北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

わが人生におけるマージャンの時間

2021-02-07 20:33:30 | Weblog

 正月以来初めて、老親の実家で家族マージャンをしてきました。

 思えば家庭の中で父から麻雀を教えてもらったのは私が中学生くらいのころなのでもう50年になろうかと言う家族マージャン。

 もう事項だけれど、そのころは千点につき5円を賭けていて、一箱150円のレートでした。

 父がマージャン好きだったので、父母に弟を交えての4人でそれはそれはよくやったものです。

 もう90歳になる父と87の母は、普段は実家のある町内会でお年寄りを集めて地区会館で週二回のマージャン大会で遊ぶのが最大の楽しみでした。

 それがこのコロナ禍で、会館の使用は中止。当然マージャン大会も開催の見込みはありません。

 我が家の場合は、弟の息子つまり甥っ子が小さいころからマージャンが大好きになり、町内会の大会とは別に両親と弟と甥っ子で卓を囲むことが多くあり、それはつまり弟が両親の様子を見回っているということです。

 ところが今年はその甥っ子が高校受験で、そうそう両親の家に入り浸っているわけにもいかず、弟家族とのマージャンもやりにくくなってしまいました。

 老親にとっては、唯一の楽しみをいよいよ奪われたわけでさぞつまらない日々を過ごしていることでしょう。

 私もたまには両親の様子を直に見ることが必要だと感じていて、弟に「日曜日の午前中にマージャン出来る?」と誘いをかけました。

 するとたちまち、「息子は無理だけど俺は行けるから、じゃあ8時半集合ね」と合意が成立。

 勇んで今日の朝両親宅へ着いてみるとなんと甥っ子がいるじゃありませんか。

「あれ?受験勉強で来れないんじゃないの?」すると甥っ子も弟も「いや、今日は塾が午後からだから午前はストレスを発散した方が成績がいいんだ」と言い出す始末。

「やれやれ、仕方がないなあ(笑)」と母を除く男ども4人で3チャン勝負を始めました。

    ◆

 麻雀をやりながら父は「はは、この組み合わせでやるのは本当に久しぶりだなあ」と喜び、周りからは「何言ってるの、正月にやったじゃない!」「そうだったっけ?」「もう、すぐ忘れるんだから」

 ちょっと記憶が怪しくなりかけている父は、時々トンチンカンなことを言いますが、マージャン勝負では真っ当な打ち方をしています。一体大丈夫なのか、そうじゃないのか…。


      ◆


 さて、久しぶりのマージャンでしたが結果は…、惨敗でした。

 まあ負けた。3チャンの成績はマイナス7万点。

 勝負を挑めども、逃げようとしても当たりパイになるという最悪の状況で、長いマージャン人生の中でも最も負けたのじゃないかな(笑)。

 50年前から全然うまくならない私ですが、こういう風景もあと何回味わえることか。

 思うところの多いマージャンの時間でした。 

 

コメント
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