仕事上の立場から、建設機械を扱う人たちの地位向上や情報発信を行っていますが、今回は「情報化施工」という機械を使った最新の施工技術についての宣伝がまたまた漫画で登場しました。
その名も「OPEJOによろしく」。 タイトルの"OPEJO"とは、機械を操作する女性オペレーターを表す造語で、若い女性でも現場で機械操作ができる時代の到来を期待しているものです。
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ブルドーザーやバックホウなどの建設機械は、平面に描かれた図面を元に、高さや角度を現場で再現して最終的な土木構造物を作り上げて行きます。
そのためには図面を読み込んだり測量で現場を再現するという技術が必要になるのですが、その最終形の出来形を最初から立体座標で押さえて、現場では衛星を使ったGPS技術で建設機械を動かして完成形を作る、というのが情報化施工のイメージです。
この情報化施工が一般化されて普及すると、建設機械を操作するオペレーターの職人芸がいらなくなり、割と誰でも操作できる世界になるのではないかという期待があるところ。
わが開発局や道庁では、情報化施工の技術で施工する工事として指定した工事で発注するなど、建設会社にまずはやってみてもらう機会を設けて、理解を深めたり改善点を探るなどの活動を続けています。
しかしまだ始まったばかりなので、特にこれから建設事業を志す学生たちなどにも情報が浸透していません。
そこで、情報化施工についての基礎知識をまたまた佐藤秀峰さんの「ブラックジャックによろしく」のコマを使った漫画で紹介したのが今回作成した「OPEJOによろしく」という冊子です。
冊子でも配布していますが、今すぐ見たいという方のために、作成者のJCMA北海道支部ではホームページにアップしてくれていますのでこちらをご覧ください。
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さすがに漫画だけでは伝えきれない細かな情報はイラストで紹介して内容を補っていますが、この手の情報誌にはないユーモアたっぷりの作りになっています。
JCMA北海道支部では昨年、除雪機械に対する理解を深めようと「除雪者によろしく」という連作パネルを作り、建設業界に衝撃を与えましたが、柳の下には何匹もドジョウがいるようでまだまだ使えそうな手法というわけ。
情報化施工を当たり前にするためには、これまでとは違った才能や能力、柔軟な発想が必要です。このような地道な広報活動の継続によって、若い人たちが関心を持ってこの世界に入ってくれることを願うばかりです。
ちなみにJCMA北海道支部のホームページには、同じく情報化施工についてお知らせする連作パネルも掲載されていますので併せてご覧ください。
【JCMA北海道支部 Episode-2 情報化施工編】
http://www.jcmahs.jp/poster/poster_ver2_step1.html
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