以前からこのブログでも、「これからは"老老介護の社会化"を進めるべきではないか」と書いてきた私。
その意味は、これからいよいよ高齢者が増えて介護する側の担い手が不足することが予想されるなか、高齢者の入り口にいる前期高齢者が後期高齢者を介護するような、積極的な老老介護を進めるべきではないか、ということでした。
できればそれを地域社会が高齢者に声をかけて、遅まきながら介護人材としての担い手になるように仕向けられないものか、とさえ思うのですが、行政マンに声掛けしてみてもあまり良い反応は返ってきません。
また「介護なんて体力が必要だから若い人じゃないと務まらないよ」と老人の介護参加に否定的な声もあります。
私が思うのは、体力が必要なものは若者の力を借りるとしても体力が必用ではない周辺業務だってあるわけで、そこを多くの老人の数で支えることができるのではないか、というもの。
また近い将来親の介護をすることだって十分に考えられ、そういう素養を身に着けておくことはきっと役に立つことでしょう。
仕事にするとしてその務め方だって、週5日のフルタイムでなくても少しでも良いから労働参加することで不足する労働力の助けになるのではないでしょうか。
そしてやれるところまで人生の先輩の介護をして、いよいよやれなくなったらそこから先は介護される側に回るという、老人の世界での老老介護というわけです。
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先日ある飲み会でそんな話をしたところ、私より少し若い知人の一人が「そう、まさに僕もそう思ったんです」と賛意を示してくれました。
おまけにその友人は「僕はそう思ったので、ヘルパー二級を取りました」というではありませんか!
「すごいなあ、実践派ですね。介護の仕事もしてみたのですか?」
そう訊くと彼は「今はまだ現役なのでそこまでは行きません。でも将来の夢の一つが、自分では動けなくなったような老人をサポートして観光の旅を手助けすることができないか、とは思っているんです」と、観光をサポートする介護に夢を馳せています。
それにしても、同じようなことを考えてしかも介護の資格を取得したというのですから立派です。
そうなると私もうかうかしてはいられません。
かつての介護資格である「ホールヘルパー2級」というのは今は「介護職員初任者研修」の修了資格ということに名前を変えているようで、いずれにしてもまずは研修を受けて理論と実践を学ばなくてはなりません。
私の住んでいるまちで通学ができるような研修プランを求めて、いくつかの専門学校のパンフレットを取り寄せてみました。
さすがに平日毎日通って短期間で資格を取得するというのは無理ですが、週末だけとか夜間だけとかコースはいくつかあるようです。
さて、本当にやれるのか。
これもまた人生の最終ステージでの生涯学習でありましょう。
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