駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

花組芝居『夜叉ケ池』

2009年12月07日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 東京グローブ座、2003年3月24日ソワレ。
 越前国琴弾谷、盛夏。僧侶で文学士の山沢学円(岡本健一)は旅の途中で里の女・百合(松本莉緒)と出会う。百合は学円の友人・萩原晃(佐藤アツヒロ)とともにこの土地の鎮守守をしていた。日に三度鐘を撞くという約束を破れば、夜叉ケ池に棲む龍神が大津波を起こすというのだ。夜叉ケ池の主・白雪姫(加納幸和)は鐘の誓いを破って恋人の元へ行きたくて仕方がなかったのだが…原作/泉鏡花、構成・演出/加納幸和、91年初演。
 花組芝居のネオ歌舞伎と言われるものを初めて観ました。祝祭性とか、客席との一体感とか、やろうとしていることはすごーくよくわかりましたが、すみません、私はあんまり好きになれませんでした。
 原作の戯曲を読んでみたいです。
 台詞はかなり忠実に原作からゆかしい言葉を使っているようなのですが、いかんせん役者の実力がねえ…特にこれが初舞台のヒロインはつらかった。発声するので精一杯でせっかくの美しい日本語がまるで響いてこなかったのがかえすがえすも残念です。着物に慣れていないのも仕方がないのでしょうが所作が見苦しく、これまた美しさに欠けました。美貌は百合役に文句無しだったのですがねえ。
 佐藤アツヒロは劇団☆新感線の『犬夜叉』がすごく良かったのだけれど、ここでは平凡だったかな…むむむ。
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