北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

当世学生就職事情

2005-04-11 23:30:20 | Weblog
 そろそろ職場にも慣れてきましたが、こちらでは3年間ご無沙汰した方ばかり。挨拶も大事なのだ。
 
 さて、今日は
■挨拶回りが大事 の1本です。

【挨拶回りが大事】
 昼前に、かつてドイツの観光街道視察でお世話になったU先生に電話をして、「午後にご挨拶にお伺いしたいのですが」と言うと、「うーん、午後は人と約束をしちゃったんだよ…、そうだ!今おいで!一緒に昼飯を食べようよ」と誘われる。

 こうなると、掛川で鍛えた得意のなだれ込みの出番である。

 「わかりました。それではすぐに伺います」と、すぐに先生の待つ事務所へお訪ねをする。

 事務所は9階建てののっぽビルの6階にある。先生は待ちかまえていてくださって、「お、よく来たな。お帰りなさい!」と迎えてくださった。

 机の上に本が一冊乗っていて、U先生の最新著書らしい。先生は北海道農業の土地改良に関しての権威なのだ。

 「おぅ、これこれ、君にあげようと思っていたんだ。君もこれくらいの本を書いたら良いよ、と言おうと思ってね」とおっしゃるので、「先生!実はもう書きました!」と言って、わが掛川奮闘記を差し出す。

 「ありゃ、そうか。お、たいしたもんだ!」と、書いただけでお褒めをいただく。それだけ本を書くと言うことの大変さをご存じだからだろう。

 U先生は、我が職場の仕事にも大いに関係する事業に携わってくださっているので、これからもよろしくお願いしたいのであります。

 さて、これで拠点がまた一つ増えましたぞ。

    *   *   *   * 

 続いて北大工学部を訪ねて、掛川でもお世話になったまちづくりのK先生をお訪ねする。

 「先生、その節はお世話になりました」と言うと「こちらこそ。おかえりなさい」と言ってくださった。

 ここの先生の部屋では私の本を5冊もご購入いただいて、院生の皆さんが回し読みをしてくださっているそうだ。

 昨年の年末の忘年会に乱入をしたので、こちらのことを覚えていてくださっている学生さんたちも多くて、微笑みながら礼をしてくれる。またいつか酒を持って乱入しますよ。

    *   *   *   * 

 いよいよ最後に、農学部へ向かって私の卒業した講座をお訪ねする。

 北大校内はまだ残雪が多く、東京ではもう花散らしの雨だというのに、こちらはまだ冬の景色だ。

 北大の学生は相変わらず破れたジーパンなどを履いている子が多くて、かつての私とあまり変わらないなあ。

 私の卒業した農学部農学科は、もう組織改編によって農学科がなくなり、そこにあった園芸第二講座は生物資源科学科ということになっている。

 もう農学科の後輩は世に出ないのである。学校が廃校になる気分というのはこういうものなのかもしれない。

 講座のA先生はお元気で、懐かしく迎えてくれた。

 「そうだ、前期のうちに1コマくらい講座を持ってくれませんかね?」と依頼されたので、一も二もなくお引き受けをする。

 こういうところで授業を受けていると、「緑化や公園の効果はこんなこと…」と習うのだが、世間や地方自治体行政において緑化や公園がどういう意味を持つか、という視点で語る人は案外少ないものだ。

 掛川での経験が学生さんに生きるのであれば、本望というものだろう。

 また、住民という視点や管理という視点をもって、公園という目に見える財産を見なくてはならないだろう。

 やはりここでも掛川での経験が生きてくるのである。これは講義が楽しみである。

 
 ところで話題を変えて、「最近の学生さんの就職状況はどうですか?」とお訪ねをしてみる。

 すると「うーん…、公務員志望の子はそれなりにいて、1種にも合格するんだけど、採用してくれないんですよね。2種でも受けている子は1種に合格していながら、2種で採用された、なんていうことがあるんですよ」

 「それって今後どういう処遇になるんですかねえ。2種で採用になってから1種に合格して1種なりに異動してゆくという例は聞いたことがありますけど」

 「試験の成績で採用しないという流れなんでしょうね。試験は高得点でも面接で落ちてしまうんですよ。なんだかよくわからないね」とのこと。

 うーん、最近はこの講座にも遊びに来ることが少なくなっていたので、今後は大いに駆けつけて、一足先に世の中にでた者としての考えを訴えてゆくことにいたしましょう。

 ではよろしくお願いします。 
  

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