シカ肉のステーキをグルジアワインとともに。
こちらに来て意外だったのが、シカ肉が市中に出回っていないこと。
「シカ肉を食べよう!」キャンペーンの文句はあちこちで見かけるのに、
シカ肉が売られているのは一度も見たことがない。
販売しているスーパーや専門店はあるそうだが、ごくわずか。
野生動物なので、衛生管理上の問題があるらしい。
ではどこでシカ肉を手に入れるのかといえば、
猟師さんから直接いただくのが一般的ルートのもよう。
東京にいたとき、親戚がドカンと塊で送ってくれたシカ肉も
知り合いの猟師さんから分けてもらったものだそうだが、
無念にもその方は一昨年ご逝去されてしまったのでツテはゼロ。
そこで猟師さんとお知り合いの方にお願いしておいたところ、
年末に晴れて念願のお肉を頂戴した。
新鮮でよいシカ肉なれば、肉の味を堪能できるステーキが一番!
塩胡椒してニンニクとハーブを散らしたオリーブオイルに漬け、
ラップして冷蔵庫で1~2日寝かせたのち加熱してミディアムレアに。
本当はブルーベリージャムかベストマッチなのだが、
今回は赤ワインのソースをからめて。
滋味はあっても臭みはなく
噛みごたえはあっても固くはなく
うーん、おいしいっ!
自然のなかでエゾシカと遭遇すると感動ものだが、
エゾシカによる食害は北海道の農林業に大打撃を与えており、
被害総額は63億円(平成24年)にもなるそうだ。
そのため10月から1月まで狩猟解禁となるのだが、
狩られたシカのうち食用にまわるのは13%程度だとか。
その命を無駄にしないためにも、もっと流通するようになるとよいのだけれど。
帯広動物園のエゾシカの檻の前にも…
本人(シカ)を前にして「食べよう!」の文字が。
この感覚はちょっとよくわかりません(笑)。
家畜を「経済動物」と客観的にとらえる土壌があるからなの??
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