北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

飢餓スイッチで健康に

2011-11-24 23:45:04 | Weblog
 医者をしている友人二人を交えて久しぶりに旧交を温めあいました。

 世間話に花が咲く中で、話題はつい健康と医療の問題になりがちです。そんななか、「おい、おまえはちゃんと健康診断をしているか?」と話を振られました。

「もちろんだろ。年に一度は職場の人間ドックを受けているさ。今のところ異常はないよ」
「おっと、しかしだからといって安心しちゃいかんぜ。あんなのは見つかる方が奇跡だからな」

「見つかる方が奇跡って、それじゃあ受ける意味がないんじゃないか」
「はは、まあ言葉が過ぎたところがあるけれど、そこで異常がないからと言って、これで一年間安心だ、などと思わないことだよ。医療の水準を過大に評価すると、なぜ見つけられなかった、という話になりがちだけれど、それを超えて健康管理は自分の責任できっちりしておいた方が良いと言うことさ」

「しかし年に一度やっておけば健康状態の変化だって分かるんじゃないか」
「まあね。しかし俺の知っている医師は4月に健康診断を受けて異常がないと言われながら、10月に肺ガンで死んだよ。まだ若かったのに惜しいことをしたものだ」

「それは検診の時に見過ごした、という話なのか」
「その医師は、『おれの検診の時の写真は封印しろ』と言い残したよ。誰が見逃したのか、なんて犯人捜しをしても仕方がない、と思ったんだろう。でもそれが今の医学の標準的なレベルなんだ、と思う方がよい。何でも見つけてくれるなどと言うのは過大な期待だということさ」

 我が友人は、決して検診がいい加減に行われていると言うことではなく、健康も自分自身の責任に於いて保たれるべきだ、ということを言いたかったのでしょう。

 病気になって困るのは医者ではなく自分本人なのですからね。


      ※     ※     ※     ※     ※


 その次にはその健康維持の秘訣についての話題になりました。

「そういいながら自分自身の健康管理はどうしているんだい?」と私。
友人は、「昼飯は300kcalに抑えているよ」と言います。

 するともう一人の医師も、「長寿で有名な日野原先生は、昼はクラッカーと紅茶…だったかな、とにかく少ない量が良いんだと言っていたなあ」

「昼が少ないと夜まで持たないんじゃないか?」
「そこが肝心だ。『腹が減った』と思う瞬間がちゃんとあるかい?人間は『腹が減った』という空腹感や飢餓感をきちんと感じると、体の中のいろいろな機能が活性化して『生きなきゃ!』という反応が起き始める。長生きを一番阻害するのは『飽食』と『満腹』さ。これでは生体機能にスイッチが入らないんだ」

「なるほど、飢餓スイッチってわけか」
「そう。もちろん無理や無茶をした極端な断食がよいと言うことではなくて、腹が減ったという程度の空腹感をしっかりと感じるような食生活が良いということだ。粗食と空腹感、こういうことを現代人は忘れていると思うよ」

 何事も極端は良くないと思いますが、そういわれてみると日常の生活では時間が来れば食事をするというのが習慣になりかけていて、お腹が減ったから食べるということが忘れられかけています。

 一度の食事の量も多すぎると次の食事のタイミングまでにお腹が減らないということもありますね。

 朝起きたときに空腹を感じるようにすれば朝ご飯が美味しく食べられそうです。

 夜寝る前のラーメンがいかに健康に悪いか、これは笑えませんぞ。

 

   【原減ったー!!】 ※写真は本文と関係ありません
コメント
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