北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

知らないところでコツコツと

2010-11-04 23:25:33 | Weblog
 石炭基金関連の総会と、職業訓練センター存続に向けた陳情のために札幌へ。

 世の中には、知られないところで様々な事業がありますが、それはただ自分が知らないだけのこと。それぞれの事業が成立の経緯と存在意義を持ちながら経済活動に貢献しているのです。

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 ダイエットを試みた方なら一度は聞いたことがあるはずなのが「基礎代謝」という単語。

 これは人が生きて行くために必要な最低限のエネルギーのことで、意識して筋肉を動かさなくても体温維持のための臓器や筋肉の動きや心臓の鼓動などでエネルギーを消費する量のこと。 

 その消費する割合はある研究によると、呼吸器・心臓で10%、肝臓で27%、腎臓が7%、筋肉18%、脳19%、その他…なんだそうで、これ以外には食事で誘発される体熱や、運動で誘発される体熱生産などがあるんだそう。

 例えば30代男性で一日の取得エネルギー2,500kcalのうち、基礎代謝は約1,500kcalくらいなるとのことで、心臓を動かして体温を維持し、ちょっとものを考えるだけでもかなりのエネルギーを必要として、基礎代謝の量は一日に吸収するエネルギーの60~70%にもなるというわけ。

 だから効率的なダイエットのためには、苦しい思いをして筋肉運動を続けるよりも、体を筋肉質にすることで基礎代謝を高めて、寝ていてもエネルギーを消費しやすい体を作る方が良いのです。            
 
 動物の筋肉には随意筋と不随意筋の二種類がありますが、前者は運動などに使われる意志によってコントロールできる筋肉で、後者は内臓を動かしたりするため意志でコントロールすることができない筋肉のこと。 

 意識して動かせる筋肉よりも、意識して動かせない筋肉の方が体にとって必要な仕事を知らないうちにこっそりと自動的に行ってくれているのですね。世の中は見えていることが全てではないのです。

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 社会や組織に当てはめても同じようなもの。

 世の中って、自分の意志で動かせる範囲なんて実に狭くて、多くはルーチン的に当たり前に動いています。そこに気がつく謙虚さがないと、思い通りに動かない現実に腹が立ったりする。

 政治主導は良いけれど、ルーチンワークが多いことが分かればそんなものはいちいち指示したりせずに役人に任せたほうが良いはず。

 世の中って知らないことが多すぎるけれど、だからといって知らなくて済ませるのではなく、少しは知ろうと努力するほうがやっぱり良くて、その生き方こそ生涯学習。やっぱりコツコツやるしかないのです。
コメント
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