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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

【おまけ】脳科学を用いた教育のやり方 ~ 三つの質問で自己肯定感を高めることができる

2021-07-14 23:34:02 | Weblog

 

 私は朝ラジオの情報番組をいくつか聞いているのですが、そんな中の一つが「三宅民夫のマイ朝」の中の「マイBiz」のコーナーです。

 この番組は毎回、いろいろな方に最新のビジネス情報を聞かせてもらうのですが今日は、横浜創英中学高等学校校長 工藤勇一さんによる教育に関するお話でした。

 内容は脳科学研究を教育に活用する、と言うテーマで、キーワードは「心理的安全性」と「メタ認知」でしたが、今日はそのうち前者の「心理的安全性」の意味について詳しくお話をされました。

 脳の研究は自立する子供たちを育てるのに役に立つとのことで、脳科学的にアプローチすることで、教育上の指導の在り方について理論的に説明ができるのだそう。

 世界的情報企業Googleでも人材育成のために活用されていることで知られているのですが、「心理的安全性」が担保されていると脳のパフォーマンスが最大限に発揮されるとのこと。

 心理的安全性を保たれていないと、怒ったり切れたり、思考できなくなったり感情的になったりする。

 ではその心理的安全性を高めるにはどうしたらよいのか?

 工藤さんは「敢えて言うと、失敗が許される環境になることだ」と言います。

 失敗をしてもOKだよ、と言える環境とは、言い換えれば、子供たちが自己決定できているかどうか。

 言われてやるのではなく、自分で考えて行動できる、そういう自己決定できる環境を作ってあげることがポイントになる。

 ところが日本の教育とは「叱ることを仕事のように感じている」人が結構多い。

 自己決定させるための三つの言葉がある。それは

 ①どうしたの?
 ②(そういうことか)君はこれからどうしたいの?
 ③僕にできること、手伝えることはあるかな?

 これは質問形なので、全部答えなくてはならず、それは自己決定しなくてはならないということ。

 これを繰り返していると自己決定を繰り返し、自己肯定感が高まることがわかってきた。

 どうしても親は自分と違うことを言われると、「勝手にしなさい」などと言いがちだが、それは真逆だ。

 台湾のオードリータンさんもそうやって育てられたそうだ。

 人材育成にとってはこの三つの質問はとても重要セリフだ。

 さてさて、面白いお話でした。

 人を教育するときに叱ることが必要だ、と思っている方は多いと思います。

 工藤先生は5月にこの研究を本にまとめられたそうなので、そちらも読んでみようかな。

 ラジオ番組はNHKらじるらじるでも一定期間聞くことができますよ。

 

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建設会社がICT化に取り組む切なる理由

2021-07-14 23:03:17 | Weblog

 

 THE STAYS WAKKANAIでの一泊。

 朝早くにパリッとしたワイシャツを着て共用のリビングにいたところ、多分スタッフと勘違いされたのでしょう、「コインランドリーの洗剤は自分で刈ってこないとダメなんですよね」と多分年上であろう利用者の方に訊かれました。

「え、ええ、僕は使ったことがないのですが多分そうだと思いますぅ」と曖昧な返事をしたところで向こうもスタッフじゃないと気がついた様子。

「どちらからですか?」と訊くと、「札幌からです。ケーブルを張る仕事なんですが、火曜から来て明後日までいます」とのこと。

 稚内市内はとにかくホテルが取れないので、ビジネスの方もここに来ざるを得ないようです。


     ◆


 昨日、留萌の大手建設会社さんを訪ねてお話を伺いました。

 こちらはかなり早くから建設作業のICT化、情報化に取り組まれていて、おそらく道内でも3本の指に入ろうかと言うくらい先駆的で高度な取り組みをされています。

 そこで、「失礼ながらどうしてこんなに早くから情報化に取り組まれたのですか?」と訊いてみました。

 すると答えは「いやあ、恥ずかしながら我々のような地方都市では若い人材がなかなか集まらなくて、都会の同業者よりも早くに高齢化したオペレーターが消えてゆくことが明らかだったんです。なので、この人材不足を補うにはICT化、情報化に取り組むしかない、ということで早くから決断したというわけです」

 進取の気質があったわけではない、と謙遜されてはいましたが、人材不足と言う現実に背中を押されるようにして取り組んだICT化とはいえ、早く取り組んだことで業界の中では注目をされています。


     ◆

 さてさて、そんな昨日仕入れたばかりのICT化に取り組んだ企業の背景情報を、今日はオホーツク方面の会社を訊ねたときに、「…とまあこんなことを教えてくださいました」と紹介すると、こちらの会社でも社長さんが膝を打って、「まさにその人材不足という話が身に沁みます」と強く共感してくださいました。

「我々のような地方都市の建設会社では、やはり今のお話のように人材がなかなか集まりません。うちもICT化には熱心に取り組み始めていますが、それは『ICT化に熱心で面白いことをやっている企業』という企業イメージを作って、他地区や他社さんとの差別化を図りたいという意図もあります。
 いずれにしても、人材不足に対してどうそれを克服してゆくかということは地方の建設業にとっては喫緊の課題だと思います」

 まだ多少のゆとりがある都会の会社に対して、地方都市の切実な問題は、新しい問題解決への取り組みの背中を強く推しています。

 良いものはどんどん取り入れなくては独特の企業カラーも出せません。

 地方都市では、生産性向上以上にICT化への取り組み圧力が高まっていることを感じます。

 

 

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