先週の土曜日は10回目の介護スクーリングで、テーマは「整容と歩行介助」。
整容とは顔を洗ったり服を着替えたりして身だしなみを整えることです。
朝寝床から起きた瞬間の自分と出かける際の自分では全く身なりが異なるでしょう。
それは、顔を洗って歯を磨き、髪を整えて服を着替えて、人から見られて恥ずかしくないように身なりを整えているからです。
その行為全体が「整容」ということです。
整容には、体を守り健康を維持したり、生活のリズムを作ったり暮らしに楽しみを見出してQOLを向上させるなどの意味があります。
さらにそうすることで他社と良い関係を作ることに繋がり、おしゃれなどをすることで自分らしさを表現することは自尊心を保つことでもあります。
普段当たり前にしているようなことですが、病気になったり体が思うように動かなくなったりするとそうしたことを自分一人ではできなくなることがあります。
そのときには人の助けを借りることになりますが、その場合も自分でできることはできるだけ自分ですることが大切です。
できるのに人にやってもらうのは自立の心が欠けていることです。
どんなときでも自分でできることは自分でやるのです。
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演習は、利き腕側が半身マヒと言う方を想定して上着やズボンの着替えを手伝うことから始まりました。
マヒがあるときの着替えは、マヒしている側の袖などを先に通して置いてから使える腕を使って服を着ます。
整容では「立てるかどうか」が結構重要です。
利き足がマヒしているなど自力で立てない方でも、立つのを手伝って、杖を突いてでも移動するのを手伝うことで、洗面所へ移動するなど自力でできることをすることに繋がります。
つまり歩行の介助が必要になるのです。
歩行介助の演習は、生徒一人がまず道具を使って右足が曲がらないようなサポーターをして足首に錘を巻き付け、錘をつけたベストを着て動きを悪くして、さらに視野が狭くなるゴーグルをつけて高齢で半身マヒのある方に成りきります。
そしてその人を椅子から立たせて杖を持たせ、段差を介助しながら超えて椅子に座らせる、というものでした。
杖を使わないと歩けない人の介助の際の立ち位置、何に気をつけるか、どんな声をかけて誘導するかなどのごく初歩的なことを学びます。
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本日の最後は、視覚障害があって白杖を使っている方への誘導の仕方。
広くてほぼ二人分の幅で歩けるところは良いものの、地下鉄の改札機など一人分の幅しかないところでは、介助者が前を歩いて一列にならないといけません。
そんなときには介助者は手を後ろに回して一列になるような約束事があるのだそう。
我々がやったのは初歩中の初歩で、実際に視覚障碍者の外出をサポートするためには同行援護従業者という視覚障碍者のガイドヘルパーの資格があります。
一定のカリキュラムと演習をこなして資格を取得する制度があるのだそうで、もっともっと勉強と経験を重ねなくてはなかなか身につかないと実感した次第です。
今日で対面スクーリングは15回中の10回を終えました。
そろそろ胸突き八丁の時期です。
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