北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ラジオはネットの仲間になれるのか

2010-03-24 23:11:16 | Weblog
 ネットラジオのradiko.jpのサービスが始まったという話題を先日お伝えしました。

 ネットユーザーの間では早速それをとりまくサービスを各自が提供し始めて面白い動きが始まっているようです。ラジオはネットの仲間になったのでしょうか。

---------- 【ここから引用】 ----------
ラジオ聞きながら交流 「radiko」関連サービス、個人開発者が続々 2010年03月19日 18時20分
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/19/news070.html

 AM・FMラジオをPCで聴ける「radiko.jp」が人気だ。radikoを便利に使うための非公式サービスを個人開発者が続々とリリースするなど盛り上がっており、ラジオの魅力が再確認されている。


 公式のradikoプレーヤー AM・FMラジオ放送をPCで聴ける「radiko.jp」が、3月15日のスタート以来人気を集めている。radikoを便利に使うための非公式の周辺サービスを個人開発者などが続々と公開。ラジオの魅力が改めて見直されている。

 radikoは、AM・FMラジオ番組を放送と同時にCM含めて丸ごとPC向けに配信する「IPサイマルラジオ」の試験サービス。関東・関西の計13局の放送を、聴取エリア内のPCのWebブラウザから聴ける。ラジオを持っていなかったり、自宅に電波が届かないネットユーザーに人気で、15日のスタート直後からアクセスが殺到し、一時つながりにくくなるといった事態も起きた(ラジオ放送のネット配信がスタート アクセス殺到でつながりにくい状態も)。

【ラジオ聴きながらコメントで交流 周辺サービス続々】

 CoRadiko この人気を受け、radikoをより便利に使ったり、リスナー同士で交流できるサービスを、個人開発者などが次々にリリースしている。

 (中略)

 「予告.in」などを開発してきた矢野さとるさんは、チャンネルごとに設定した匿名掲示板で交流できる「radipo」をスタート。radikoのプレーヤー横に匿名で発言できる掲示板を配置し、リスナー同士で交流できる。発言はTwitterのアカウント「radipo」にも投稿されるため、番組のTwitterアカウントへのリプライなどにも使える。

 (中略)

 radikoの各局の再生画面URLを短縮URL化した「rdk.me」は、「携帯動画変換君」などを制作したMIROさんが公開。聴いているチャンネルをTwitterで紹介したい時などに便利だ。ニワンゴの「ニコニコ実況」もradiko各局に対応。同じ番組を聴いているリスナー同士でコメントをやりとりできる。

 radikoはAPIも公開していない試験サービスにも関わらず、スタートから1週間も経たないうちに周辺サービスが盛り上がっており、PCでラジオを聴ける環境がいかにネットユーザーに待望されていたかを証明している。radiko人気は、“ラジオ復権”の切り札になる可能性を秘めていそうだ。

---------- 【引用ここまで】 ----------

 先日お伝えしたネットでラジオが聴けるradiko.jpの続報です。

 ラジオがネットで聴けるようになったことで、それをネタにした様々な動きがネットユーザー達の中から派生的に出て来ています。

 ラジオを聴きながら、コメントを書き込めるというのはニコニコ動画のラジオ版のようなサービスですが、あっという間にこういうソフトを作り上げてそれを一般に公開して大勢の利用者が使えるようになるというネットユーザーレベルがまずすごい。

 これに視聴者が飛びついて、ラジオ番組をネタにして相互に盛り上がっているとのこと。

 しばしば既存メディアとネットは仲が悪いと言われますが、決してそうではなくて、ネットユーザーにしてみると自分たちの思いを一方的に流して「これが正しい価値観なのです(大衆の皆さんは分からないかも知れませんが)」という押しつけがましさがどうも鼻についているわけです。

 そして批判も賛同も受け付けないというかたくなな姿勢も既存メディアの共通した姿勢です。私の知る限り新聞メディアで記事に読者のコメントを受け入れているのは韓国の中央日報くらいなものです(笑)。

 ネットユーザーは自由な言論のネタを提供して欲しいと願っているのであって、今回のradikoはそれを取り巻くユーザーの努力によって新しい言論空間を作り上げて行くのかも知れません。

 そうなるとラジオは既存メディアとして川の向こうにいるのではなく、川を渡ったこちらの仲間として認められているのではないでしょうか。

 ラジオがネットの仲間になることで、やはり良質なコンテンツは磨かれ、粗悪なものは消えて行くという大衆の神の手が働くことが期待されているのだと思います。

 ネットラジオは新しい楽しみを与えてくれています。
コメント
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