サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

TBS金平氏ボーン上田賞受賞!

2005-02-24 | ロシアコラム
カネヒラカネヒラ、と知り合いでもないのに呼び捨てにして
親しんできた(?)TBSの金平茂紀氏が、
優れた記者に贈られるボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

「世紀末モスクワを行く」を欠かさず見ていた者としては、
モスクワ支局長時代の報道は、ややもすれば異端視されてたのに
ワシントン支局長としての活躍ぶりはかくも評価される、
というのが、ちょっと複雑な思いではあるが。

なにはともあれ、まずはめでたいことである。
氏の青臭いまでの記者魂が、正しく認められたと喜んでよかろう。

しかし……あのカネヒラが、今や「最長老の(現場)記者」とは!

髪のうしろを少々のばしてゴムでとめ、
ロシアン・ロックを大々的に紹介し、
反骨精神旺盛なところを垣間見せていた、あのカネヒラが!

右翼の雄ジリノフスキーに単独会見して
「北方四島はくれてやる。そのかわり北海道を征服する!」
との珍言をひきだし、
「ぼく北海道出身なんですけど」と答えていた、あのカネヒラが!

そして、ホワイトハウスに戦車出動の緊急事態勃発のあの日、
市民は平然と犬を連れて散歩するなか
物陰に隠れながらひとり緊迫しておられた、あのカネヒラが!

思えば我々にとって、激動の時代のロシア報道は、
カネヒラとともにあった。
カネヒラなくして、あれほどまでにロシア報道を
楽しむことはできなかったろう。

ウラ~! カネヒラ!
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ロシア婦人は強引だ

2005-02-10 | ロシアコラム
知人のロシア女性は、とても押しが強い。
ああ言えばこう言うで、いつも我を通してしまう。
ようするに「ロシア人」なんである。

モスクワ発日本語ラジオ放送「ロシアの声」に知人が出演するので
放送日を伝えたところ、彼女はたいへん興味を示し
こう申された。(以下、私との会話。)

「じゃ、マグニタフォン(テレコ)で録音して、
あとで聞かせてくれないかしら」

「あ、ロシアの声はインターネットでも聞けますよ。
ネット使ってらっしゃいますよね」

「でも私その時間、家にいないのよ」

「いや、あの~、インターネットなら好きなときに
何度でも再生して聞けるんですけどぉ……」

「……いいから録音してきてちょうだい!」
      
アナログ世代だからネット操作がめんどうなのはわかるけど、
こっちだって録音なんてめんどくさいよー。
あ!そうだ、テレコ人に貸してたんだ。

「じつは今、テレコないんです~!(ラッキー)」

「あら、うちにあるわよ。もっていきなさい!」

げっ……。そうきたか。
しかも、取り出してきたのはどう見ても本人のテレコではない。
だって、デカデカとこう書かれたシールがはってあるもの。

「クローズアップ現代」

……こ、これはもしや、某国国営放送局の備品では?
そんなの私用に使って、しかも人に貸していいのか~?

いいのだ、ロシア人にとってはそんなこと。

それよりねー、ネットの音をテレコでとるなんて
テレビの前にマイク置いて、オープンリールの
テープレコーダーまわした昭和三十年代を思い出すよ。
ネットラジオの意味ないじゃん!
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ボルシチはシチューじゃないって!

2005-02-03 | ロシアコラム
*写真は「冷たいボルシチ」
ふつうのボルシチとはかなり違うが
サラサラ感はこんな感じ。

「はなまる」をつけっ放しにしていたら
日本在住、外国人奥様のコーナーはじまる。

たまたま東欧圏ポーランド夫人の巻だったのでつい見ていたら

お散歩大好き、自然大好き、歌うの大好き、
森で摘んだ木の実はびん詰めにして冬食べて……。

とダーチャ的暮らしが紹介され、気づけば最後まで見てしまう。
ポーランドではベリーのコンポートをゆで、片栗粉を加え、
ゼリー状にしたのち、クリーム、砂糖をかけて食べるんだとか。
甘そうー。(ヤッ君、ぎりぎりまで食べるのを拒否)

さて気になったのは、家庭料理「バルシチ」の紹介のされ方。

「ロシアのボルシチはこってりしていますが、
  ポーランドのバルシチはあっさり」

みたいなコメントがあったんだけど……。

こってりしたボルシチってなんだろう?
ふつうはサラッとした野菜スープなんですど。
そりゃ、地方によって家庭によって、ボルシチさまざま。
こってり系もありはしようが、
なんか基本的にボルシチを誤解してる気がする。

たとえば、藤原紀香のドラマに出てきたロシア料理屋のシーンに
登場するボルシチのマズそうだったこと!
「食わず嫌い」で松下ゆきのリクエストで出てきたボルシチも、
なーんかぜんぜん本物とちがう。
肉やジャガイモやニンジンがごろんと塊りのまま入ってて、
スープがやたら濃厚そうで……。

これってどう見てもビーフシチューでしょー!
ビーツで赤く染めてサワークリームかければ
ビーフシチューもボルシチってか!?

結論。日本の料理人は本物のボルシチを見たことがナイのだ!

追記。「食わず嫌い」にて。
松下さん以外の出演者全員が口々に
「ボルシチなんて食べたことない」
「ふつー食べないでしょ」
だって。

ふつーに食べてる私はなんなんだ。
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ロシア婦人の食え食え攻撃

2005-02-02 | ロシアコラム
注・画像はブリヌイのイメージ写真。
本文の内容とは関係ありません。


あああ……もう死ぬかと思った。
ロシア人ってなんでいつも「食え食え接待」を強要するんだっ!

先日ロシア人女性のお宅にお邪魔したのですが、
行く前から憂鬱で憂鬱でたまりませんでした。というのも

「お昼をつくって待ってるから一緒に食べましょうね」

といわれていたから。
そりゃ、ロシア料理は全般的にはおいしいですよ。
でも、味より量がモンダイなのだ。

「いらっしゃ~い。今ちょうどブリヌイをつくっていたところよ」

ブリヌイ、とはロシア風クレープのこと。
よかった~! ブリヌイならイケるかも。
……と思ったのが甘かった。

「ムサカもつくってあるのよ」

げっ……。
ムサカとは、ひき肉と野菜の重ね蒸しで
ロシア料理というより、トルコ寄りの南ロシア料理。
じつはこれ、前にも何度か出されたことがあるのだが、
苦手なんだな、悪いけど。

「さあどうぞ、遠慮なく召し上がって!」

と出されたのは、大きな味噌汁用のお椀。
日本びいきの彼女、この特大味噌汁椀がえらく気に入ってて
なんでもかんでもこれに盛る。大量に入るんだ、これが。
で、入ってるのが汁物ならともかく、ひき肉と細切れ野菜の固形物。

エサかよ~! まず視覚的に食欲がそそられない。
そもそも、ほどよいボリュームってもんがあるでしょ。
それを越える量をドカーンと目の前におかれると

ああ、まだ先はこんなに長いのか~。しくしく。

と暗い気分になる。それでもなんとか食べきると

「おかわりよそいましょうね!」

や、やめて~! やっとゴールにたどりついたのにぃ。
それより早くブリヌイが食べたいですぅ、と言い訳して
ブリヌイにキノコのクリーム煮を巻いていただく。

「オーチン・フクースナ(とってもおいしい)!」

これは本心。ほんと、ブリヌイっておいしいのよねー。
でも……その感動も最初の1枚まで。
だって、私は見たのです。
炒めたキノコに、サワークリームをカップ丸々ぶちまけるのを。
太りますよぉ、これ。

「もっと食べてね」……と2枚目。(これで最後にしよう)
「もっと食べてください!」……と3枚目。(今度こそ最後よ~っ)
「もっと食べなければいけません!」……と4枚目。

ああああ・・・気が遠くなる。

「まだ残っています。食べてください!」

こ、これは拷問ですからァ~。
ああもう、どうしてわかってくれないんでしょう。
私とあなたとでは、ガタイの大きさがまったく違うではないですか。
それに日本人は、いろんな種類の料理をちょっとずつ食べて
いろんな味を交互に楽しむんです。
なのに、どこまでも同じものを延々食べるなんてできませ~ん!
っていうか、うえっ、吐きそ……。

とこれは、心の声。じっさいに私が言ったのは

「あのぉ、日本には腹八分目という言葉がありまして」

「ふふーん。つまりまだ二分入るってことでしょ」

勝ち誇ったような笑顔がオニに見えました。
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