昨日のフォーラムに来てくれた知人のYさんから、駅前の紀伊國屋書店でイザベラ・バードのパネル展をしているということを聞きました。
そこで空港へ向かう途中に札幌駅で降りて、少しだけ立ち寄ってみることにしました。紀伊國屋の二階のコーナーにその一角はあり、パネル展のタイトルは「翼をもった女」となっていました。
イザベラ・バードは開国後まだ間もない明治11(1878)年に日本を訪れたイギリスの女性旅行家です。
彼女はその年の6月から9月にかけて東京から日光、新潟を経て北海道までの北日本を旅しました。
今回の展覧会は、イザベラ・バードの足跡を辿る会が主宰するものだとのことで、壁には大きな道南地域の地図が貼られていました。
彼女は北海道の旅を函館から始めたのですが、七飯町、森町と歩き、そこからは室蘭まで舟で渡り、室蘭からは白老を経由して平取まで行きました。
函館から室蘭方面を見るとすごく近いことが分かりますね。
彼女の旅行記は、世界がまだアイヌの文化について知られていない頃に、アイヌの人たちの風俗について書き留めた貴重な文献資料となっています。
ややきつい表現も散見されますが、総じて日本と日本人に対して好意的な文章を残してくれたイザベラバード。
函館開港150年の今年、函館に縁の歴史に触れてみるのも良いかもしれません。
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