのせっ!」で撮影に挑むのだから。
エルミタージュの各展示室が、一発本番の芝居の舞台となり、
カメラが次の部屋の扉をくぐると、別の舞台の芝居が始まる。
こうして館内を経めぐりながら、ロシアの歴史絵巻を見せてしまう。
そんなチャレンジングなこと、思いついたって普通やらない。
それをやってしまうのがロシア人の(あえてソク―ロフの
とはいわない)スゴさだ。

当然カメラマンは一人きり。重たいステディカムを装備して
90分移動しながら撮り続けるただ一度の本番に備え、
彼がまずしたことは、ジムに通って体力をつけること。
小手先のハイテクではなく、肉体資本で勝負する!
技術でちょろまかせることを、あえて生身でやりきる!
これぞ“人間力”を信じる者の発想だ。
館内を縦横に動くカメラにいつ映りこんでもいいように、
スタッフ全員、帝政ロシア時代の衣装をまとってた
っていうのも真剣なお茶目さがあってよいではないか。

それにしても、この映像どーやって撮ったの~!?
と思うようなスムースな流れに驚かされっぱなし。
一発本番に至るまでの周到な準備を思うと気が遠くなる。
そんなこんなを絶賛したら、ロシア女性Sさんが、
「私も見なくちゃ!」と早速見てきた。その感想は……。

「退屈で意味がわからない!
クズ!カス!時間のムダだったわ!」
確かにわかりやすい映画ではないが、そこまで言うか~!?
ちなみにSさんはハリウッドかぶれである。
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ナチノイ・ダゾル

2006-04-02 | 映画
“ロシア発ダークファンタジー”と呼び声も高い
映画『ナイト・ウォッチ(ナチノイ・ダゾル)』日本公開。

原作を読んでから見るか、見てから読むか、迷っていたが、
ちらっと本を開いてみたら、のっけからモスクワ・メトロの描写。
うーん、懐かしい。長い長いエスカレーターが目に浮かぶ。
もしやこの駅は「ヴェーデンハー」!?
と思ったら、やっぱりそう!
思わずモスクワ・メトロの本を引っ張り出して、
文中に次々出てくる駅名を路線図でたどってみる。
「プロスペクト・ミーラ」。おお、懐かしい!
この駅で何回乗り換えしたっけなー。
無機的なアナウンスの声まで思い出せるよ。
「アスタロ~ジュナ(ご注意ください)。ドアが閉まります。
次の駅は、プロスピェクト・ミ~ラ」、だっけ?

……などと道草ばかりしててぜんぜん先に進まん!
結局、先に映画を見てきてしまいました。

下馬評ではCGを駆使した映像ばかりが取りざたされていたが、
とことんロシア映画だったので安心する。
ロシア映画を見たことがない人が、この映画に新鮮さを感じるのは、
『マトリックス』と比較される映像における試みよりもむしろ、
生々しいディテールや呪術的幻影、役者の生身さなどなど
ロシア的なるものに初めて触れるからだと思う。
つくづくロシアは深いのである。

個人的には冷凍ペリメニとバレエ公演中の停電に反応。
原作はこれからゆっくり読もう。
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黒い耳の白い犬

2005-12-14 | 映画
新雑誌「うかたま」で切り抜きで使っていただいたのがこの写真。
ウラジオストクのおじいちゃんのダーチャには
黒白ぶちの犬がいた。
「名前はビムっていうんだよ」

ビム……。『黒い耳の白い犬』だ。
ソ連時代に映画にもなったこのお話は、ロシア版忠犬ハチ公、
いや、もっと哀しい忠義の犬ビムの放浪物語。
日本でも20年くらい前にテレビで放映されて、
犬の名演技にボロボロに泣かされました。

同時にこの映画、当時のソ連の人々の
暮らしぶりが垣間見えて興味深い1本でもある。

ビムは子犬のとき、独り身のおじいちゃんに拾われて
アパートで一緒に暮らし始めるのだが、
「おお!これがソ連の民間人のアパートかぁ。
犬は室内飼いなんだ~」と食い入るように細部を見たし、
したたかそうなバブシュカが袖の下を使う場面では
「ほんとにワイロの国なんだ!」と妙に感心したりもした。

こういう「普通の」ソ連映画をもっと見たいなー。
Comments (4)
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クストリッツァの猫

2005-08-23 | 映画
エミール・クストリッツァ監督の最新作「ライフ・イズ・ミラクル」。
バルカンの土着的アナーキーなパワーと
愛らしくて切ない寓話的ストーリーもさることながら、
いつもながら素晴らしい動物たちの存在感!

旧共産圏の映画は、どうしてこうも動物の使い方がうまいのか。
猫は猫のまま、犬は犬のまま、ロバはロバのままに、
人の世界に寄り添いながらそこにいる。
この一見自然な絵を撮るために、どれだけの労力が費やされようとも
妥協しない意思の力と忍耐力がまずスゴイ。そもそもこの人たちは
動物についての認識の仕方が西側(死語?)とは違う。
この世は人間だけで成り立っているのではなく、
人間だって愛すべき動物の一種にすぎないと思うからこそ、
人間も動物も等しく魅力的に描けるのだ。
かたや人間絶対主義、文明至上主義に陥っている人たちは、
動物を擬人化して、あざとい演技をつけたがるものです。

にしても、あのデカ猫の演技(演出)は見事な限り!
がっついた食いっぷり、一触即発の犬とのマジ喧嘩、
頭を叩かれたときの「うにゃっ!」というしかめ面や
抱っこされてベッドに連れて行かれるときのブッとした表情、
そして、いつだって人の気配のあるところにちゃんといる。
このコが出ると場内爆笑でした。
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ゲバラと在日2本立て

2005-07-30 | 映画
「モーターサイクル・ダイアリーズ」と「パッチギ!」の
2本立てを、最終日の昨日、池袋新文芸座で見る。
意表をつくカップリングだが、見て納得。

南米大陸バイクの旅に出た23歳のゲバラとその友人も、
60年代京都の在日vs日本人高校生も、
作中、前半はひたすら「若いってバカ~!」の連続。
でもしだいに差別と対立、民族問題の根っこが明かされて、
どちらの映画にも「川」が分断の象徴として描かれる。
そしてどちらの主人公達も、現実から目をそらさない道を選ぶのだ。

ううむ、これを組ませた新文芸座はさすが。
ここは客層も中高年が多くてリアクションが素直で微笑ましい。
「パッチギ!」ラストではすすり泣きの声が漏れていたが、
私は爽やかな気持ちで見終えました。
泣きそうになったのはむしろ「モーターサイクル」のラストで
ゲバラと相方アルベルトのその後を告げるテロップが流れた時。

やっぱりキューバに行ってみたいかも。
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「ソ連映画回顧展」

2005-07-20 | 映画
またやらないかなー、なんて書きましたが、
今年もやるんですね、三百人劇場の「ソ連映画回顧展」。
期間は2005年8月20日~9月11日。

ラインアップを見ると、戦争映画、レーニン映画、文芸モノ、SFなどなど43作品。このうち昔見たけどまた見たいのは、「アエリータ」(アヴァンギャルドな美術がカッコいい!)、「チェス狂」(可愛くてお洒落)、「火を噴く惑星」(キッチュで笑えるカルト)あたりでしょうか。「炎628」はナチスもので重いけど、主役の少年の顔つきがどんどん変わっていくのがスゴイ。戦争が人を変えていく怖さを、言葉ではなく表情だけで伝えきるのだから。

未見作では、チェチェン問題を扱った「金色の雲は宿った」は
今見ておくべき映画のような気がする。
でも、この間のコンサート「MADE IN USSR」で紹介されたような
ソ連国民にバカウケの単純明快コメディがないのは残念!
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