サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

『勝手に帯広通信』第22号 十勝点景

2014-12-31 | 『勝手に帯広通信』
氷点下の冷気と雪に閉ざされ、人ごみとも無縁な日々。
当分、観光気分で出歩くこともなさそうなので
これまで書きそびれていた小旅行のおまとめを。

●鹿追町(十勝)

この夏からたびたび訪れているのが、帯広
市内からバスで約1時間の地にある鹿追町。
鹿追は「馬の町」。なにしろこんな標識が。


ほんとに馬が横断!

バイクの音にちょっとびっくり。

田園風景のなかにたたずむ「大草原の小さな家」

コテージを併設するファームレストラン。
目の前にバス停があるので車なし族でもアクセス可。

 
地場の食材を使った田舎料理のバイキングは
3種選べるデザートつき。
ミニサイズのソフトを迷わずチョイス!

敷地内にはスイーツのお店「ロク」も。



しっとり甘い焼き菓子。

周囲には馬・馬・馬。ザ・北海道!な光景に結構感動。


写真を撮っていたら、人なつっこい子が近づいてきた。

そもそもここにきた目的は、レストランの
裏手にある「マイステイブル」での乗馬体験。



この子たちに乗って、山並みを望むあぜ道や
川沿いをゆくホーストレッキングを初体験。
馬に乗りながら写真を撮るような技量がないので
トレッキング中の写真はありませんが、気持ちよかったぁ!
初心者でも簡単なレッスンを受けてすぐに外乗OK。

ところ変わって、こちらは夏季のみ営業の「茶房かわせみ」。

知人に車で連れていっていただいた鹿追の穴場的スポット。
54号線沿いに忽然と現れます。

自家製野菜などを使った定食が人気。

せいろ野菜がメインなのに、写真に撮る前に食べてしまった~!

ここにはポニーが3頭。名前を呼ぶと小屋から出てくる。

トコトコトコ…。何かくれるの?


さくらちゃんとこうめちゃん。


こちらは、さつきちゃん。愛嬌たっぷりで表情豊か。

馬つながりで、こちらライディングパークの
おすましマロンちゃん。

「かわせみ」さんからの帰りに立ち寄ったのが、
道の駅うりまく(瓜幕)の乗馬施設ライディングパーク。

7月に友人親子と訪ね、引き馬体験をしたのがここ。
鹿追の子どもたちは、みんな一度はここで乗馬体験をするらしい。
乗馬施設をいくつか見て回った結果、観光シーズンが終わった10月から
こちらで乗馬レッスンを受けることにしました。ただいま特訓中。

さてこちらは鹿追の中心部にある神田日勝記念美術館。

神田日勝(かんだ・にっしょう)は地元では有名な画家。
農村の暮らしをリアルに描き、絶筆の馬の絵は
美術館のシンボルマークにもなっている。

美術館の隣にある町民ホールの前には謎の物体が…。



こちらはエゾリスのボタニカルアート??
冬になったら撤去されてましたが。

●新得町(十勝)

夏前に半日時間があいたとき、JRで弾丸訪問したのが新得。
北海道の重心地、なのだとか。


ディーゼル貨物列車が走るのどかな光景。


広がるトウモロコシ畑。


駅からかろうじて歩ける距離にあるのがここ。

十勝のチーズといえば「共働学舎のラクレット」が
筆頭にあがるくらい、こちらではよく知られてます。



 
カフェを併設するチーズ工房ミンタルで濃厚ソフトをいただくや、
帰りの列車時刻が迫ってきたのであわただしく撤収。

帰り道、パン屋さんに駆け込みおみやげ購入。


共働学舎のチーズを使ったパン。翌朝さっそくいただく。

ほんとに駆け足の旅でした。

●芽室町(十勝)

さらに駆け足だったのが…。
猛暑のとある日、自転車で隣町、芽室へ。

青空のもと、沿道には延々畑が広がる。

炎天下のサイクリングだったので、こぐのに必死であまり写真を撮らず。
おまけに月曜日で、人気の野菜直売所はお休みだったので、
ほんとに行って帰ってきただけの小旅行に。

これは何でしょう?

答.長いも畑。初めて知った!

●池田町(十勝)

昨冬、ワイン城を見学した池田町を晩夏に再訪。

ワイン城前に広がる夏のブドウ畑。


野趣のある山ブドウの実。

池田町では「まきばの家」にてシープドッグショーを見学。
これが楽しい! 犬好きは必見!(夏季限定)




オレはやるぜ!とやる気満々の子、
指示しなくてもやるべきことを率先してこなすお利口さん、
隙あらば日陰で休もうとするご隠居さん…などなど
個性あふれるボーダーコリーの面々に釘づけ。


アヒルを円陣のなかに追い詰めるの図。
これも羊追いの訓練の一環だそう。
このあと役目を終えたアヒルたちが、いそいそと
率先して帰っていったのがおかしかった。
みんな賢いなー。
主催はボーヤ・ファームさん。来シーズンは5月の連休から。

●帯広市・真鍋庭園

市内から一番近いガーデン、真鍋庭園。

コニファーガーデンと聞いていたので、
針葉樹がうっそうと茂っているだけかと思ったらさにあらず。
木々の織りなす景色がとてもいい。針葉樹の香りがまたいい。

庭園の主は、もともと防風林の針葉樹を扱う業者さんだったそう。
広い大地に防風林が一列に連なる光景は、北海道ならではのもの。
なにげなく見ていたが、防風林ひとつにも隠れた歴史がありそうだ。


季節を変えてまた訪ねてみよう。

●番外・千歳

十勝以外で今年訪ねたのは、千歳航空自衛隊の航空ショー。
毎年開かれる人気イベントらしく、場内満員。

メインアトラクションはブルーインパルスの曲芸飛行。
天気が悪くちょっとしか見られなかったが、すごい迫力。

お目当てはコレ…!?

仕事の関係でたびたび写真で見ていたF-2戦闘機。
これがほんものかー。

これは何でしょう?

答.フェイズド・アレイ・レーダー。
誰も知りませんって(笑)。

パンダ豆

2014-12-26 | 食とレシピ
豆の産地十勝には、見たこともないお豆がたくさんある。
先日は鹿追町の道の駅うりまくでパンダ豆を衝動買い。

名前のとおり黒と白のパンダ模様が可愛いお豆。
北海道の在来種でインゲン豆の仲間だそう。別名シャチ豆。

一晩水につけたのち、
とりあえず塩ゆでに。


それを豆サラダにしてみた。

サイコロにしたジャガイモ(インカのめざめ)をゆで、
パンダ豆の塩ゆで、タマネギとセロリのみじん切り、ハム、
マヨネーズ、ヨーグルト、塩こしょうを適当にあえただけ。

パンダ豆の適度な歯ごたえと塩味、
インカのほっこり感と甘味がよく合い、あっという間に完食!
タマネギとセロリはもっと多めに入れてもよかったかも。

パンダ豆の甘煮もつくってみたが、こちらもぱくぱく完食。
ほかにも色や模様がきれいなお豆がいろいろあるので、
次回は別のお豆で試してみよう。

ロシアのお菓子マルメラード

2014-12-18 | ロシアコラム
過日ロシアのおみやげが回ってきた。

サンクトペテルブルクにあるロシア・ウォッカ博物館の
ロゴが入ったロシア風唐草模様のパッケージ。

楽しみに開けてみると、入っていたのは…。

ロシアのフルーツゼリー、マルメラード。
果物の甘味と酸味がしっかり感じられ
ざらめのお砂糖の歯触りが懐かしい素朴な味。

包んである袋がまた懐かしい。
量り売りのお菓子を入れるようなガサガサした白い袋に
ぽいぽいと放り込まれていて、封さえしていない。
袋の先を軽く折り曲げてあるだけ。
いかにもロシアな超簡易包装、いいねー。

でもウォッカ博物館のおみやげがなぜマルメラード??
ウォッカでも入ってるのかとパッケージをひっくり返したが、
どこにも商品説明が書いてない。これまたロシアな!

ビールはサッポロ!?

2014-12-16 | 『勝手に帯広通信』
こちらに来てからというもの、ビールはサッポロクラシック。
麦芽100%、北海道限定。雑味がないのでぐいぐい飲めます。困るけど。

 
ただいまは缶の裏側に北海道新幹線の絵柄入り。
拡大すると、新幹線開業…。

…(予定)(笑)。
まだ開業されていないのだから確かに「予定」なのだけど、
カッコつきでここまで小さくとってつけたように入っていると
スポーツ新聞の見出しのパロディかと思ってしまった。

オオハクチョウ来たる

2014-12-13 | 『勝手に帯広通信』
やってきました冬の使者。


初観測は11月12日、帯広川にて5羽確認。


きみはどこから飛んできたの?

嘴の黄色い部分がとがっているのがオオハクチョウの特徴。
丸っぽいのはコハクチョウなのだそう。

こちらは積雪後の12月10日、帯広神社裏手の帯広川。

冬の安全対策のためチェーンが張られ
川岸まで行けなくなってしまったので、土手の上から。

このときはオオハクチョウ8羽とマガモ(?)10数羽が結集。

どぶりんこ。いっせいに首を沈めてエサさがし。
もっと優雅なお姿を撮りたかったのに、
なぜかシャッターを切るたびに潜ってしまい
ちょっとお間抜けな絵ズラに。

本当は厳寒の早朝、もっと下流に行けば
群れなす白鳥の幻想的な光景が見られるらしいが、
それはマイカー族にしかできない行為。
徒歩族には過酷と思われ、二の足を踏んでおります。

リス印のバルザン

2014-12-12 | ロシアコラム
あ、こんなところにもいた!


ハバロフスクのスーパーで買った薬用酒バルザン。
ロシアのバルザンにはいろいろな種類があるけれど、
こちらはハイマツの実のエキスなどが配合されたもので、
甘いけどキリリとした森の味。

ラベルに描かれているリスは、キタリスという種類らしく、
エゾリスと同じく松の実をぽりぽり食べ、
冬眠しない分、せっせと貯蔵に励むもよう。
ふさふさの耳毛としっぽは、冬毛のしるし。
ロシアでは毛皮に使われることもあるようだが、
生きてる可愛い姿を見てみたい!

北海道は広いのです!

2014-12-03 | 『勝手に帯広通信』
朝起きたら雪景色。今冬初の積雪!


ロシア人のS先生とは今も定期的にスカイプ越しにお目にかかり、
一緒に翻訳作業をしているのだけれど、
近々函館旅行にみえるという先生から、びっくりな発言が!

「あなたも函館に来れば?1時間くらいで来れるでしょ?」
え…。列車で5~6時間はかかると思いますけど。
「えっ!そんなに!?」としばし絶句したあと先生いわく
「だって、北海道は小さいんでしょ!?

え…!!と今度はこっちが絶句する番。
「いやいや、北海道は大きいんですよ。
帯広と函館とではまったく方角が違いますから」と
同じくスカイプの向こうにいるU氏が助け舟を出してくださる。

そりゃあロシアに比べたら北海道は小さいかもしれないが、
日本を知り尽くしているはずの先生がそんな認識をしてたとは!
そういえば、S先生はこのところスカイプするたびに
帯広の天気をしきりと不審がっていたっけ。

その1.
「そっちはもう雪でしょ~」
いえ、降ってません。
「え!?でもテレビでは初雪が降ったって言ってたわよ」
ああ、それは旭川のことでは?帯広はまだなんです。
「あら…。どうしてっ!?」

その2.
「そっちはだいぶ寒いでしょ~」
いえ、今日は晴れていてそんなに寒くないんですよ。
「あら!でもテレビで網走や北見は零下10度だって言ってたわよ」
ああ、網走や北見は北のほうなので。
「でも…帯広だってもう寒いんでしょっ!?いま何度よ!」

…といった具合に、同じ北海道でも場所によって
天気や気温が違うことをおわかりいただけなかったのは、
北海道が東京23区程度の広さしかないとでも思ってたからなのか??

でも似たような誤解はありがちだ。
さすがに「北海道は広い」という認識こそあれども、
全国ネットの天気予報で「道内大荒れ」と報じられれば、
北海道じゅうが猛吹雪のイメージを抱くのも当然至極。
いま現在も大荒れ報道がなされているが、
警報が出ているのはじつは北海道の西半分だけ。
道東にあたる帯広では、ただしんしんと雪が降っております。


トップの写真から1時間半後。


3時間後。そろそろ降りやみそう。