北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

どさんこ商品研究所~アンテナショップを利用しよう

2013-01-29 23:45:54 | Weblog

 

 北海道の建設コンサルタントでは老舗にして大手のドーコンさんから、話を聞かせてほしい、と二人が訪ねてきました。

 これまでドーコンさんでは、技術社員が仕事をしながら気づいた様々な視点を「ドーコン叢書」という形で二冊の本を出しています。

 http://amzn.to/126O1mO

 今回はその三冊目を企画する中で、駅前コンコースに面している「どさんこ商品研究所」について書こうとしているのですが、外から見たときの意見を聞きたいということでした。

【どさんこ商品研究所】 http://dosanko.docon.jp/

 札幌駅から大通りへ向かう地下コンコースからちょっと入ったところに展開しているのは、実際は道内各自治体が開発した商品のアンテナショップです。

 道内の自治体では地域の産物を活かした様々な商品が作られていますが、現実には売るための流通の流れが見つからなかったり、商品と買い手の間のミスマッチに気付かなかったりして、商品が売れるためには様々なハードルがあるものです。

 しかしそれは実際に売ってみて、買い手の意見を聞いて初めて改善ができたりするもの。

 その最初の売り場が見つからない、というのがそもそも売れない理由の一つなわけです。

 それを「どさんこ商品研究所」ではとにかくショップの中に展示して売ってみるという場所を提供しようというのですから、自治体で何か売りたいものがあるようなところは相談してみない手はありません。

   ◆   ◆   ◆

 とは言いながら、ドーコンさん自身にしても、この企画そのものが会社と地域にどのような貢献ができているのかを計りかねているところがあります。

 そうしたことを、外部の人の意見として聞きたいというのが今日訪ねてきた理由です。

 
   ◆   ◆   ◆


 この問いに対する私の答えは、道路や橋梁などの設計は根幹的な仕事として与えられた業務を一生懸命にこなすのはもちろんですが、地域の信頼を得て、道内にいるシンクタンクとしての役割を考えると、地域の産物を売るという課題に対しても、共に考えるような場を提供することに大きな意味があるだろう、というもの。

 商品を置いている各自治体の首長さんならば、ぜひここを訪ねてほしいものですし、売れる理由、売れない理由も学んでいってほしいものです。


 また、道内各地の産物として置かれていても、他の商品とのコラボ企画や、関係者同士の交流や情報交換の場というのは案外ないものです。

 あったとしても、道内各地の地域の中に留まっていて、ダイナミックな交流の場にはなりません。

 そうした場の提供になる可能性だってあるでしょう。

   ◆   ◆   ◆


 商品が売れるためには、その特徴やイチオシの理由、ここまできた物語など様々な周辺情報もあるでしょう。

 それらが適切に情報発信されているでしょうか。

 こうした売り手と買い手の間にあるミスマッチを少しでも解消して、結果としてドーコンと各地域の人たちの関係性を築くのもこういう場の力と言えるでしょう。

 アンテナショップというと、単なる場所貸しに聞こえるかもしれませんが、このチャンスを生かせるかどうかは売り手の情熱と才能に負うところが多いかもしれません。

 ならばなおのこと、こうした実践を通じて地域の人材を鍛えるという事も必要なはず。

 なぜ売れないか、どうしたら売れるのか、課題は何なのか…、答えは自ら見つけるしかありませんが、ただ頭の中で考えるよりは実践を通じた気づきがあるでしょう。

 こういう取り組み、私は大いに共感しています。

 手元になにか商品がある、という方はまずは相談してみてはいかがでしょうか。

 新しくできるという第三弾のドーコン叢書も楽しみです。   
 

コメント
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