サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

シンクロ女王ロシア

2006-09-18 | ロシアコラム
シンクロナイズド・スイミング・ワールドカップ終わる。
ロシア圧勝!すばらしい演技でした。

思えばあの一糸乱れぬ同調性やアクロバティックな技も、
かつてはマスゲームを得意とする“不気味ソ連”のイメージを
助長するばかりでしたが、今ようやく何の偏見もなしに
純粋に評価されるようになったのは喜ばしいことである。

しかしあのアバウトなロシア人になぜあんなことができるのか?
同じようにアバウトなラテン系が時に微笑ましく乱れるのに対し、
ロシアの安定感といったらハンパじゃない。
「(ロシアは)練習量が違う」とのコメントがあったけれど、
本当にそうなのだと思う。

ロシアは「基本の国」である。
あらゆる分野において基本をおろそかにすることがない。
同じことを何百、何千、何万回と反復してカラダにたたきこむ。
それがどうも、この人たちにはさほど苦ではないらしいのだ。

もちろん練習は苦しいだろうが、達成のためには反復あるのみ、
ということを、ロシア人は幼少のころから学んでる。
絵本は暗記するまで読み倒すし、
「語学はスポーツだ」と言って同じ単語を何度となく書き出す。
単調でつまらないことも、ひたすら繰り返すことによって
身についた瞬間、「楽しいこと」に変わるということを
頭ではなくカラダで知っているのだ。
そしてこのカラダがまた、気が遠くなるほどの反復行為に
耐えうるほど頑丈とくる。
そして反復に耐えた肉体にはとてつもない精神力が宿るのだ。

オリンピックだったか、何年か前の試合の直前に、
ロシアのシンクロ・デュエットの選手たちが
タトゥーの“Нас не догонят”を余裕で歌っていたんだそう。
「私たちには追いつけない♪」
どーよ、この自信。
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