北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「幸福」にみる「幸」と「福」の違い

2011-01-27 23:52:48 | Weblog
 札幌は思いの外雪が多いです。

 普段通る道も道幅が狭くて、住宅街の道路は太い通りを走らないと車同士の交差に難渋することもしばしば。いやはや今年の冬は大変です。

 雪国の冬は毎年のことながら大変ですがこれを不幸と呼べるでしょうか。


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 中国古典の碩学、安岡正篤先生は「幸福と言うが、これは二種類の良いことの集まりだ」とおっしゃいます。

  「幸」の方は、その原因が自分の中にはなく、自分が努力しなくても向こうからやってくる偶然的な良いことなのだそう。

 たまたま金持ちの家庭に生まれたとかいうのはまさに「幸」で、実はこれは当てにはならないものなのだと。

 これに対して良いことの原因が自分の中にあって、自分が苦労して苦心して勝ち得た良きことを「福」というのだそう。

 福という文字は示偏が表す「神」と、つくりが表す「収穫を積み重ねた姿」の合成でできていて、農家で言えば神様の前に俵を積み重ねた姿なのです。これは当てにしてよろしい。

 つまり、自分にとって良きことも、自力で得るものと偶然に得るものの二種類があり、これを同列に感じることなく、福を得られるように精進すべきなのだと言います。

 
 普段使う何気ない「幸福になりたい」という言葉も良くかみしめて味わいたいものです。
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