
釧路港に豪華クルーズ船、レジェンド・オブ・ザ・シーズが快晴の釧路港に入港しました。
レジェンドの総トン数69,200トンは、以前入港した飛鳥Ⅱの5万トンを超えて、釧路へ入港した船では最大クラスの船です。
この船、先週までは釧路港西港の埠頭に着岸する予定だったのですが、レジェンドの船長からの希望で急きょ釧路川の耐震岸壁に着岸することになったもの。
おかげで、西港であれば人気もないので特段のおもてなし事業はしないつもりだったのが、こちらも急きょ準備を進め、ドタバタの準備作業となりましたが、無事今日を迎えることができました。
今回のレジェンドのツアーは、横浜を出発したのち、韓国の釜山、ロシアのウラジオストック、室蘭、そして釧路と回ってきたもので、夕方釧路を出港した後は横浜へ戻るツアーです。
歓迎セレモニーでは私から市民を代表しての歓迎のあいさつを行い、「釧路は霧で有名なのですが、今日は好天が皆さんを出迎えました」と言うと、答礼に立ったインガ・クンツェン船長からは「横浜を出てからずっと天気が悪かったのですが、北海道へ来てからは天候に恵まれませんでした。今日は霧に会えなくて良かった」という挨拶がありました。
その後、船主のロイヤル・カリビアン・インターナショナルの日本総代理店ミキツーリストさんのご厚意で、関係者への船内見学会が催されました。

【今日の釧路は快晴でした】
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船のコンセプトは、「滞在型の洋上のテーマパーク。船に乗ること自体が目的」というだけあって、ゴージャスながらカジュアルな雰囲気を大切にしているのだとか。
それでもプールにアスレチックジム、ロッククライミングウォール、パターゴルフ、本格シアターにショウステージ、カジノなど船内を楽しむアトラクションは満載。

【定番のプール】

【ロッククライミングウォールもあるぞ!】

【ショウはこちらでどうぞ】

【ジムも人気】

【海外船籍の船上ではカジノも合法】
「カジノで遊んで、ツアー料金をタダにするかそれとも二倍払うかはあなた次第です」
そしてこれで、窓のない部屋であれば二人連れのツアー料金が一人一泊1万円で可能なのだそう。
さすがに1,800人が乗れる豪華客船で、スケールメリットが効いています。
しかし実は、ロイヤル・カリビアン社が所有する船ではこのレジェンドの7万トンクラスというのは最も小さい船のクラスなんだそうで、同社が所有する最大の船はなんと22.5万トン!
その他にも16万トンクラスが3隻、13.8万トンクラスが5隻あるというのですから、世界のクルーズ船の巨大化はすごい勢いです。
釧路の耐震岸壁ではおそらく今日のレジェンドクラスが着岸できる最大の船なので、そんな巨大な船が来ても泊めるところはありません。ちょっと悲しくなります。
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しかしレジェンドが耐震岸壁に着岸してくれたのはとても素晴らしいことでした。
船から見える晴天の釧路の市街地も良かったのですが、ここに巨大な船が着岸している姿そのものがクルーズ船を街が迎える一つの都市景観になっているのです。
夕方には夕日をバックにしたレジェンドを撮ろうという人たちで幣舞橋は混雑していたと言います。
クルーズ船が街中にやってくる、そのことが一つの都市の風格なのです。
豪華クルーズ客船の誘致をさらに進めて、たくさんの方に釧路を味わってもらおうではありませんか。