北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「タクシー運転手も今は儲かりますよ」 ~ 当世タクシー事情

2022-07-21 23:42:02 | Weblog

 

 昨日~今日と連日タクシーを利用する機会がありました。

 運転手さんに「そろそろお客は戻ってきていますか?」と訊ねると「はい、かなり国内観光の方は戻ってきています。以前の8割くらいの感じでしょうか」とのこと。

 しかも若い人が多いのが印象的だと。

「すすきのも若い人たちが多く出ている印象でしたよ」と言うと、「今はコロナがまた再拡大中で、しかも若い人が感染の中心になっているというじゃありませんか。なのですすきのを敬遠するサラリーマンの方も結構いるみたいですね」という答え。

「若い人たちはコロナを気にしないんですかね」
「いやあ内地では『屋外ではマスクを外しても良い』という指導が浸透してきているようで、その勢いで観光客の方もマスクをせずに歩いている方を多く見かけます。
 そしてその勢いでマスクをしないままタクシーに乗ってこられます。本州はマスクがなければ乗車を断れるみたいなんですが、北海道はそれはできないので乗せなくちゃいけません。
 もうすぐに『すみません、車内換気をさせていただきます』と言って窓を全開ですよ(笑)」

「ははあ、下車した後も消毒をしたりとか?」
「そりゃあもう。降りられてすぐでは気に障るだろうと、ちょっと走って角を曲がったところで一度止めて、車内の消毒です。もうやることが増えちゃって大変なんですよ」

 
 コロナで業務多忙は大変そうです。


 ところが、「でもね、今はタクシーは儲かりますね」と意外な情報が。

「儲かるの?コロナでお客が減っているんじゃないですか?」
「それが、ドライバーもコロナでだいぶ減ったんです。そこへ今は観光客がどんどん戻ってきていますから、タクシーがやや足りないくらいな感じです。なので、かなり効率よくお客さんが乗ってくれる感じです。まあこれでまたドライバーが増えれば均されちゃうのかもしれませんが、それまでは結構いい状況ですよ」

 タクシーの好不況の波も荒い展開を示しているようです。

 いずれにせよ景気が上向いているというのは良い情報ですが、コロナがねえ…。

 地道なコロナ対策を継続して患者数増加の危機を乗り切りたいものですね。

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そこここに言い訳の要素がある ~ 今日から大通公園のビアガーデンオープン

2022-07-20 23:00:07 | Weblog

 

 今日から札幌大通りではビアガーデンイベントが始まります。

 開催期間は8月17日までとのことで、実に3年ぶりの開催となります。

 一昨年の4月に赴任して、今年の4月にまた本州へ転勤で転出した社員は、「ビアガーデンを楽しみにしていたのに、残念です」とうなだれて旅立ちました。

 そんな彼には可哀想な形になりましたが、コロナのまん延拡大を横目に見ながら、経済は少しずつ形を取り戻しつつあります。

 そんなビアガーデンですが、屋外に設置された座席には対面で座る客の間に無粋な透明アクリル板が設置されています。

 『もう屋外ではマスクを外しましょう』と政府が言い出しているにもかかわらず、やはり『コロナ対策』を十分にしているという言い訳が必要なのでしょう。

 多くの人が「もういいのではないか」と内心思っていたとしても、ごく少数でも「おかしいのではないか」とクレームが付けば主催者側としては平常心ではいられません。

 少数の批判を受け止めつつ信じたやり方で進めるという事が少なくなり、どこかに言い訳ができるような要素を散りばめることが当たり前の社会、時代になったように思います。

 つまりは不寛容な姿勢が言い訳に走らせて非効率を生んでいることには案外大きなものがありそうです。

「それも現実を生きる知恵なのさ」とシニカルにつぶやく人もいるかもしれませんが、その弊害が目立ち始めているように思います。

 
     ◆


 なにか不測の事態が起きて、それにもはや打つ手がない時はどうするか。

 答えは「仕方がない」と現実を受け入れる、です。

 後悔をしても時は戻りませんし、過去を呪ったところで事態が改善することはありません。

 すなおに現状を受け入れて、謝るところは謝ったうえで、さてそこから何をどうするか、次の一手に順番をつけて一つずつこなしてゆくのです。

「だってしょうがないじゃないか」というセリフを、口を「お」の形で声に出すと、えなりかずき君に似る、というのはないしょです。
 

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め、めまいが…

2022-07-19 23:03:48 | Weblog

 

 今回は旅行の二日目の朝に、強烈なめまいがして難儀しました。

 前夜の酒による二日酔いかとも思いましたが、そんなレベルではなく、病院で診てもらわないといけないレベルのめまい。

 おまけに関連して吐き気もするし、なによりまともに立って歩けないほどです。

 車で次の旅程に向かうにもとても運転はかなわず妻に替わってもらい、自分は前や上を向いていられないので後部座席でうつ伏せ状態で移動していました。

 娘は「低気圧病なんじゃないの?」などと軽く言い放ち、途中の薬局でそれらしき漢方薬を買ってくれたので訳も分からずそれを飲んで凌ぎました。

 お昼を過ぎてようやく少しずつめまいが収まってきて、夕方には車の運転ができるほどに回復しましたが、まあひどい目に会いました。

 娘と妻は「低気圧病の薬が効いたんだから、低気圧病だったんだよ」と言いますが、ちょっとそれでは片づけられない感じ。

 考えてみると、今泌尿器系の治療で薬を飲んでいるのですが、そのせいかもしれないと思いがいたり、その薬は止めてみています。

 次の診療の時に医師に聞くか、その前に薬を出してくれた薬局でも聞いてみようかと。

 歳のせいで持病が増えてくると薬が増えて副作用も増えるという悪循環に陥ってしまうのは怖いですね。

 健康は全ての活動の基本だということを改めて感じました。

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農業景観がお金になる一つの方法~ 六花亭カンパーナ(富良野市)

2022-07-18 22:57:45 | Weblog

 

 連休を利用して昨日から富良野方面へ旅行に来ています。

 娘はリフトに乗ってラベンダーの丘の見学をしたかったようなのですが、「赤ちゃんを抱いてはリフトに乗れません」と言われて、徒歩で上まで行ってきたのだと。

 私は休んで下からの見学でした。


 
 その後に富良野ワイン工場へ行ってワインを購入。

 さらにその奥にあった「六花亭カンパーナ」に立ち寄りました。

 カンパーナというのはイタリア語で鐘のことだそうで、確かに建物の横に金のなる塔が立っていました。

 建物は全体が大きな空間のワンフロアでお菓子売り場と建物売り場が用意されています。

 今六花亭の一押しは、この7月5日に発売を開始した「花の首飾り」というお菓子。

 六花亭の説明では、「芳醇な香りを持つ福井県産完熟梅「黄金の梅」シロップを浸み込ませたブリオッシュ生地で、マロングラッセ入りのバタークリームをサンドしました」とのこと。

 六花亭は帯広市開拓70年記念に「一つ鍋」というお菓子を売り出し、今年は帯広市開拓140周年だとのことで、その記念が「花の首飾り」という商品なのだそう。

 ちゃんと買い求めたので、早く食べたいところです。

    ◆


 ところでこの六花亭カンパーナ、その立地が素晴らしい。

 富良野市中心部から見ると西部にあって北東方向に十勝岳連邦を望む高台で、周囲はワイン用のブドウ畑に囲まれています。

 ブドウ畑って、きれいな花が咲くわけではないけれど、整然と並べられたブドウの棚は人間が手を入れて作り上げた農業景観としての美しさ。

 それを「美しいでしょう」と推しの景観として位置付けているところが素敵です。

 建物の外のデッキからブドウの風景が一望出ますが、安全柵はなくて背の低い透明のガラス柵があしらわれています。

 「これから先は危険です」というサインも、床に小さなシールが貼られているだけで、安全を優先して景観を壊すようなことがありません。

 農業景観は心を打つけれど、景観それだけではお金にならないという矛盾を、商品販売の魅力として位置付けているこの取り組みに賛意を送りたいところです。

 もっと天気の良い時にまた来たいと思います。

 今日はトマムに泊まってます。

 

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どうやらアウトドアグッズにはジッパーが流行っているらしい

2022-07-16 23:26:42 | Weblog

 

 渓流での釣りを始めてそろそろ10年になります。

 川の中をジャブジャブ歩くのには、ウェーダーという服の上から履くいわゆる「胴長」のような体が濡れないようにするためのウェアがあります。

 それもまたピンキリで、私の場合靴と一体になった1万円ほどの安いウェーダーで釣りをしていたのですが、先日の道東での釣りで友人たちが集まって私のウェーダーがやり玉にあがりました。

 曰く、「もうそれなりに長く釣りをしているのだから、もっとちゃんとしたウェアを買ってフィールドに出た方が良い」

 曰く、「ちゃんとしたウェーダーなら、今よりも川歩きがずっと楽になるし疲れないなど良いことが多い」

 曰く、「買うんだったら安物じゃなく、ちゃんとした値段のものを買いなさい」

 …そんなわけで、今日は札幌市中心部にあるフライショップ「Thames(テムズ)」へ行っていろいろと相談してきました。

 私の場合、身長は高くないのに足が大きいときているので、標準サイズではなかなか良いのがないのです。

 しかしさすがに専門ショップだけあって、足の大きさと全身の大きさが釣り合うようなものを探してくれました。

 また、「前が防水のジッパーになっているので、着たり脱いだりが楽ですし、男性は用を足すのにも便利ですよ」という売り言葉に心が動きました。

 また靴の方も、「紐を縛るのが大変と聞いていますが」と言うと、「じゃあ靴の紐は最初に結ぶとして、脱着は横のジッパーで楽にできるタイプはどうですか?」と言われ、これもまた心に響きました。

 アウトドアグッズは使いやすいことが一番ですが、着たり脱いだりするのにジッパーで楽にしているものが多いのですね。

 これも一つの流行と言えるでしょうか。

 

     ◆

 
 さて歳を取ってくると、新しい買い物をするときに(あと何年使うような機会があるかな)と考えるようになります。

 しかしそうやって買わずにいると、道具を使う機会をみすみす逃し、ますます道具を使うべき時間が短くなってゆくのです。

 この際、川での釣りだけはできるだけ良い環境で楽しもうと思い新しいウェーダーの購入に至りました。

 まあしかし良い道具を手に入れたとしても、これで釣りが上手になるわけではありません。

 まずは川で転ばないように足腰ももっと鍛えなくては、ね。

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ああ青春が蘇る ~ NHKの神番組、「ディスカバー・カーペンターズ」

2022-07-15 23:46:46 | Weblog

 

 昭和33年生まれの私の世代が幸せだったのは、様々な音楽シーンが爆発的に増大した1970年代が青春時代と重なったこと。

 ビートルズは解散したものの、彼らが広げたロック、ポップスの新しい流れを引き継いだ多くのアーティストが飛び立ったのが70年代でした。

 そんな私にとって特に70年代を彩る印象的で心に残るアーティストがカーペンターズです。

 兄リチャードと妹のカレンの兄弟デュオによる楽曲の数々はわが青春とともにあります。

 初めて聞いた彼らの曲は"Superstar"でしたが、そこからカーペンターズを聞き始めて、後のヒット曲の多くを知りました。

 1983年のカレンの突然の死によってカーペンターズの兄妹としての活動は終止符が打たれましたが、それまでに残された楽曲だけでも十分に青春が蘇ります。

 そんな私の中でも最も存在感のあるアーティストであるカーペンターズですが、NHKラジオがこの春から、毎週日曜日にカーペンターズの特集番組を一年間にわたって放送していることをご存じでしょうか。

 題して「ディスカバー・カーペンターズ」。

 案内役はシンガーソングライターの平松愛理さんで、これに作・編曲家の森俊之さんらが加わって、毎週カーペンターズのアルバムの楽曲を一曲ずつ詳細な解説を加えてくれます。

 何百回と聴いた曲のはずですが、そこにさらにプロの音楽家の視点であったり、今まで知らなかったエピソードなどを紹介してくれて、毎回目からウロコが落ちる思いをしています。

 7月になり、もう4枚目のアルバム、「A Song for You」まで来てしまいましたが、まだ一年の前半。

 いよいよこれから彼らのヒット街道を驀進する名曲の数々が紹介されることでしょう。
 
 私は毎回これを携帯のアプリで録音して聞いているのですが、たまに録音を失敗して悔しい思いをしています。

 いつか番組を録画したものを販売してくれないかな、と思うくらいです。

 放送時間は、毎週日曜日の15時05分から15時55分まででNHKラジオ第1での放送です。

 わが愛するカーペンターズをもっともっと深く味わいたいという思いに応えてくれる「神番組」です。

 できれば録音して永久保存してください。

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新しい時代に求められる道路管理水準とは

2022-07-14 22:29:20 | Weblog

 

 久しぶりに小樽~岩内方面へ車を飛ばして、修繕候補地の現地調査をしてきました。

 途中でなにやら渋滞が…と思ったら、前の方で道路の一番左側の白線を引く作業をしていて、片側交互通行になっているのでした。

 インフラのメンテナンスという事であれば仕方がありませんが、良く見ると補修前の白線はほとんど消えかけていて、白線の機能は全く果たしていない様子。

 ここまで消えないと新しい白癬は引けないのかな、とちょっと疑問と不満な気持ちが芽生えます。

 今乗っている会社の車にはレーン・キープ機能がついていて、高速道路では中央線と白線を認識して、レーンから外れそうになると自動でハンドルが動いて元に戻るような機能が備わっています。

 新しい車ってすごいな、と思うのですがその機能を十分に果たすためには道路上の白線や中央の黄色い線がちゃんと見えなくてはなりません。

 今までは道路上の白線って、「予算がないから」と言う理由で一番補修されていなかったところだと思います。

 しかし、車の自動化が進み、道路の情報を把握して車の運転のアシストをする時代が来ると、道路管理を正しく行っていないと正しい運転ができなくなる恐れがあります。

 もちろん自動運転になったとしても、どこをどう走りどうブレーキをかけるかはドライバーの責任の範囲です。

 しかし高齢化でやや運転機能が落ちてきた方には最新の安全支援機能は非常にありがたいものです。

 この手の機能を存分に発揮させるには、道路の適切な管理こそが必要だというわけ。

 新しいデジタル時代には道路のメンテナンスに求められる条件や整備水準も高くなるに違いありません。

 今から未来のデジタル社会においてどのようなサービスが必要なのか、しっかり検討して実施し始めなくてはなりませんね。

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人に会うときはできるだけアポを取るのだ ~ 人生我以外皆師

2022-07-13 23:21:52 | Weblog

 

 後輩の一人が突然会社を訪ねてきて「転職しましたのでご挨拶に着ました」という。

「へえ、いつ?」「6月から今の会社にいます」

 聞けば、本州の会社の札幌にある支店に勤め始めたとのことですが、それなりに業績のある会社のようで、それはそれで良かった。

 仕事は道内の古巣へ挨拶回りをするほか営業などもするとのことで、自動車を運転するなら安全第一でね、と余計な忠告めいた事が口から出ていました。

 一方で、「挨拶に来てくれるなら事前にいるかどうかくらい連絡をくれればよかったのに」というと、「まあおられなければ名刺を置いて行くだけでも良いかな、と思いました」と言うので、それだけはちょっと引っかかりました。

「いや、これからいろいろなところへ挨拶に行くのが仕事の一つになるのだったら、アポを取る癖をつけた方が良いよ」
「そういえば、いくつかの官庁では『アポを取ってから来てください』と言われました」

「そう言われたら事前のアポを取ることにして、そう言われなければアポなしで訪問するのかい?それはちょっといただけないな」
「やっぱりそうですか」

「そうだよ、いい大人になったからには人に会うことの意味をもっと考えて、あっている時間を大切に思った方が良い。全道を回るとのことだけど、たとえば今回釧路を訪ねて会えなかったら、『じゃあまた来週来ます』ということにもならないでしょ? それだったら事前に確認の電話をして、午前午後や一日ずらすことで会えるのだったら、僕ならそういう風に行程を組みなおすよ」
「ははあ、なるほど」

「自分以外の人に会うという事は、そこから自分の知らない情報や知恵を得る絶好のチャンスです。だから『会えなければ名刺を置いてくれば…』などというのは、自分が成長する機会をみすみす逃して、しかも営業活動をしたつもりになっているだけさ。人生の残り時間をもっと惜しむ方がいいよ」

 最後はなんだか妙に強い口調になってしまった自分がいました。

 たとえ何度も会ったことのある人を訪ねるのでも、自分の変化や相手の変化を語り合えば、常に新鮮な対話ができるはずです。

 そして互いの印象を新たにして、会う前よりも会った自分は何かが変化している。

 人に会うのが仕事だ、と言うのはそういう意味なのだと私は思います。

 人に会うときはできるだけ約束をとりつけましょう。

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学びと真似び ~ それは伸びしろなのか

2022-07-12 23:25:02 | 釣りのはなし

 先週の土・日に参加した「十勝F.Fカレッジ&ツアー2022@ANDOOR」。

 気心の知れた友人たちと…というよりも、会えば気心が知れてしまうのがフライフィッシングなのかもしれません。

 実釣初日の土曜日、皆それぞれ4~5人のチームに分かれてそれぞれのポイントへ移動してゆく中、「小松さん、10時にKさんが十勝空港に到着するので、彼と合流してそれから好きなポイントに移動してください」という流れ。

「あ、あのう、僕はKさんに会ったことがないんだけど」
「あ、そうか。じゃあ、小松さんのウェーダースタイルの写真を撮って向こうに送るから、それなら向こうもわかるでしょ」

 そんなわけで、空港で私一人だけ釣りの格好をして来客を待つという始まりでした。

 到着した飛行機から降りてきたKさん、初めてお会いしますが到着ロビーのガラス越しにすぐに私に気づいてくれて、無事合流は成功。

 この日の十勝は気温23℃。

「なんか涼しいですね。東京を出るときはものすごく暑かったんですが」
「今日明日はこんな感じみたいですよ。さて、どこへ行きましょうか」

 釣りのポイントは先発のチームから「うちらのところが広いからこちらで一緒に始めましょう」という誘いがあり、そちらのポイントへ移動です。


 ポイントに着くと、まだフライ経験の浅い参加者へフライを遠くへ投げるキャストの練習をしている最中。

 水温も低くて「ウェーダーを履いていても長く水の中にいると寒いくらいだね」と、キャスト練習の講師が笑っています。

 そんななかに分け入らせてもらった初めてのポイント。 
 
 先行者の方が「あそこの先に一匹いるんですよ、ほらちょっと白くなったススキが二本並んで生えているところに」

 魚がそこにいるとわかっているのなら行きたい!

 何人かいがなかでも、「じゃ、私行かせてもらって良いですか?」とついしゃしゃり出てしまいました。

「できるだけ向こうの岸よりね」

 フライラインの先には、この日の朝に講師の一人の藤田さんが受講生全員にプレゼントしてくれた白い大き目のカディスのフライがついています。

「白、しかも大きい!」
「やっぱり見えないとだめなので大きいのが良いです、出ますよ」と教えられてのデカフライです。

 対岸の際となると投げすぎると草にからまるので手前から攻めたいところですが、距離を測りながらの3頭目。

 バシッと出た!お、うまくフッキングできた!

 ドキドキしながら慎重にラインを手繰ってランディングネットに納めることができて今回の一匹目をゲット。

 大きさからニジマスかと思いきや「あれ、これはヤマベですねえ、型もいいですね」と講師の堀さん。

 自分の中でもスマッシュヒットな一匹でした。


     ◆


 ところがそこからは苦戦の連続。

 一緒に行動したKさんは、そこここで「釣れました。でも小さいですよ、25㎝のニジマス」などと、ポンポン釣るのですが、私の方はなかなかかからない。

 主催者側の一人であるサトーさんからは、「Kさんの釣りをよく見てください。非常にソフィスティケートな釣りですから」と事前に言われていましたが、(なるほど、こういう洗練された釣りもあるんだ)という印象です。

 ラインがふわりと水面に落ちて、そのあとにポンポンとラインを出して長くフライを水面上で流します。

(あんな釣りはできないなあ)と思うのと、またフライも条件によってどんどん替えて、「フライをどんどん小さくしてみたら釣れました」というトライアルも確か。

 私の方はわずかに習ったようなことしかできなくて、やはりいろいろな人の釣りを見て、キャストの仕方にしてもフライのチョイスにしても、「学び=まねび」でいろいろな形をもっと身に付ける必要を痛感しました。

 やはり見たものの数、経験した数を重ねる年季なのでしょうね。

 学びと感動と出会いの二日間でした。

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釣りに行って魚なんか釣ってんじゃねーよ ~ 道東釣り旅三昧

2022-07-11 23:44:54 | Weblog

 

 先週の後半は、今年の春からのうっ憤を晴らすかのような釣り三昧で過ごしました。

 木曜日は掛川からの友人たちと昼に道の駅南富良野で合流して空知川周辺での釣り。

 道東に長期滞在している友人のガイドで、参加者全員がニジマスを釣ることができて大満足の夜になりました。

 金曜日は、士幌町の道の駅「ピア21しほろ」、上士幌町の道の駅「かみしほろ」、音更町の道の駅「おとふけなつぞらのふる里」の三つを巡りました。

 いずれも後発の道の駅だったり、リニューアルが行われてしゃれたデザインの建物と売り物の商品のレベルが高いことに関心。

 またどこも自分たちの町と同じくらいに"道東"という地名のキーワードを強調していて、道東ブランド形成に一役買っています。

 十勝総合振興局では、食に関して"十勝"という地名ブランドを強化する「十勝ブランド強化支援事業」なる取り組みがなされています。

 道東ならば釧路や阿寒・摩周、根室方面まで含めた広域な概念で観光の受け皿ならば道東で、乳製品などの食品ならば帯広周辺の十勝でも良いかもしれませんが。


 「十勝」と「道東」というブランド地名が受け手に混乱を招かなければ良いのですが。

    ◆

 そして、金曜日の夜からは「フライフィッシング・カレッジ・2022」に参加。

 金曜の夜は前乗りの講師陣や友人たちとの宴会で前夜祭ですがここでも既に大盛り上がり。

 カレッジの講師陣は名うてのフライフィッシャーたちで、そんな人たちがマンツーマンで実釣を指導してくれるという豪華な企画です。

 一昨年、昨年とコロナのために中止せざるを得なかったこのカレッジですが、今回は無事に開催の運びとなりました。

 今回は道東地域が土・日と小雨に見舞われてあまり条件は良くなかったのですが、逆にそのおかげで釣り人が少なかったかもしれないのは逆に好条件だったのかも。

 参加者は遠くは関東から懐かしい友人や新しい参加者も飛行機で駆けつけてくれて、過去2年間コロナのために中止になったうっ憤を晴らすような同窓会気分。

 土日は小雨にもかかわらず、適切な釣りポイントの選択やキャスト指導、その他釣りにまつわる話をしながらの宴会で、大いに笑い、食べ、語った二日間でした。

 天気予報を見て雨の時間帯を避けるようにして、「とにかく川へ出よう」と実釣重視の二日間はとても得るものの多い釣り時間。

 雨の強くなった日曜の午後は、フライのタイイングレッスンと、釣りで疲れた体を釣り仲間にしてヨガ講師という方の指導で本格的なヨガ体験で締め。

 まあとにかく濃い時間が過ぎてゆきました。

     ◆
 
 ちなみにこの企画に繋がったそもそものきっかけは、故残間正之さんの「釣りに行って魚なんか釣ってんじゃねーよ」というセリフから生まれたもので、その心は「釣りは魚じゃなくて人を釣るんだよ」というもの。

 今回もたくさんの人を釣って、仲良くなってまた会いたいメンバーができました。

 魚も人も釣れたナイスな釣り旅でした。

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