今日の午後、種子島宇宙センターから国産ロケットH2Aが打ち上げられ、温室効果ガス観測技術衛星の「いぶき」の軌道投入に成功しました。
これで地球温暖化の原因とされる二酸化炭素とメタンの状況を地球上を網羅するかたちで調査することが可能となりました。日本の世界貢献がまた一歩進みました。
今回のH2A型ロケット15号機は純国産のロケットで、2001年8月に1号機を成功させ、この間2003年11月の6号機が失敗をしたものの、2005年2月の7号機以来今回で連続9回の打ち上げ成功を果たしています。
設計の簡素化や製造・打ち上げ作業の効率化などによって世界でも有数のコストパフォーマンスを実現。全て自国の技術で衛星を軌道投入出来る国はそう多くないわけですから、宇宙技術開発での信頼性がまた一歩向上したというものです。
さらに今回の注目が、町工場から宇宙を目指すという夢が叶ったことです。
※ ※ 【以下引用】 ※ ※
手がとどく、宇宙。
http://www.sohla.com/projects/index.php
一般的に、人工衛星の開発には3年から10年の年月と、数億円から数百億円のコストが必要とされています。 これまでに商用利用されてきた人工衛星は限られていますが、コスト面・納期面だけ見ても、衛星ビジネスの難しさがうかがい知れます。
このような状況になった理由はさまざまですが、そのひとつに、ほとんどの人工衛星がフルオーダーメイドで開発されている事が挙げられます。 一方、パソコン業界では、モジュール化が当たり前の時代。
モジュールの性能を競い、性能が飛躍的に高まったパソコンのように、人工衛星も基幹部分(通信機器、電源機器など)をそれぞれモジュール化し、それをプラグイン式に組み合わせて衛星にすることによって、低価格化・短納期化、ひいては高信頼性を実現することができるのではないか---東京大学・中須賀教授のそんな発想から生まれたのが、汎用小型衛星PETSAT(ペットサット)です。 2003年度には、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託事業として、PETSATの実現を目指したプロジェクトがスタートしました。
SOHLA若手エンジニアと東京大学をはじめとする大学生、製造を得意とする企業が結集し、産学官連携プロジェクトとしてPETSATの開発に挑戦しています。
※ ※ 【引用おわり】 ※ ※
まいど1号は、PETSATの実験衛星で、今回1号機の開発コードは「SOHLA-1」。1辺約50センチの立方体で、重量約50キロ。汎用小型衛星に搭載する機器の宇宙空間での先行試験や、雷の観測などを行うことになっています。
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_soc_h2a-maido
SOHLAとは、Space Oriented HIGASHIOSAKA Leading Associationの略称で、平成14年に設立した協同組合で正式には「東大阪宇宙開発協同組合」と言います。その理念は 『夢で始まり、情熱を結集し、こころ豊かな社会を創る』 というもので、志で挑戦した夢がついにかないました。
人工衛星を特注の一品生産ではなく、汎用部品を組み立てることで安く作り上げるという発想を実現した東大阪の町工場の人たちの情熱とど根性は見事です。
実はその陰で首都圏ニュースでは、いぶきに同乗した東京都立産業技術高等専門学校の「航空高専衛星KKS-1」通称「輝汐(きせき)」の打ち上げ成功も話題になっていました。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-090117X675.html
こちらはこちらで、高専の学生が先生の指導を受けながら製作を進めていたのですが、「アルミ製の衛星本体の加工がどうしてもうまくいかない。断られるのを覚悟で地元荒川区の中小企業に協力を求めたところ、『なんでもっと早く言わないんだ」と採算度外視で引き受けてくれたという』」(2009/1/17 時事通信)とこれまた地元企業の志がたっぷり注入された衛星なのです。
※ ※ ※ ※
東大阪の中小企業と言い、荒川区の高専といい、日本のモノづくりの伝統と志はいまだ健在。
これこそモノ作りを下に見るような他国には絶対に真似のできない我が国の底力と言えるでしょう。
さて、立派なデータをたくさんあつめて世界中を精々びっくりさせて欲しいものです。
これで地球温暖化の原因とされる二酸化炭素とメタンの状況を地球上を網羅するかたちで調査することが可能となりました。日本の世界貢献がまた一歩進みました。
今回のH2A型ロケット15号機は純国産のロケットで、2001年8月に1号機を成功させ、この間2003年11月の6号機が失敗をしたものの、2005年2月の7号機以来今回で連続9回の打ち上げ成功を果たしています。
設計の簡素化や製造・打ち上げ作業の効率化などによって世界でも有数のコストパフォーマンスを実現。全て自国の技術で衛星を軌道投入出来る国はそう多くないわけですから、宇宙技術開発での信頼性がまた一歩向上したというものです。
さらに今回の注目が、町工場から宇宙を目指すという夢が叶ったことです。
※ ※ 【以下引用】 ※ ※
手がとどく、宇宙。
http://www.sohla.com/projects/index.php
一般的に、人工衛星の開発には3年から10年の年月と、数億円から数百億円のコストが必要とされています。 これまでに商用利用されてきた人工衛星は限られていますが、コスト面・納期面だけ見ても、衛星ビジネスの難しさがうかがい知れます。
このような状況になった理由はさまざまですが、そのひとつに、ほとんどの人工衛星がフルオーダーメイドで開発されている事が挙げられます。 一方、パソコン業界では、モジュール化が当たり前の時代。
モジュールの性能を競い、性能が飛躍的に高まったパソコンのように、人工衛星も基幹部分(通信機器、電源機器など)をそれぞれモジュール化し、それをプラグイン式に組み合わせて衛星にすることによって、低価格化・短納期化、ひいては高信頼性を実現することができるのではないか---東京大学・中須賀教授のそんな発想から生まれたのが、汎用小型衛星PETSAT(ペットサット)です。 2003年度には、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託事業として、PETSATの実現を目指したプロジェクトがスタートしました。
SOHLA若手エンジニアと東京大学をはじめとする大学生、製造を得意とする企業が結集し、産学官連携プロジェクトとしてPETSATの開発に挑戦しています。
※ ※ 【引用おわり】 ※ ※
まいど1号は、PETSATの実験衛星で、今回1号機の開発コードは「SOHLA-1」。1辺約50センチの立方体で、重量約50キロ。汎用小型衛星に搭載する機器の宇宙空間での先行試験や、雷の観測などを行うことになっています。
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_soc_h2a-maido
SOHLAとは、Space Oriented HIGASHIOSAKA Leading Associationの略称で、平成14年に設立した協同組合で正式には「東大阪宇宙開発協同組合」と言います。その理念は 『夢で始まり、情熱を結集し、こころ豊かな社会を創る』 というもので、志で挑戦した夢がついにかないました。
人工衛星を特注の一品生産ではなく、汎用部品を組み立てることで安く作り上げるという発想を実現した東大阪の町工場の人たちの情熱とど根性は見事です。
実はその陰で首都圏ニュースでは、いぶきに同乗した東京都立産業技術高等専門学校の「航空高専衛星KKS-1」通称「輝汐(きせき)」の打ち上げ成功も話題になっていました。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-090117X675.html
こちらはこちらで、高専の学生が先生の指導を受けながら製作を進めていたのですが、「アルミ製の衛星本体の加工がどうしてもうまくいかない。断られるのを覚悟で地元荒川区の中小企業に協力を求めたところ、『なんでもっと早く言わないんだ」と採算度外視で引き受けてくれたという』」(2009/1/17 時事通信)とこれまた地元企業の志がたっぷり注入された衛星なのです。
※ ※ ※ ※
東大阪の中小企業と言い、荒川区の高専といい、日本のモノづくりの伝統と志はいまだ健在。
これこそモノ作りを下に見るような他国には絶対に真似のできない我が国の底力と言えるでしょう。
さて、立派なデータをたくさんあつめて世界中を精々びっくりさせて欲しいものです。
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