北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

われわれの仕事とは

2007-04-17 23:37:53 | Weblog
 今日も冷たい雨の一日でなかなか暖かくなりません。テレビでは銃による殺伐とした事件がアメリカや長崎で相次いで発生。
 ちょっと憂鬱になりますね。

【まちづくりの仕事とは】
 今日は一日かけて、同じフロアのスタッフから我が組織舞台の仕事の内容について教えてもらいました。

 基本的には私が所属する支社の守備範囲は都内23区内。そのエリアの中で、土地というものを活かしたまちづくりを行うというのが仕事です。

 組織全体としては、賃貸住宅を作って貸すという事業を昔から行っていますが、私のいる支社は、賃貸住宅事業は行っていません。そのかわり、既にできあがっている市街地の中で、地区の在り方を地域と一緒になって考えるコーディネート事業や、区画整理や再開発、住宅系の補助事業などを駆使してまちづくりを行っているのです。

 既にできあがっている市街地での問題は、やはり道路の問題です。

 道幅の狭い道路しかない地区で、どうやって道路幅を広げるかということになると、計画の掛かっている家を全部買収して敷地を確保するのが直接的ですが、これは大変な時間と労力がかかってしまいます。

 そこで、地主の人達が少しずつ土地を出し合って道路や公園の敷地を生み出すという区画整理や、土地を出し合って高いビルを造って住居やお店の面積をビルの中に生み出すという再開発という事業が使われます。
 
 こうした手法は、土地が値上がりしてニーズが高いときには非常に上手く行くのですが、逆に地価が下がり土地ニーズが下がっているときにはなかなか上手く行かないもの。

 そんな土地需要の風向きを考えながら、地域のあるべき姿という理想に向けて町は生き、変化して行くのです。

 先日、大手町でかつての合同庁舎の跡地を種地として高層ビルを建て、そこに周辺のオフィス街を移し、今度はそれで空いたビルを立て替えるという連鎖型再開発が始まり、阿部首相も式典で挨拶をするほど注目を浴びています。

 実はここもわが組織が事業主体となっているのですが、そういうことはなかなか報道もされず、ちょっと寂しい思いもしています。

 午後に若手の職員から事業の説明を受けていて気がつきましたが、我々の仕事は【地図を描き替える】仕事なのです。

 道路のなかった住宅地に道路を造り、町の面目を一新すること。それが地域にとっての幸せの効用に繋がるような結果を出したいものです。

    ※    ※    ※    ※

 ところで、ある意味ではごちゃごちゃと密集したところにはまたそれなりに良い風情があったりもするものです。

 「典型的な密集地で面白いところといったらどこがありますか?」といろいろな人に尋ねてみると、だれもが上げるのは「それだったら京島ですよ、京島。是非行ってみて下さい」という答えが返ってきます。

 そうか、京島ですか。ではこの週末はそこにしましょうか。

 少しずつ面白い町並みの情報を仕入れていますよ。
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