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ロシアウォッカ@経済制裁は誰のため?

2022-07-06 | ロシアコラム
経済制裁の対象として、4月にいち早く禁輸が決まったロシアウォッカ。
手に入らなくならないうちに、とりあえず買い置きしてはみたけれど…。


左は「クバンスカヤ」、右は「スタローヴァヤ」。
どちらもソ連時代からある定番ウォッカ。

ロシアウォッカがなくなっても、ウォッカなら他の国のもあるんじゃない?と言う人が意外にも少なくないことに、正直唖然。まるで、マリー・アントワネットに「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と言われるが如く。そういうことではないのである。

ソ連・ロシアという一筋縄ではいかない国を相手に、ウォッカを始めとするロシアの物品を日本に仕入れて販売する道筋をつけるためには、どれだけのご苦労があったことか。それでもロシアにこだわり、ロシア製品を広めるために努力を重ねてきた方々は、今さぞややりきれない思いでいらっしゃることだろう。それを思うと、いたたまれなくなる。

ロシア・レストランでは、ウォッカはまだ置いてあるようだが、底をつくのは時間の問題。3か月ほど前に訪ねたウォッカ酒場では、ウォッカの在庫がなくなったら店をたたむかもしれない、という深刻なお話をうかがった。

経済制裁とは、いったい誰に対するものなのか。今のところ、ロシアの一般市民にさしたる影響は見られないのに、制裁をかけた側のマイナービジネスが真っ先に打撃を受けるという理不尽さ。もちろん国は救済しない。それだから、ロシアものを見かけると、買わずにはいられないのである。
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